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もっこす亭の生きざま日誌

 「自然と人・人と人」の“いいかげん・いいあんばい”な生き方を求めています。

音のでないオルガンからでる音

2008-11-15 14:11:07 | Weblog
 先日、骨董屋のMさんの工房を訪問しました。

 この前は、貫禄のあるドイツ製の古い写真機を見せてもらいましたが、今回は、
 コピー ~ DSC_0012.jpg
 昭和10年台に作られたというオルガンを見せてもらいました。
 巾1メートルくらいの、かわいいけれど重量感のあるオルガンです。
 コピー ~ DSC_0018.jpg
 「MINAMI ORGAN」と記されています。
 古色に包まれていましたが、中の鍵盤には汚れや色あせはほとんどありませんでした。
 とても大事に使われていたのでしょう。

 裏も見せてもらいました。
 DSC_0020.jpg
 とても丁寧な仕上げになっていました。
 でも現状では、音はでないのだそうです。ふいごの所に穴が開いているようだとのこと。
 
 このオルガン、両側に、耳のような円い皿が付いているのです。
 質問すると、教会で使われていたようで、円い皿に燭台を乗せて演奏していたそうです。
 どんな教会で、どんな人が弾き、どんな人たちが歌い、どんな賛美歌の音色が響いていたのだろうと想像すると、オルガンの周りにあたたかい光景が浮かんでくるようでした。

 今、学校などで使われているオルガンは、キーボードに取って代わっているのでしょうか。
 いろんな音を出す機能は付いていますが、温かみのある音は期待できません。

 作るのも人、弾くのも人、歌うのも人、聴くのも人、感動するのも人、この人の輪で、響き合うのですね。