ボイシー日記

手がふさがっていては、新しいものは掴めない。

「失われた時を求めて」全集をゲット。

2024-01-05 14:26:20 | 
BOOK OFF の初売りで、
プルーストの「失われた時を求めて」
(吉川一義訳 岩波文庫)を
3千円ちょっとで購入しました。
3巻と最後の14巻の2巻が揃ってなかったけど
全体にかなりきれいでお得でした。
これはAmazonで、買う予定。

ちくま文庫、集英社文庫もあり
いろいろ迷ったけど、
解説も充実しているようなので
これで正解。

光文社古典新訳文庫、
高遠弘美訳は6巻まで進んでいるので
今年に入ってから6巻を読み、
続きの「失われた時を求めてー7ーゲルマントの方Ⅲ 」から
岩波文庫に移行します。

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2023年読本・備忘録。

2023-12-29 09:09:59 | 
そろそろ2023年も終わり。
で忘れないように、今年読んだ本のリスト。

今年は、特に誰、、というテーマもなく
それほど多く読んだわけでもなく
以前読んだ本を手にしたりしていました。

「スワンの恋」というブルーレイを買ったので
プルーストの原作部分をまた読んだけど、やはり素晴らしい。
次々と追いがつおのように、文が途切れなく続き
やはり、ブックオフの初売りで
狙っている全集を買おうと決意しました。

機械(横光利一) 川端康成随筆集/美しさと哀しみと(川端康成) 和解(志賀直哉) 灰色のコカコーラ/千年の愉楽/熊野集/火宅/岬(中上健次) 風の歌を聴け/1973年のピンボール(村上春樹 ) かげろふの日記/プルウスト雑記(堀辰雄) 陰陽師(夢枕獏) 旧約聖書入門(三浦綾子) 足摺岬(田宮虎彦) エレクトラ (高山文彦)

ロリータ(ウラジーミル・ナボコフ) すべての月、すべての年(ルシア・ベルリン)  大いなる眠り/さらば、愛しい人(レイモンド・チャンドラー 村上春樹訳 早川書房) タタール人の砂漠(ディーノ・ブッツァーティ) ある流刑地の話(カフカ)  ボブ・ディラン詩集ーThe Lyrics 1961-1973ー(佐藤良明訳) トムソーヤの冒険(マーク・トウェイン 柴田元幸訳) フランケンシュタイン(メアリー・シェリー 芹澤恵訳)  失われた時を求めて2 ー第1篇スワン家の方へⅡ〜第2部スワンの恋(プルースト 高遠弘美訳 光文社古典新訳文庫)
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フランケンシュタイン。

2023-12-06 19:17:26 | 
2020年に、ドラキュラを読んだので、
双璧をなすアレ、、そう「フランケンシュタイン」を
読まねばと思いつつ、Book off に安くでてなくて
先日やっと100円でゲットしたので読んでみました。

フランケンシュタインというと
おいら世代は、やはり漫画「怪物くん」に出てた
フランケンが思い浮かびます。。

そして、やはりボリス・カーロフ主演の映画の印象、
インパクトが強烈に頭に残っています。
首にボルトが刺してある。。

しかし、原作は、とてもホラーな感じではなく、
人間社会にひとりだけ異質のモンスターとして生まれ、
その孤独感や焦燥感が書かれ、
ついには分かりあえる同種の妻が欲しいという願いを
創造主の化学者、フランケンシュタインに頼むのです。
そうそう、フランケンシュタイン という名前も
怪物の名前だと思ってた人もいるかもですが化学者の名前です。

そして、舞台も、映画で見た限りでは、
ドイツ、フランスあたりだと思っていたが、
スイス、アルプス、イングランド、アイルランド、
そして北極あたりと、まさにアドベンチャーな世界。
面白かったです。

