そろそろ2012年も終わり。
で忘れないように、今年読んだ本のリスト。
今年はおもに川端康成や尾崎一雄、梅崎春生などを読んでみた。
川端康成は学生時代の悲恋を書いた「ちよ」物や、
美しく透き通った文体で心の揺らぎを描いた千羽鶴、
不思議な感覚の青い海黒い海、白い満月、叙情歌などが印象深かった。
尾崎一雄は、志賀直哉に影響を受けるも、
「松は松、やつではやつで」と
自分は「松」である志賀直哉にはなれない、
自分はせいぜい「やつで」ぐらいと、
自分の立ち位置を確認してから、
ふっきれたように小説を書き始めた。
病中生活で自宅まわりの昆虫や植木などを題材にした
軽妙でユニークな語り口の作品はどれも素晴らしかった。
梅崎春生の「幻化」も響くものがあった。
柳宗悦の仏教に関するものにも開眼させられた。
おくればせながら1Q84も3冊まとめて読み、
さらにラジオで聞いた、松たか子の朗読による
村上春樹の「短編」も心に残った。
海外ものでは、文豪長編作をかじった程度。
それにしてもだんだん視力が悪くなってきた。
■小説・随筆
【川端康成】十六歳の日記/招魂祭一景/油/葬式の名人/篝火/空に動く灯/非常/孤児の感情/蛙往生/驢馬に乗る妻/青い海黒い海/明日の約束/白い満月/伊豆の踊子/春を見る近眼鏡/文科大學挿話/伊豆の帰り/狂った一頁/温泉場の事/祖母/犠牲の花嫁/五月の幻/霰/南方の火/椿/春景色[川端康成全集 第二巻:新潮社] 虹いくたび/日も月も/名人[川端康成全集 第十一巻:新潮社] 掌の小説/雪国/叙情歌/禽獣/千羽鶴/波千鳥/春の目/妻の想ひ/弓浦市/山の音/みずうみ
【尾崎一雄】二月の蜜蜂/暢気眼鏡/芳兵衛/擬態赤城行/こほろぎ/虫のいろいろ/美しい墓地からの眺め/かまきりと蜘蛛/祖父/玉樟/草除り/井戸がえをしなけれぱ/日の沈む場所/竹盗人/はかない春/玄関風呂/まぼろしの記/すみっこ/痩せた雄鶏/なめくじ横丁/夢蝶/虫も樹も/梅干爺さん 単線の駅[講談社文芸文庫]
【梅崎春生】蜆/庭の眺め/黄色い日日/Sの背中/ボロ家の春秋/記憶/凡人凡語/桜島/輪唱/空の下/紫陽花/飯塚酒場/侵入者/蓋と金魚/仮象/幻化
【島崎藤村】桜の実の熟する時/春/新生〈前・後〉/水彩画家/朝飯/老嬢/藁草履/爺/津軽海峡/椰子の葉陰/家畜/旧主人/旅
【井上靖】しろばんば/夏草冬濤〈上・下〉/北の海〈上・下〉/猟銃・闘牛・比良のシャクナゲ/氷壁
【その他】頭ならびに腹/蠅/日輪(横光利一) 無限抱擁(滝井孝作) 黒髪(近松秋江) 我が輩は猫である/道草(夏目漱石) 親鸞-激動編-〈上・下〉(五木寛之) 雪の日(志賀直哉) 霧の中/落城/足摺岬/絵本/菊坂/父という観念/童話(田宮虎彦) 葉桜と魔笛/斜陽/桜桃/富嶽百景/満願(太宰治) ぶっぽうそうの夜/夏の流れ-初期作品集-(丸山健二) 樅の木は残った〈上・中・下〉/おごそかな渇き(山本周五郎) 静かな大地(池澤夏樹) にぎやかな天地〈上・下〉(宮本輝) 良寛(立松和平) 1Q84〈BOOK1・2・3〉(村上春樹) 鮎(丹羽文雄) ガラスの靴(安岡章太郎) LONG LONG A GO/ポニーテール(重松清) ふたりの山小屋だより(岸田衿子・今日子) 残光のなかで(山田稔) 志賀直哉交友録(阿川弘之編) 蝶が飛ぶ葉っぱが飛ぶ(河井寛次郎) 日本の名随筆92-岬(中上健次編) 日本霊異記(水上勉編)
