silly ski squadronスキー雑記

バカなスキー集団。スキーならなんでもやります京都方面本部。
突撃我ニ続ケ!!

最も警戒するべきは、栄養満点の飯にあり

2010年12月03日 01時49分27秒 | 糖尿・メタボリック・自転車
一部の人たちには有名なセリフです。まあ戦国Basara3ですけどね。モブ武将が手取川の戦いで前田家を攻めるときに言います。
写真は、どんなもの食べてるだろうと思って前田家の食事を見に行ったものです。豪華すぎるだろ!
あ、この時は鶴姫使ってますが私の好きなのは黒田勘兵衛・長宗我部元親アニキ・オクラ毛利元就ですからね。
関係ないけど『まつ』は可愛いです。NPCなのが残念。まあいいです。

表題はもちろん輜重(しちょう)、すなわち兵糧の大切さを説いているのでしょう。
当時の食糧事情ですが戦争時には『1人朝2合5勺、夕2合5勺、中食2合5勺、残り2合5勺は不時の食となすべし』となっているようです。残り2合5勺ってのは非常食のようです(このデータはネットから調べたので信頼性が低いので飽くまで参考までに)。
これに味噌0.2合(43.2g)、塩0.1合(21.6g!)を足す。
合戦時はふだんより質の良い米や味噌を使っていたらしいので、現代の精白米で栄養価計算すると一合18センチリットルですから、え~とはい、約150gらしいです。
一日150g×2.5×3=1,125gの白米の熱量は、4,005kcalになります(精白米100gあたり356kcalとして計算:食品成分表2010年*1、p14より)。これがたとえ玄米でも100gあたり350kcalなので大した違いはない。
精白米1,125gの栄養素は
炭水化物:867g
蛋白質:68g
脂質:10g
これに副食として味噌43.2gですから豆味噌として熱量は93.7kcal(*1のp236より)。
炭水化物:6.3g
蛋白質:7.4g
脂質:4.5g
こんなところですか。塩分高いつうても36gの味噌だけでは1.5gにしかならない。塩と足して25gくらい。

◎ゆえに合計
総カロリー:4015kcal
PFC(蛋白質302kcal・脂質131kcal・炭水化物3493kcal)=合計3,926kal。まあ小数点以下適当ですからいくぶん少なめになってますね。誰か正確に計算して~。
これに適当に野菜とか魚とか果物とか現地調達したんでしょうか。

合戦に出陣する年齢をだいたい20~30才程度とします。現代日本人男子と比べてみます。
参考は厚労省日本人の食事摂取基準2010年
PDFでめちゃくちゃ見づらいですよ。なんとかして欲しい。
現代人蛋白質の推奨は60g/day、%エネルギーは20~30%です。おお意外に戦国人74.gでクリアしている。%エネルギーはさすがに13%と少ないですが、これは合戦中なのでアスリートみたいなもんですから。
現代人脂質の推奨%エネルギーは20~30%、戦国人3%。わははは。
炭水化物はいわば調整成分なので、まず必要蛋白質と脂質を設定して、必要総カロリーから二者(PF)を引いた量で決まります。
現代人炭水化物の推奨%エネルギーは50~70%、戦国人は87%ですね。
では運動とかしない一般現代人じゃなくてアスリートの推奨%エネルギーと比べてみましょう。。。。。まとまったデータがない。
確かにアスリートと言っても競技によってPFCバランスは変わって当たり前ですから一概には言えないでしょう。
有酸素運動系なら炭水化物が多くなるでしょうし、クライマーなら脂質は徹底的に少なくなると思います。
それにしても戦国人は脂質が少ないですね。それはおそらく戦前までそうだったんじゃないかなと思います。もちろんさすがに3%ってことはないでしょうけど10%は越さなかったのでは?
高塩分は凄いですねえ。でも合戦・移動などがありますから15gでもそんな多くないと思いますけど20gオーバーはナカナカです。

以前の日本人動脈硬化は塩分過摂取によるもの、現代の日本人動脈硬化は高脂質などの過摂取による粥状硬化。
当たり前と言えば当たり前です。
これだけ炭水化物を摂取していても糖尿病の数が少なかったのは何故なのでしょう?食事の米国化?
でも長寿化している。これもあんまり食事の質が上がったと単純に考えるべきではありません。社会的インフラの充実、それに伴う清潔化、医療レベルの上昇(周産期死亡の低下なども含む)、小児期の事故の減少なども。
食事それだけで語るのは乱暴な気がします。ま、生活習慣全体でしょうね。運動しましょうよ運動!
出来ない人は、高脂質は男性は特に心血管イベントハイリスクなので、消化剤のつもりで高脂肪・高蛋白質(飽和脂肪酸を多く含む系の肉類)食後にワンポイントでスタチンをどうぞ。中性脂肪、尿酸系の方はフェノフィブラートをどうぞ(また言ってる!)。
少なくともanacetrapibを使ったDEFINE試験ではLDLコレステロール48mg/dL(うわあ)でHDLより低くても安全性が保障されたようですから(当ブログ2010年11月19日のウルトラジュピター!をご参照下さい)、中年以降男性で、動脈硬化因子が一つでもある人は下げて危険はない(上がると心血管イベントリスクが危険なのは証明済み・但しはっきりしているのは二次予防)。

※今回はビタミン、ミネラルなどは面倒なので省きました。

おまけ:いつのまにか54回糖尿病総会の演題締め切りが12月1日から6日にのびている!
あんだけ締め切りに間に合うように必死にアブストラクト書きをやったのに、キー!(ハンカチを噛みながら)。札幌で暴れてやる!嘘ですけど。


今日の自転車
UTB-0でポタってきました。一瞬山科方面で途中『ここは誰?私は何処?』状態になったのですが疎水沿い(ちょっと鮒くさい)の道は気持ちが良かったです。

途中写真を撮ってたら、散歩中のご高齢の男性が興味津々で話しかけられてきてしばらく雑談してました。
ホント踏切自転車(ピスト)に乗っていると声をかけられることが多いです。コミュニケーションツールです(笑)。
コメント
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