ボイシー日記

手がふさがっていては、新しいものは掴めない。

小鉄。

2009-07-30 09:52:34 | 独り言
友達の子供に、鉄道好きの子がいる。
なんでも世間では、そういう子供を小鉄というらしい。
先日、何年ぶりかで会ったら
いちだんと小鉄っぷりをあげていた。

わざわざ○○まで行って○○線に乗ってきたとか、
○○線は000系車両が走ってるとか、
おじさんには、手におえない状況になりつつある。
車掌のような声でアナウンスを真似して
ななめ45°みたいになるんじゃないかと心配です。

ところで、鉄道好きはみんな車両のいちばん前に乗って
運転手と同じ目線で線路を見るのが
好きなんだろうと思って聞いたら、
その子は、パンタグラフのある車両に乗って
モーター音を聞くのがたまらんらしい。
いまはVVVFインバータ制御だとか、
233系はモーター音が良いとか。。
くるりの岸田かぁ!!

以前、タモリ倶楽部でも、京急のモーター音を聞いて
横須賀あたりまでいった番組があったが
こんなに身近に鉄道オタクがいたとは。。

そういえばわが故郷の飯田線には、
全国の主要路線から外された
昭和チックなレトロな車両がまだ走っている。
もちろん形式番号とかはわからん!
近くの駅にはレール博物館みたいのもあったりして
遠くからマニアも来るらしい。
同級生にJRに入った友達もいるので
こんどじっくり飯田線の魅力を聞いてみよう。

中原中也の「頑是ない歌」が元になってる
思えば遠くへ来たもんだ/海援隊
http://www.youtube.com/watch?v=dxNr-eCvJkQ&feature=related

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海浜小説。

2009-07-24 11:01:46 | 
海浜小説、というジャンルはないのだが
オイラの中では、いつのまにか出来上がっている。

芥川龍之介の小説でも
とくに「蜃気楼」が気に入ったと書いたが
なぜかと思ったら、そういえば
昔から、海浜を描いた小説が
好きだったのも理由のひとつだった。
海辺や灯台、岬が舞台となっているものに心惹かれる。

志賀直哉の「鵠沼行」、
小川国夫の「青銅時代」「海からの光」、
安岡章太郎「海辺の光景」もそうか。
とくに小川国夫の小説は、愛してやまない。
静岡県の藤枝や大井町河口付近の景色が
でてくる小説がたくさんあり、親近感がわいた。

オイラが小さい時は浜松あたりで暮らしていて
よく出かけていた中田島砂丘とか、
天流川の河口付近の風景が脳裏に焼き付いている。
その風景と、小川国夫の描く風景が
二重写しになって郷愁を誘う。

小川国夫の文章は決して急がない。
静かに、淡々と、日常を語る。
そして心に残らない。
心に残らないというのは、浄化される感覚。
引き潮のように記憶から去っていく感覚だ。

コピーライターになろうとしたのも、高校を出た頃、
小川国夫の小説を読んで、
素晴らしい比喩や、美しい文章に出会ったからだ。

秋山晶の広告コピーにも
小川国夫っぽいコピーがあったのを覚えている。
シルキーというウイスキーの雑誌広告だったと思うが
「アポロンの島」に入っている短編と同じような世界を感じた。
秋山晶も、たぶん小川国夫の
ファンなんだろうなと、そのとき思った。

アヴァンチュリエール/大貫妙子
http://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=NeQgshHr3kk&feature=related

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芥川龍之介「お時儀」。

2009-07-20 09:58:44 | 
芥川龍之介全集を突破中だが
「お時儀」という短編がこれまた、素晴らしい!
素晴らしすぎる!

お~、そんなことも書いていいワケっ?
というくらい、心境を分析して描いている。
そんなことを小説にしようとしたこと自体が
天才なんだろうな。

保吉は、通勤駅で
毎朝8時の列車に乗り、夕刻は4時20分の
列車で降りることを日課としている。
保吉は、毎日きまった時間の汽車に乗れば
1ダースくらいの顔なじみはできるといい
そして、その中に一人のお嬢さんがいることに気がつく。
ただ、そのときは、お嬢さんを見ても胸が高ぶったりはしない。
ただ、顔なじみの人や売店の猫を見たときのように
「いるな」と思うばかりである。

 この「いるな」と書くところ、けっこう好きです♪

ところが保吉は、或る日の午後、
いつも朝見かけていたお嬢さんを
人ごみのプラットホームで見かけたのだ。
朝の時間帯ではない午後。
いわば、非日常で初めて目にしたお嬢さん。
新鮮な眼で見てしまう。
お嬢さんも、たしかにその瞬間、彼を見る。
そして保吉は、つい衝動的な行動にでてしまった。
彼は思わずお嬢さんへお時儀をしてしまったのだ!
彼は「しまった」と思ったが、、、
しかしお嬢さんも彼に会釈をして返した。

