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あなたの神性に

幼稚園からずっとキリスト教系の教育を受けてきたし、神にまつわる話や宗教のシステムはおもしろいし、精神世界があるという仮定で話をする場合は人に語って聞かせるわたしなりのアイデアもあるのだけれど*、わたしにとっては「神」は人間が作ったものである。
昼間の商店街を東南アジア系の女性が2人、派手ななりで歩いていた。
ウエストの肌(というか肉というか)と腿丸見えの超ミニスカートに膝上のロングブーツ、すべて原色。地味なブルージュでは非常に目立つ。
と、彼女たちが同年代のこれまた同じような身なりの女性に出会ったとき、3人が同時に「あなたの神性に挨拶」のあのポーズ(合掌のことね)をした。
シャローム/サラーム(あなたの上に平安を)と挨拶をする人々の多くが、実際は日常茶飯に殺し合いをしているように、合掌をする人される人がすべてが善人であるというわけではないのだが、わたしはこのシーンを目撃して大変清々しい気持になった。
あなたがどんな人物かどうかはまずカッコに入れて、あなたの神性に挨拶するのである。
超越した存在、森羅万象の源、光輝く老齢の美しい大男、というような「神」は存在しないかもしれないが、人、ひとりひとりの内の最も明るい部分(それがたとえ極小でも)を認め、敬意を払うのだ。
なんという美しい挨拶なのだろう。
...ああ、わたしの視点は、まるでわたしはかつてオキシデンタルがオリエンタルに出会ったときのようにナイーヴではないか。でもいいのだ。
わたしも常に相手の神性にご挨拶をするように人に接したい。
*精神世界に関するわたしなりのアイデア:これをわたしは「魂の海」と名付けている(笑)。これはお付き合いの上で必要に応じてわたしが展開する単なるアイデアで、わたし自身は世界の2重性(この世とあの世とか、プラトンのイデア論とか)は信じていない。
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