【外国作品】赤と黒〈上・下〉(スタンダール) 人形の家(イプセン) ゴプセック/鞠打つ猫の店/ゴリオ爺さん〈上・下〉/ウジェニー・グランデ(バルザック) 車輪の下で/少年の日の思い出/ラテン語学校生/大旋風/美しきかな青春/デミアン(ヘッセ) ヘンリ・ライクロフトの私記(ギッシング) あいびき(ツルゲーネフ・二葉亭四迷訳) 黄金虫(エドガー・ア・ランポー) ビュビュ・ド・モンパルス(フィリップ) 秘書綺譚-幻想怪奇傑作選-(ブラックウッド) ユリシーズ1.2(J.ジョイス)[集英社文庫] シェイクスピア物語集(ジェラルディン・マコックラン)
■朗読CDなど
張込み/二階/天城越え/金環食/足袋/愛犬/左腕/いびき/巻頭句の女(松本清張) 雁の寺(水上勉) 雪国(川端康成) ノックの音が(星新一) 眠る盃(向田邦子) かえるくん、東京を救う/七番目の男/蜂蜜パイ[朗読:松たか子](村上春樹)
■評論・評伝 その他
島崎藤村の秘密(西丸四方) 藤村をめぐる女性たち(伊東一夫) マガジン青春譜(猪瀬直樹) 井上靖青春記(編・著 佐藤英夫) ヘルマン・ヘッセ老年の価値(フォルカー・ミヒェルス編) 南無阿弥陀仏/妙好人論集(柳宗悦)
で忘れないように、今年読んだ本のリスト。
今年はおもに川端康成や尾崎一雄、梅崎春生などを読んでみた。
川端康成は学生時代の悲恋を書いた「ちよ」物や、
美しく透き通った文体で心の揺らぎを描いた千羽鶴、
不思議な感覚の青い海黒い海、白い満月、叙情歌などが印象深かった。
尾崎一雄は、志賀直哉に影響を受けるも、
「松は松、やつではやつで」と
自分は「松」である志賀直哉にはなれない、
自分はせいぜい「やつで」ぐらいと、
自分の立ち位置を確認してから、
ふっきれたように小説を書き始めた。
病中生活で自宅まわりの昆虫や植木などを題材にした
軽妙でユニークな語り口の作品はどれも素晴らしかった。
梅崎春生の「幻化」も響くものがあった。
柳宗悦の仏教に関するものにも開眼させられた。
おくればせながら1Q84も3冊まとめて読み、
さらにラジオで聞いた、松たか子の朗読による
村上春樹の「短編」も心に残った。
海外ものでは、文豪長編作をかじった程度。
それにしてもだんだん視力が悪くなってきた。
■小説・随筆
【川端康成】十六歳の日記/招魂祭一景/油/葬式の名人/篝火/空に動く灯/非常/孤児の感情/蛙往生/驢馬に乗る妻/青い海黒い海/明日の約束/白い満月/伊豆の踊子/春を見る近眼鏡/文科大學挿話/伊豆の帰り/狂った一頁/温泉場の事/祖母/犠牲の花嫁/五月の幻/霰/南方の火/椿/春景色[川端康成全集 第二巻:新潮社] 虹いくたび/日も月も/名人[川端康成全集 第十一巻:新潮社] 掌の小説/雪国/叙情歌/禽獣/千羽鶴/波千鳥/春の目/妻の想ひ/弓浦市/山の音/みずうみ