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2022年読本・備忘録。

2022-12-29 08:22:12 | 
そろそろ2022年も終わり。
で忘れないように、今年読んだ本のリスト。
今年は、主に英米の短編集を読んでいました。
今さらながらヘミングウェイの短編に感動。
というか、短編ははじめて読んだが
もっと若い頃に読めばよかったと思うことしきり。
「日はまた昇る」も、肯定的、能動的なタイトルと思いきや
第一次世界大戦を経験し、
虚無感、喪失感、諦めを持った
ロストジェネレーションの若者が、希望を持てずにいるが、
そんな時でも日はまた昇ってくるという
やるせない気持ちを込めている。
そして彼の氷山理論にも、共感しました。

【国内小説・随筆etc】
雪国(川端康成) 追憶の詩人たち(深沢紅子) 恢復期(堀辰雄) 食堂かたつむり(小川糸) 田園の憂鬱(佐藤春夫) 明治四十二年当用日記/明治四十四年の手紙(石川啄木) 不思議の国/青春自画像/白い屋形船(上林暁) 野呂邦暢ミステリー集成(野呂邦暢)

【海外小説 他】
異邦人(カミュ) 掃除婦のための手引き書(ルシア・ベルリン) パルプ(チャールズ・ブコウスキー 柴田元幸訳) ヘミングウェイ全短編1 〜われらの時代・男だけの世界/ヘミングウェイ全短編2 〜勝者に報酬はない・キリマンジャロの雪/ヘミングウェイ全短編3 〜蝶々と戦車・何を見ても何かを思い出す/移動祝祭日(ヘミングウェイ 高見浩訳 新潮文庫)/日はまた昇る(ヘミングウェイ 佐伯彰一訳 集英社文庫) 神を見た犬(ブッツアーティ 関口英子訳 光文社古典新訳文庫) 8月の光(フォークナー 黒原敏行訳 光文社古典新訳文庫) ロング・グッドバイ/フィリップ・マーロウの教える生き方(レイモンド・チャンドラー 村上春樹訳 早川書房) フィッツジェラルド短編集(フィッツジェラルド 野崎孝訳)
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ヘミングウェイ全短編1〜3。

2022-10-29 09:38:00 | 
ヘミングウェイ全短編1〜3 新潮文庫(高見浩訳)を読みました。
特に気に入ったのは、パリで暮らしていた頃に書き継いだ
初期の短編1ーわれらの時代・おとこだけの世界ー。

二つの心臓の大きな川、三日吹く風、白い象のような山並みなどは
何度も読んでしまった。
そして全短編1〜3にわたって書かれている“ニック”ものも、
自身の少時代の様子がわかって面白かった。
スペイン戦争、アフリカを舞台にしたものも読み応えがあったが
フランスや、ミシガンの自然の中での短編が、素晴らしい。

二つの心臓の大きな川は、キャンプ、鱒釣りのシーンが
詳細にここまで書くか、と言うほど書かれていて
まるで動画を見ているよう。

そして、ヘミングウェイの氷山理論というのにも感動。
書かれていないものを感じさせる余韻のある文。
氷山の一角を書いて、水面下にある氷山をも
読者に想像させてしまう。。
これは、始めたばかりの短歌に通じるものがあると
ひとりごちました。

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ルシア・ベルリン「掃除婦のための手引き書」。

2022-05-14 14:29:47 | 
ルシア・ベルリンという人の短編集
「掃除婦のための手引き書」〈講談社文庫〉
−岸本佐知子訳−を読みました。

アマゾンでお薦めしてくるので試し読みしたら
フィクションも織り交ぜているのだろうが
波瀾万丈の人生が伝わるストーリー、
他にはないという見事な表現で即ゲット。
この一冊でファンになりました。

父の仕事で幼少期は北米の鉱山都市を転々とし
その後は南米チリで過ごす。
4人の子供を育てながら多くの仕事に就き、
アルコール依存症にも苦しむ…。
そういった全てが、時にクールに、時にユーモアたっぷりと書かれ
読み心地のいい短編となっています。

