「テンプル騎士団全史」ダン・ジョーンズ著を読みました。
テンプル騎士団…というと、イルミナテイ、フリーメイスンなどと同様に
なんだか中世ロマンと神話伝説に包まれていて昔から好きでしたが、
ここまで史実に基づいた本をがっつり読んだのは初めてで面白かったです。
騎士団は、第一次十字軍によって、エルサレム王国、アンテイオキアなど、
キリスト教の十字軍王国が誕生すると、
西方からキリストの聖地巡礼を保護するために1119年誕生。
エルサレムの神殿の丘にあるアル・アクサー・モスクに構えたことから
神殿=テンプルとつけられました。
最初は純潔・服従・清貧をモットーにしていたが
エリート軍団であり、ローマ教皇などからも特権を受け保護されると
一気に強大な組織となり名声を獲得。
フランス、イングランド、スペインなどで
莫大な資産、不動産を手にし銀行の原型である
金融ネットワークも担うようになっていきました。
その後、東方の十字軍国家では、
サラセン人などイスラムとの闘いが繰り返され
1189年には当時のイスラムの指揮者サラデインに
騎士団総長が処刑され、エルサレムがまたイスラムの土地に。。
停戦協定などを結んで、なんとか維持したりしてました。
そんなこんながあり、、(ざっくりしてます)、、
13世紀半ばには、マムルーク朝スルタンのバイバルスという
英雄が出てきて、十字軍国家は彼に統治されることに。
テンプル騎士団も、バイバルスの猛攻になすすべもなく
騎士団への評価が悪くなりました。
そして、誰もが知ってる「13日の金曜日」。。
そう、1307年10月13日の金曜日、
突如、フランスのフィリップ4世に
騎士団メンバーは一斉検挙を受け、
異端の烙印を押され拷問、処刑されて滅びました。
フランスの国家財政を立て直すために
王がテンプル騎士団の資産を搾取しようと始めたというが
結果的には国には入らなかった。