もっこす亭の生きざま日誌

 「自然と人・人と人」の“いいかげん・いいあんばい”な生き方を求めています。

妻の闘病記 11

2011-04-04 12:01:13 | Weblog
 昨日の午後、タカといっしょに妻を見舞う。

 国道4号バイパスは岩沼市の入り口から渋滞。
 それだけガソリンがいき渡ってきたことになる。

 病室の入り口から、Tばあちゃんの「せんせ~い たすけてくださ~い」が響いている。
 妻はというと、足の方にずれて骨盤ベルトがおっぱいの上にきている。
 上半身を少し上げてあるため、脚を動かすたびに下がるようだ。

 ひじを使って上がろうともがいているようだけど、動けない。
 ベルトに手がいくので「“いずい”(気持ちが悪くて)のか?」と訊くとうなずく。
 看護師がこないとできない。でも看護師見当たらず。

 タカに握手を促すが、手を引っ込める。母親が手を差し伸べても引っ込める。
 甘えたいのだけど、雰囲気が違うのだろう。顔もあわせようとしない。
 いつもの間合いが取れないのだ。

 20分後やっと直してもらう。
 看護師に「歳はいくつ?」と訊かれた妻は「19」だって・・・まさか冗談? 
 まだ混沌としている状態なのだろうか・・・
 
 この作業で雰囲気がほぐれたのか、タカの手は母親の手から逃げなくなった。
 妻の声は前回より大きくはなったが、まだ聞き取るのは難しい。
 少しずつ 少しずつだ。

 「またくるよ」とピース ピースで別れた。
 妻はきちんとできたが、タカには難しいのだ。
 タカのショックはかんじられなかった。

 帰りも渋滞で、タカの施設に着いたのは6時過ぎ。
 夕食が終わるころだった。

 帰りに、並ばないでスタンドでガソリンを入れられた。
 だんだん普段がもどってきている。

 午後、浜の畑がある山元町と亘理町の浜沿いを見に行く。