家族、友人、仕事のこと、
そして気持ちの移ろいが本当に上手に、
無駄のない言葉で書かれていて、
他の作品も読んでみようと思いました。

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2021年読本・備忘録。

2021-12-30 08:05:03 | 
そろそろ2021年も終わり。
で忘れないように、今年読んだ本のリスト。
今年は、主に図書館の新刊コーナーで見つけた本と、
家の本棚にあったものを再読したり、
何かで紹介されたものを読んでいました。
10代の頃太宰治の「津軽」を読み、鶏小屋のような津軽半島の先端、
小泊へ行ってみたいと思い、
20代になって三厩、竜飛崎、小泊、金木など
津軽半島を旅行したことを懐かしく思い返しました。

【国内小説・随筆etc】
一茶(藤沢周平) 物語の女(堀辰雄) 青春の門−筑豊編−(五木寛之) 河童/老年/或阿呆の一生/歯車/馬の脚/或る旧友へ送る手記 /松江印象記/北京日記抄/舞踏会/葱/蜜柑/尾生の信/俊寛/偸盗/鼻(芥川龍之介) 島原心中(菊池寛) 桜の森の満開の下・白痴他12編 〈岩波文庫〉(坂口安吾)  津軽/眉山/女類/グッド・バイ/富嶽百景/ダス・ゲマイネ/人間失格(太宰治)  ゼロエフ(古川日出男) 蝶々殺人事件/本陣殺人事件/獄門島/悪魔が来たりて笛を吹く(横溝正史)  関西フォークがやって来た!(なぎら健壱) 点と線/球形の荒野(松本清張)  菊舎慕情(岡昌子) 明夫と良二(庄野潤三) 或る朝/鵠沼行/雨蛙/濠端の住まい/焚火/山鳩/池の縁/日曜日/朝昼晩/鳥取/万歴赤絵/灰色の月/兎/朝顔/佐々木の場合/出来事/早春の旅/范の犯罪/暗夜行路(志賀直哉) 志賀直哉〈上・下〉(阿川弘之)  みずうみ/抒情歌 (川端康成) 立原道造全集4巻〜火山灰ノート・盛岡ノート・長崎ノート〜(立原道造) 剣ケ崎(立原正秋) 青銅時代/彼の故郷(小川国夫) 八十の夏 (奥村晃作)   句集・つちふる(岸本葉子) 評伝・川島芳子 (寺尾紗穂)  日本沈没〈上・下〉(小松左京) 焚火の終わり(宮本輝) 星を売る店/チョコレット/彼等(稲垣足穂) 鷹将軍と鶴の味噌汁(菅豊) 日本霊異記・今昔物語・宇治拾遺物語・発心集(鴨長明)=池澤夏樹編 日本文学全集08河出書房 

【海外小説 他】
ミス・ハリエット(モーパッサン) ドルジェル伯の晩餐会(レイモン・ラディゲ) 流刑(チェーザレ・パベーゼ) 反復(アラン・ロブ=グリエ) ミッテランの帽子/赤いモレスキンの女(アントワーヌ・ローラン) 蝿の王(ウィリアム・ゴールディング) リア王(シェークスピア) 人間の土地(サンテグジュペリ) 月明かりの道(アンブローズ・ビアス) 複眼人(呉明益) ある青春(パトリック・モディアーノ) 完訳・紫禁城の黄昏〈上・下〉(R.F.ジョンストン)祥伝社  外套・鼻(ゴーゴリ) テンプル騎士団全史(ダン・ジョーンズ) 狼たちの月(フリオ・リャマサーレス) 短編画廊/短編回廊(ローレンス・ブロック編) ルート66〈上・下〉(キャロル・オコンネル) ミシシッピ冒険記-ぼくらが3ドルで大金持ちになったわけ(ダヴィデ・モロジノット)  ペーター・カーメンツィント(ヘルマン・ヘッセ)
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「短編画廊」「短編回廊」。

2021-09-01 08:21:26 | 
「短編画廊」「短編回廊」ローレンス・ブロック編 を読みました。
前者は、アメリカ1900年代前半に活躍した
画家エドワード・ホッパーの絵から
17人の作家がそれぞれインスピレーションを受けて
自由に物語を紡いでいます。

