もっこす亭の生きざま日誌

 「自然と人・人と人」の“いいかげん・いいあんばい”な生き方を求めています。

「三町合併と障害者福祉」私達の生活どうなるの?

2009-02-19 20:06:58 | Weblog
 昨夜、町長を呼んで「三町合併と障害者福祉」についての集会を開いた。
 我が町では障害者と町長とが、町政について話し合うのは初めて。
 外は星が瞬き、随分冷える。こんな日の夜、何人の障害者が集まってもらえるのか不安だった。
 
 先ず、健常者に混ざって、派手なの若い女性が。
 名詞を差し出される。「もやもや病」と書いてある。う~んきいたことはあるが・・・?
 「脳を手術した時、視覚神経が切れて右目が全く見えなくなったの。でも、痛みがとれたのでよかった。」と、明るく話をしてくれた。とにかく笑顔がたえない。

 町長と手話通訳の2人が早めに到着。
 打ち合わせてもらっている間に、ろう者のTさんが。その後3人のろう者も次々と到着。
 確認できた障害者の人は5人。町議2人。参加者は、スタッフ込みで26人。
 DSC_0003.jpg
 町長には、ポイントを絞って話すように注文しておいたが初めてのこと、説明が長くなった。
 でも、ろうの人たちは通訳を通して一所懸命聞いていた。
 DSC_0004.jpg
 通訳も一所懸命伝えていた。
 DSC_0008.jpg
 
 聞き終わったろう者から、
 「合併すると、財政が大きくなって病院にいくタクシーの割引券が出たり町民バスが走ったりすると思っていたのに、がっかりした。」
 
 くらいで、悩みや要求はあまり出されなかった。これも初めてだったからだろう。

 健常者から「学校教育の中に障害者体験学習で、障害者がボランティアで呼ばれるが、わが町では何も謝礼もない。」と町長に迫った。
 町長は、「ボランティアはボランティアだから。この辺で出している所はあるの?」
 とろう者に訊くと「隣の町も出している。これまでも要求してきたよ。ずっと返事がなかった。」 Tさんが、「町にはお金がないから、ずっと我慢してきた。」と続けた。(このことは、事前に町長に話しておいたのだが。)

 それで、ろう者の情報不足を指摘すると、
 「役場に手話通訳ができる人を置いてほしい。」と要求の声が上がる。
 町長は、しぶる。
 健常者から「Tさんたちは、毎週手話サークルを開いているんだから、福祉課の職員に研修させたらどうか。」と提案。ここは、障害者に声を上げることの大事さを分かってもらうチャンス。
 町長は「検討してみよう。」ということになった。

 仙台市の例を上げ、要求実現のためには、障害者と健常者が手を取り合っていくことの大切さを訴える。
 2人の町議も、この話し合いを踏まえて活動することを確認しあっていた。

 残念だったのは、「もやもや病」の女性の発言チャンスをつくれなかったこと。
 終わってから「わたし、タクシーの割引きのことをいいたかったの。」と、にこにこしながら話しかけてきた。
 彼女には、この進め方が早すぎたのだろう?

 初めてだったので反省するところがいっぱいだが、こういう集まりを続けていくことで一致を得られたのは良かった。
 具体的にはこれから。