 「しまった」と思う気持ち、よくわかる。
 そんなことって、ふだんの生活にもある。
 たとえば、よくお昼を食べに行く料理屋で
 あまり話をしていない女給さんと
 へんな時間に横断歩道ですれ違ったりすると
 ついお時儀をされたりする。妙な間だ。
 お店では、親しくなっていないのに、
 外で会うと、へんな感覚が生まれる。

そして保吉は、次の日の朝、お嬢さんとすれ違うとき、
二人は顔をじっと見合わせたが、何事もないように行き違う。
保吉は、お嬢さんに、またお時儀をしたい衝動にかられたが
しかしお嬢さんは、しずしずと通り過ぎて行った。

一度会釈をしたから、もっと親しくなってよさそうなものだが、
日常に戻ってしまうと、またどこか、ぎくしゃくしてしまう。
あの挨拶は何だったのだ。。。
そこから親しくできる人もいれば、
また単なる「いるな」、という人に戻ってしまう分岐点。

微妙で不思議な気持ちのゆらぎを、
芥川龍之介は、グサグサと突いてくる。
鋭い観察眼と感性をもっていたんだなと、
あらためて感動した。

ブリーカー・ストリートの青春/大貫妙子
http://www.youtube.com/watch?v=ehIHaPcmCzA&feature=related

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死と生。

2009-07-15 11:10:33 | 独り言
先日テレビを観ていたら、関西学院大で
死生学というテーマで講義をしている人がいた。
そこでは、自分の死について
疑似体験をしてみることを教えていた。

まず、いまの生活で、
自分が手放せない大事なものをメモに書く。
携帯電話、ともだち、親、旅行、感謝の気持ち、信仰・・・。
カタチのあるもの、カタチのないないもの等、いろいろ。
そして、ある日、自分が死んでいくことを告げられ
病状が一日一日と進行するにつれ、
大事なものを書いたそのメモを次々と破いて破棄していく。

死にいく過程では、自分の病状が悪化し、
身体が動かなくなったりすると
大切だと思っていたことを諦めたり
手放していかざるおえない状況になる。
自分が死ぬ日までを疑似体験していく過程で
最後、死ぬときまで残っていたものが
自分にとっての最も大切なものだとわかる。

死ぬということは、もっているものを
次々と捨てていく作業だ。
最後は、人々への感謝とか神への信仰とか
カタチのないものが最も大切だと
気づく人がほとんどだという。

その先生、以前は「死」に対して正面から考えることがなく
どうしても避けていることがあったが
自分自身が難病となって「死」と向き合ったとき、
生きるとは何かを考えるようになったという。

「死」によって、今をどう生きていけばいいのかが見えてくる。
「死」を自分の中に取り入れながら生きていくと
当たり前に生活している今の状況が
じつは、周りの人の支えで成り立っていることがわかる。
周りの人が、周りに迷惑をかけることなく
ちゃんと生活をしていることで
今の自分の普通の暮らしを享受できている部分もある。
周りの人によって、生かされている。

自殺をしようと考えた人も、
幸せに充ちている生活をしているのに
自分から命を絶つなんて、
なんと恥ずかしいことをしたのかと気がつく。

ニーナ/矢野絢子
http://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=R6dzv2qrfPM

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儚い。

2009-07-10 10:48:58 | 独り言
なんだかこの歳になると
同年代の人が亡くなるということに遭遇する。

去年の夏は小・中学校で一緒だった人が
くも膜下出血であっけなく亡くなり
昨日は友達から、Nさんが
やはり、くも膜下出血で亡くなったと聞かされた。
そして、人生は儚いねぇ、などと話していたら
突然、「はかない」っていう字は、
「人」に「夢」と書くんだょ、といわれた。

小学生になる子供が「儚い」という漢字を覚えたという。
小学生で、大人になるのが早すぎるぜ。
しかし先人は、人の夢ははかないと決めつけているね。
夢をみることは、儚いことか?
いまは、儚いなぁ人生は、という気持ちです。

友部正人の詩に
「 老人になると、時間がこなくなる
時間は、若者のほうにばかり行きたがる
老人は残った時間でやりくりをする
ありあまった時間が若者の周りでとぐろを巻く 」
云々という詩がある。

時間は歳を取った人からどんどん逃げていく。

ケサラ/リクオ
http://www.youtube.com/watch?v=PzF7dHI-FVA&feature=related

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変化なし。

2009-07-05 12:01:01 | 独り言
ここ1週間ばかりバタバタとして、
行進、、、いやや、更新できていない。。

そういえば、きのう近所のドラッグストアの前を通ったら
TBSラジオ生放送のロケで来た、
毒蝮三太夫のポスターが貼ってあった。
金曜日に来たのか、もう過ぎているし。。。
変化のない日々が、続いております。

「おい、ばばあ!」、生で聴きたかったぜ。

まむし.jpg
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