後者は、「短編画廊」の第2弾。
エドワード・ホッパーを始め、
ゴッホ、ゴーギャン、オキーフ、マグリット、バルテュスなど
世界中の天才画家の作品から、
17人の作家が妄想の限りを尽くして書いている本。
どちらかといえば、後者の方が
様々な世界が楽しめて面白かった。

ホッパーは、灯台、教会などの淋しい風景や、人々の日常生活を描いている。
人々の視線は交わらず、孤独感、哀愁が滲み出ているのが特徴的。
そして、絵にはドラマ、物語が感じられ、
作家にしてみたら想像力を刺激するモチーフになるのがよくわかる。

ホッパーは、20代の頃、ニューヨークのメトロポリタン美術館MET、
ニューヨーク近代美術館MOMA、
グッゲンハイム美術館などを訪れた際、どこかで見たような。。
季節外れのコニーアイランドの遊園地をぼんやり眺めていたことも思い出す。

ジャスパージョーンズ、ポロックといった
現代美術はよくわからないが、ホッパーのアメリカは好きだ。

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少年に帰る「ミシシッピ冒険記」。

2021-08-29 08:30:01 | 
コロナ禍の中、どこにも行く気になれないので
せめて本の中で旅気分を味わおうと
「ミシシッピ冒険記-ぼくらが3ドルで大金持ちになったわけ」
ダヴイデ・モロジノット著 を読みました。

1904年、少年2人と姉弟の4人がニューオリンズから
ミシシッピ川を外輪船、鉄道を使って
シカゴまで行く、少年少女向けの本。

少年たちは、ある日カタログ通販会社にピストルを注文したのに
届いたのは壊れた懐中時計。。そこから旅が始まる。
以前読んだ「ハックルベリーフィンの冒険」のようで
面白いエピソードが随所に散りばめられ
タイトルにもある通り、大金持ちになった事の顛末が書かれています。

当時のアメリカの通販といえばシアーズ・ローバックが有名ですが
挿し絵にもそのカタログの雰囲気がでていてワクワクする本。
あっという間に読み終えました。

コメント (2)
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「テンプル騎士団全史」。

2021-07-04 09:10:55 | 
「テンプル騎士団全史」ダン・ジョーンズ著を読みました。
テンプル騎士団…というと、イルミナテイ、フリーメイスンなどと同様に
なんだか中世ロマンと神話伝説に包まれていて昔から好きでしたが、
ここまで史実に基づいた本をがっつり読んだのは初めてで面白かったです。

騎士団は、第一次十字軍によって、エルサレム王国、アンテイオキアなど、
キリスト教の十字軍王国が誕生すると、
西方からキリストの聖地巡礼を保護するために1119年誕生。
エルサレムの神殿の丘にあるアル・アクサー・モスクに構えたことから
神殿=テンプルとつけられました。

最初は純潔・服従・清貧をモットーにしていたが
エリート軍団であり、ローマ教皇などからも特権を受け保護されると
一気に強大な組織となり名声を獲得。
フランス、イングランド、スペインなどで
莫大な資産、不動産を手にし銀行の原型である
金融ネットワークも担うようになっていきました。

その後、東方の十字軍国家では、
サラセン人などイスラムとの闘いが繰り返され
1189年には当時のイスラムの指揮者サラデインに
騎士団総長が処刑され、エルサレムがまたイスラムの土地に。。
停戦協定などを結んで、なんとか維持したりしてました。

そんなこんながあり、、(ざっくりしてます)、、
13世紀半ばには、マムルーク朝スルタンのバイバルスという
英雄が出てきて、十字軍国家は彼に統治されることに。
テンプル騎士団も、バイバルスの猛攻になすすべもなく
騎士団への評価が悪くなりました。

そして、誰もが知ってる「13日の金曜日」。。
そう、1307年10月13日の金曜日、
突如、フランスのフィリップ4世に
騎士団メンバーは一斉検挙を受け、
異端の烙印を押され拷問、処刑されて滅びました。
フランスの国家財政を立て直すために
王がテンプル騎士団の資産を搾取しようと始めたというが
結果的には国には入らなかった。

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