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こういう男になりたい




一ヶ月に10冊程の本を読むが、ひねくれ者でジャック・アマノなのでベストセラーには絶対に手を出さない。
ベストセラーにはベストセラーになる理由が必ずあると思うから...


普段、本をあまり手にしない層が購入する本でないとベスト・セラーにはならないし、ワタクシとしては本を読む習慣がない人が読むような本には全く興味がない。別に本を読まない人たちをバカにしているわけではなく、興味のあるところが違う、というだけのことだ。


全く話は変わって。

話題の「ダ・ビンチ・コード」。
堂々のベストセラー、もちろんワタクシは読んでないが(笑)、ナショナル・ジオグラフィックで内容を科学的に検証する旨の番組をやっていたので、内容は知っている。
なるほど、邪馬台国はどこにあったかとか、アトランティス文明の質とか、ストーン・ヘンジの意味とかと同じでそそられる。


英国のニュースを見ていたら、カンヌでも鳴り物入りで上映された「ダ・ビンチ・コード」、プレミアでの評判が散々であったと報道され、さらに悪いことに主演のトム・ハンクスはこの翌日突然帰国、ジャン・レノは仮病を使ってインタヴューをキャンセル、その他の関係者もことごとく公式の場で語ることを拒否したらしい...未熟やなあ。

映画が批評にさらされるのは当然で、それをハンドルできなくてどうするんだ。


そんな中、快くインタビューに応じたほとんど唯一の人物がイアン・マッケラン。サー(卿)である。
「指輪物語」のガンダルフ、と言えばすぐに分かってもらえるだろうか。

意識的な自然体でインタビューに応えた彼にはユーモアさえ交える余裕があり、人間の格の高さってこういうことかも、と思わされた。


格の高さと言っても、別に彼が他の俳優や関係者に比べて高潔であるとか誠実であるという意味ではない。
一筋縄ではいかない優雅な、まさに何が起きても動じない様子が、発作的にその場を立ち去ったり、顔を見せなくなるよりもず~っと「効果的」であると「知っている」という感じ。



ワタクシは女性だが「こういう男になりたいもんだ」。


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