【尾崎一雄】二月の蜜蜂/暢気眼鏡/芳兵衛/擬態赤城行/こほろぎ/虫のいろいろ/美しい墓地からの眺め/かまきりと蜘蛛/祖父/玉樟/草除り/井戸がえをしなけれぱ/日の沈む場所/竹盗人/はかない春/玄関風呂/まぼろしの記/すみっこ/痩せた雄鶏/なめくじ横丁/夢蝶/虫も樹も/梅干爺さん 単線の駅[講談社文芸文庫]
【梅崎春生】蜆/庭の眺め/黄色い日日/Sの背中/ボロ家の春秋/記憶/凡人凡語/桜島/輪唱/空の下/紫陽花/飯塚酒場/侵入者/蓋と金魚/仮象/幻化
【島崎藤村】桜の実の熟する時/春/新生〈前・後〉/水彩画家/朝飯/老嬢/藁草履/爺/津軽海峡/椰子の葉陰/家畜/旧主人/旅
【井上靖】しろばんば/夏草冬濤〈上・下〉/北の海〈上・下〉/猟銃・闘牛・比良のシャクナゲ/氷壁
【その他】頭ならびに腹/蠅/日輪(横光利一) 無限抱擁(滝井孝作) 黒髪(近松秋江) 我が輩は猫である/道草(夏目漱石) 親鸞-激動編-〈上・下〉(五木寛之) 雪の日(志賀直哉) 霧の中/落城/足摺岬/絵本/菊坂/父という観念/童話(田宮虎彦) 葉桜と魔笛/斜陽/桜桃/富嶽百景/満願(太宰治) ぶっぽうそうの夜/夏の流れ-初期作品集-(丸山健二) 樅の木は残った〈上・中・下〉/おごそかな渇き(山本周五郎) 静かな大地(池澤夏樹) にぎやかな天地〈上・下〉(宮本輝) 良寛(立松和平) 1Q84〈BOOK1・2・3〉(村上春樹) 鮎(丹羽文雄) ガラスの靴(安岡章太郎) LONG LONG A GO/ポニーテール(重松清) ふたりの山小屋だより(岸田衿子・今日子) 残光のなかで(山田稔) 志賀直哉交友録(阿川弘之編) 蝶が飛ぶ葉っぱが飛ぶ(河井寛次郎) 日本の名随筆92-岬(中上健次編) 日本霊異記(水上勉編)
【外国作品】赤と黒〈上・下〉(スタンダール) 人形の家(イプセン) ゴプセック/鞠打つ猫の店/ゴリオ爺さん〈上・下〉/ウジェニー・グランデ(バルザック) 車輪の下で/少年の日の思い出/ラテン語学校生/大旋風/美しきかな青春/デミアン(ヘッセ) ヘンリ・ライクロフトの私記(ギッシング) あいびき(ツルゲーネフ・二葉亭四迷訳) 黄金虫(エドガー・ア・ランポー) ビュビュ・ド・モンパルス(フィリップ) 秘書綺譚-幻想怪奇傑作選-(ブラックウッド) ユリシーズ1.2(J.ジョイス)[集英社文庫] シェイクスピア物語集(ジェラルディン・マコックラン)
■朗読CDなど
張込み/二階/天城越え/金環食/足袋/愛犬/左腕/いびき/巻頭句の女(松本清張) 雁の寺(水上勉) 雪国(川端康成) ノックの音が(星新一) 眠る盃(向田邦子) かえるくん、東京を救う/七番目の男/蜂蜜パイ[朗読:松たか子](村上春樹)
■評論・評伝 その他
島崎藤村の秘密(西丸四方) 藤村をめぐる女性たち(伊東一夫) マガジン青春譜(猪瀬直樹) 井上靖青春記(編・著 佐藤英夫) ヘルマン・ヘッセ老年の価値(フォルカー・ミヒェルス編) 南無阿弥陀仏/妙好人論集(柳宗悦)