silly ski squadronスキー雑記

バカなスキー集団。スキーならなんでもやります京都方面本部。
突撃我ニ続ケ!!

MTBで山に入るに当たっての諸問題

2010年06月16日 00時21分48秒 | スキーオフトレ
何を今更なお題ですけれども、やはり再度抑えておかなければならない問題だと思います。
いわゆる『山サイ(クリング)』『山ポタリング』やトレーニングのための『トレイルを用いたXC(クロスカントリー)』、またはその両方などを行っている方が多い。あと最近はダウンヒルもですね。
また今から始めたいと言う中高年の方も多いと思います。
いずれにせよ専用コースではない山道を使用して行うものなので、体力的・技術的・環境的問題に関わらざるを得ません。
山歩き派からMTBに入った者の視点から少々考察を。

◎体力的問題
未成年から70才以上まで、多くの年齢の方が出来るのが良いところですが最低限の体力はクリアしていた方が良い。
正直言ってその年齢層のmean±SD程度の体力であれば、コース選びを間違えなければ問題はないと思われます。
天候が良く、高低差200m程度で時間も2時間程度まで。ゆっくりな行程で、携帯電話も圏内でなおかつ人通りもあるところならば余程体力がない限り初心者でも大丈夫でしょう。
あとは疾患がない、または疾患があってもよくコントロールされていること。
ただしコントロールされていても、急激な血圧の上昇、冠動脈の攣縮や脳血管障害が惹起される可能性がないとは限らないので初めて山にはいるときは(ハイキングでも同じですね)信頼できる指導者にアドバイスを求める方が良いかも知れません。
つい『なんとかあそこに見える峠までは休憩なしで辿り着きたい』と思ってしまいがちですから。
あとは若い方でもアナフィラキシーショックが問題になります。
特にスズメバチなどの多い季節では対応策が必要です。ノルエピネフリンの携行は法律上可能になっていますので用意すべきでしょう。
少々高価ではありますが準備しておきましょう。
http://www.epipen.jp/が代表的。
そのほか単独行ではどうしようもありませんが、CPR(Cardio-pulmonary resuscitation=心肺蘇生法)は身につけておくように。
ショップのツアーなどの主催者は最低限それくらいのことは出来なければ開催する資格はありません。
(白馬大雪渓近くでCPRをした経験から)
あとは自転車事故の保険プラス救援者オプションを必ず付けておいて下さい。

◎技術的問題
試合ではありませんので自転車テクニックはあまり問題にはなりません。
徐々に覚えていけば良いことです。少しでも危険と思われる箇所は無理をしないで自転車から降りればいいのです。
ただしメカニカルなスキルはもちろん必要です。各部故障に対する応急処置くらいは出来るように。
そう言っても自転車で帰ろうとすると命に関わるのであれば自転車は現地に放置して徒歩で帰るべきです。あとから取りに来れば済むことです。
あとフィールドが山なので登山知識が必要です。
非常にたやすいコースでも、携帯電話・雨具(晴天でも!)・地図・コンパス(あればGPS)・非常食・ライトは持参のこと。
里山でも遭難例はいくつもあります。
服装はあれこれ言われますが最低限、肌に触れる部分はダクロン、ウイックロンなどの所謂新素材を。
あとはザックとヘルメット。
ザックはモーターバイクの脊椎パット代わりにもなります。ヘルメットはお好みのものを。
グローブも必要です。
後ほどの環境問題にも関係することですが、山サイクリング又はポタリングの場合は自転車ウェアと登山用などを組み合わせると快適です。
レーパンでヤブコギとかちょっと嫌だ(笑)
私はメッシュのパッド入りアンダーを履いて(パールイズミのアレですw)他は山歩きに近い格好です。

◎環境的問題
MTBで山を走るに当たって関係する問題総てのことです。
各地のトレイルで『自転車立入禁止問題』がおきつつあることは頭の痛いところです。
特にもともと登山者であって、MTBを移動手段に使う派にとっては何とも割り切れない問題だと思います。
古いハイカーである私から言えば、最近多い初心者ハイカーの方がローカルでは圧倒的に新参なのでその思いが強いですが時代がそれを許しません。
なのでうまく共生しか手はないでしょう。
山を持っているからと言っても道はその限りではありません。特に京都の北山には1,000年を越す峠や道があります。
これは人類の持ち物であると言っても差し支えないでしょう。
それに持ち主さんは心広いですよ。敢えて実名を書きますが箕裏ヶ岳の山頂で持ち主さんと一服やりながら、その手の話をしていましたが、やんちゃしなければ全然いいよ、と仰ってました。
じゃあ!と言って山頂にタバコをぽいっと捨てて靴で踏みつぶして帰られた後ろ姿を見て、思わずひとり苦笑してしまいました。
私は喫煙者なのでよほど気をつけていますが、もちろん自転車乗りや歩行者がそういうことをしてはならないのは自明です。
歩行者との摩擦は必ず避ければいけません。それに就いては他のサイト等でくどいほど書かれているのでそちらをどうぞ。
(歩行者と会ったら必ず下車するとか、挨拶するとかそういうことです)
もし休憩ポイントが重なったならMTB側が静かにしていましょう。そうしたら団体ハイカーの女性がオヤツをくれたりするかも知れません(^^)
それ以外で守るべきは少人数!
これに尽きます。いくら多くとも5人以内をお勧めします。それでも多いくらい。
京都北山はのんびり一人でハイクする方も多いので、少ない方がいい。
土日祝日しか行けないのであればやはり時間ズラシでしょう。こちらは帰りのバスの時間を気にしなくて良いので、なにも9時~14時くらいのゴールデンタイムに混むコースに行く必要はない。
バスの時間を調べて数時間ずらすだけで歩行者と会う確率は格段に減ります。
トレイルが荒れる問題ですが、モーターバイクに比べると無視し得るほど少ない。。。がそれは問題ではない。
タイヤ跡が付いていることが歩行者を不快に思わせるのです。
京都北山であればブロックの浅いもので十分。KENDAなら『SMALL BLOCK EIGHT』クラス。路面ダメージは圧倒的に少なくなります。

少々長くなりましたので、細かい問題はまたにしますね。
出来れば最近問題になっている比叡山の問題やトレイル公開問題も差し障りのな程度で検討したいなと思います。
実は今更こんなことを書いたのは、5月16日に比叡山DHと、5月17日の花背峠ロードの死亡事故のことがきっかけになっています。
また余りの嫌がらせに京都のMTBトレイル問題に真っ正面から取り組もうとしたmaru-bozuさんの『京都のMTBのトレイル問題を考える』みたいな題名だったと思うのですが匿名のメールや電話でひどい嫌がらせを受けてブログを閉じざるを得なかったこともきっかけになっています。
メアドも書かない、自分のサイトも書かないで『通りすがり』や『MTBer』だの『元MTB乗り』のハンドルネーム等で一方的に好き勝手コメントしたりする、はっきり言って卑怯な人たちがブログ主に正義感を振りかざして悪意あるコメントやメールを送る人が少ないですがいます。
アドレス書かない、URL書かない方のコメントは内容も見ずに削除しますので申し訳ありませんがご了承下さいませ。
(フリーのメアドやメールに本名を書いていただいていない方のメールも同様にm(__)m)
リアル知人はその限りではありません。
ではまた。同じMTB乗り、楽しく山を楽しみましょう(^_^)

※このエントリーを書くにあたって、ニュートラルポジションから書きたい為にMTBコース関係記事は削除してあります。
コメント (2)
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