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夜景




神戸の山手で育ったため、夜景は原風景だ。

夜になると南側の窓やベランダからは、当時の価値で「百万ドル」と謳われた神戸の夜景が見えた。
天気がいい日は淡路島、和歌山方面までくっきりと眺められ、光の色を頼りに空想をするのが楽しみだった。


また、両親が、夏休み、クリスマス、お正月の時期に友人家族と都会のホテルで過ごすのを恒例行事にしていたからだろう、子どもの頃からリゾート地のホテルよりも大都会のホテルの方が好きだった。

夜のひっそりした繁華街には、世界が均衡を失って崩れ出しそうな魅力があった。
(撞着語は非常に魅力的である。ひっそりした繁華街、水のないプール、醜い美女など)

部屋の窓から眼下に夜景が、子どもの自分のおもちゃのように、手に取るように見えた。

以上2つの理由で都会のホテルが好きになったのだ。


だからではないだろうが、ちょっと大人のつもりになってからはネオン街を好んで彷徨うようになる(笑)。


今、静かで穏やかで退屈な夜を迎えるブルージュに住まっていても、大都会のホテルの高層階にあるバアや、客室から眺める夜景がひたすら恋しい。

一人きりのホテルの部屋もかなりいい。
男女問わず素敵な人と過ごすのもいい。
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