goo

個人商店の哀愁




フィレンツェが地元のSanta Maria Novella。

わたしもせっけんやポプリ、アルメニア紙を愛用している。


近頃ブルージュにも小さなお店ができたので喜んでいたのだが、今日お店に行くとマダムが「閉めるかも」と、暗い顔である。

世界的にはどんどん有名になっているこの地味で少々神秘的でかつ質の良いSanta Maria Novellaの商品、ブルージュではぜんっぜん売れないのだそうである。


ブルージュにもここのところ世界的なチェーンが押し寄せ、個人商店の多くは風前のともしび。
チェーンが押し寄せるといきおいお店代が上がり、個人商店には手がとどかなくなる...そこへさらにお金がたっぷりあるチェーンが入り込んでくる...という(悪)循環が起こる。

それでなくても観光客が多くて「観光客がお金を落として行かない店は生存が難しい」とすら言われているのに。


また、ブルージュにはたかがせっけん一個に10ユーロ支払ってもいいと思うある人間の「層」が欠けている。
NYやロンドン、東京とは規模も人口も桁が違う小さな街なのである。


彼女にはがんばってお商売を続けてほしいが、わたしにできることと言えばちょっと奮発してせっけんをまとめ買いすることくらい。

「もうあってもしょうがないから」とプレゼント用の箱とろうそくが入っていた箱をもらった。こういう箱モノに弱いのですある...ワタクシ。


筒型の方は娘の描いた絵をクルクル丸めて保存するために、長方形の方はカード類を入れておくのに使おうかな、と。
内側にも紋章が印刷されていてデザインもすごく素敵だ。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )