道元に関するいろいろな本を読んでいると
典座(てんぞ)との会話が印象深く書かれている。
「典座」とは、禅寺の料理係である。
まだ若かった道元は、そうした典座と出会って会話をし、
座禅したり、読経することだけが修行ではないことに気が付く。
とくに、修行のために中国に渡り、上陸待ちをしていたときに
阿育王山の典座との会話でショックを受けたという話は有名だ。
道元の乗っている船に、典座が椎茸を買いに来た折り、
つい話が弾み、帰ろうとする典座を引き止める。
「そんなに早く帰らなくても、寺には何人も料理番は居るでしょう。
あなた一人が欠けたところで、なんら差し支えないでしょう」と言った。
また「なぜ、あなたのような老師が料理など作っているのか、
そんな煩わしい仕事をして、何かいいことでもあるのか」と聞いた。
すると典座に「あなたは修行をぜんぜんわかってない、
おととい来なさい」的なことを言われ、道元はショックを受ける。
いかに雲水たちの料理を作ることが大切かを知る。
座禅をするだけでなく、料理を作るという目の前の仕事を、
他の人ではない自分が勤めて、初めて意味がある。
それこそが修行なのだと理解する。
というわけで、オイラも日々の料理に精進して、修行中。。。
* * *
道元は、日々の生活習慣や作法について細かく戒めている。
料理に関しても「典座教訓」という本があるが
先日、それをビギナー向けにやさしく解説している
藤井宗哲訳・解説の「道元 典座教訓」を読んだ。
その中で紹介されていた藤井宗哲が伝える修行料理の一つ、
「茗荷の炒め煮」を、レシピを見ながら作ってみた。
レシピといっても、本には、写真もイラストもまったくない。
おまけに、分量も書かれていない。。
適当に、鍋の加減を見ながら作るしかない。
まず茗荷(3本)を、縦に4等分に切り、油で炒める。
火が通ったら、油揚げと醤油、酒、みりんを入れて煮る。
煮ると書いてあったが、軽く炒める程度でいいのかなと思い
2~3分炒めた後、皿に盛って七味唐辛子を振りかけて完成。
茗荷は冷奴に盛って食べるか、味噌汁で食べるのが好きだが
こうして食べるのもいい。
酒のつまみみたいだが、歴史ある禅寺の味なのだろう。
お茶漬け、イワシ揚げ天、茄子の漬け物でサラサラと食べた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/2c/73/926ab8923417e2fde7d61fcdc17d0408_s.jpg)
典座(てんぞ)との会話が印象深く書かれている。
「典座」とは、禅寺の料理係である。
まだ若かった道元は、そうした典座と出会って会話をし、
座禅したり、読経することだけが修行ではないことに気が付く。
とくに、修行のために中国に渡り、上陸待ちをしていたときに
阿育王山の典座との会話でショックを受けたという話は有名だ。
道元の乗っている船に、典座が椎茸を買いに来た折り、
つい話が弾み、帰ろうとする典座を引き止める。
「そんなに早く帰らなくても、寺には何人も料理番は居るでしょう。
あなた一人が欠けたところで、なんら差し支えないでしょう」と言った。
また「なぜ、あなたのような老師が料理など作っているのか、
そんな煩わしい仕事をして、何かいいことでもあるのか」と聞いた。
すると典座に「あなたは修行をぜんぜんわかってない、
おととい来なさい」的なことを言われ、道元はショックを受ける。
いかに雲水たちの料理を作ることが大切かを知る。
座禅をするだけでなく、料理を作るという目の前の仕事を、
他の人ではない自分が勤めて、初めて意味がある。
それこそが修行なのだと理解する。
というわけで、オイラも日々の料理に精進して、修行中。。。
* * *
道元は、日々の生活習慣や作法について細かく戒めている。
料理に関しても「典座教訓」という本があるが
先日、それをビギナー向けにやさしく解説している
藤井宗哲訳・解説の「道元 典座教訓」を読んだ。
その中で紹介されていた藤井宗哲が伝える修行料理の一つ、
「茗荷の炒め煮」を、レシピを見ながら作ってみた。
レシピといっても、本には、写真もイラストもまったくない。
おまけに、分量も書かれていない。。
適当に、鍋の加減を見ながら作るしかない。
まず茗荷(3本)を、縦に4等分に切り、油で炒める。
火が通ったら、油揚げと醤油、酒、みりんを入れて煮る。
煮ると書いてあったが、軽く炒める程度でいいのかなと思い
2~3分炒めた後、皿に盛って七味唐辛子を振りかけて完成。
茗荷は冷奴に盛って食べるか、味噌汁で食べるのが好きだが
こうして食べるのもいい。
酒のつまみみたいだが、歴史ある禅寺の味なのだろう。
お茶漬け、イワシ揚げ天、茄子の漬け物でサラサラと食べた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/2c/73/926ab8923417e2fde7d61fcdc17d0408_s.jpg)
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昨日は、岡山に単身赴任しているギター仲間が
一時帰ってきていたので、市川で会ってきました。
湾岸地域は、20年くらい前は取材で頻繁に来てましたが
その後は、足を運んでいませんでした。
市川駅には、アイリンクタウンという施設が最近できて
45F/地上150mの展望デッキ(無料)からは
360度の眺望が楽しめました。
久しぶりに空に近づいてきました。
昨日は曇り空だったので、
スカイツリーが微かに見えた程度で
はっきり遠くまで見えませんでしたが
晴天の日は、富士山はもちろん、
筑波山、伊豆大島まで一望できるとのこと。
その後近くの炭火焼に入り、近況報告。
彼は毎年大阪で開かれている
「春一番」コンサートに行っていて、
そのライブの様子を伺いました。
中川五郎、友部正人が反原発の歌を歌ったり
2日目から録音、写真撮影がNGになったことなど。
また、岡山は自然が豊かで素晴らしいということ、
今回の福島原発事故のこと、
新宿で反原発デモに参加したことなど。
彼は環境コンサルタントをしているので、
日本の空に漂っている放射性物質データなど
一連の政府発表についても、
疑わしいことが多いと言っていました。
子供たちの将来のことを考えると本当に心配みたいです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/04/92/845638795b13ba001709670740a318a7_s.jpg)
一時帰ってきていたので、市川で会ってきました。
湾岸地域は、20年くらい前は取材で頻繁に来てましたが
その後は、足を運んでいませんでした。
市川駅には、アイリンクタウンという施設が最近できて
45F/地上150mの展望デッキ(無料)からは
360度の眺望が楽しめました。
久しぶりに空に近づいてきました。
昨日は曇り空だったので、
スカイツリーが微かに見えた程度で
はっきり遠くまで見えませんでしたが
晴天の日は、富士山はもちろん、
筑波山、伊豆大島まで一望できるとのこと。
その後近くの炭火焼に入り、近況報告。
彼は毎年大阪で開かれている
「春一番」コンサートに行っていて、
そのライブの様子を伺いました。
中川五郎、友部正人が反原発の歌を歌ったり
2日目から録音、写真撮影がNGになったことなど。
また、岡山は自然が豊かで素晴らしいということ、
今回の福島原発事故のこと、
新宿で反原発デモに参加したことなど。
彼は環境コンサルタントをしているので、
日本の空に漂っている放射性物質データなど
一連の政府発表についても、
疑わしいことが多いと言っていました。
子供たちの将来のことを考えると本当に心配みたいです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/04/92/845638795b13ba001709670740a318a7_s.jpg)
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何かの本で、「訪れ」とは音を連れてくることが
語源だと読んだような気がするが、
うちの集合住宅には重い鉄の共同扉があり
人の出入りがあるたびに
「ドシャーーン」と大きな音をたてて閉まる。
寝所はその共同扉のすぐそばなので
自然と目が覚めてしまい、寝不足なことがおおい。
朝、いや、午前2時半ぐらいには
新聞配達店(たぶん)のカブの音がして、
ポストに新聞を投げ込む。早過ぎるっー!
6時ぐらいになると、ゴミ出しの人や
出勤の人が扉を開いて出て行く。
こちらは、まだ寝ていたいので耳栓をしたり、
イヤホンで静かな音楽を聴いている。
ほかの住民はそんな音を八釜しいと感じていないのか。
管理人さんに「静かに開閉願います」という
張り紙をしてもらいたいと思うが、
まだ引っ越してきたばかりの新参者。
そのうち、訴えたいと思っている。
語源だと読んだような気がするが、
うちの集合住宅には重い鉄の共同扉があり
人の出入りがあるたびに
「ドシャーーン」と大きな音をたてて閉まる。
寝所はその共同扉のすぐそばなので
自然と目が覚めてしまい、寝不足なことがおおい。
朝、いや、午前2時半ぐらいには
新聞配達店(たぶん)のカブの音がして、
ポストに新聞を投げ込む。早過ぎるっー!
6時ぐらいになると、ゴミ出しの人や
出勤の人が扉を開いて出て行く。
こちらは、まだ寝ていたいので耳栓をしたり、
イヤホンで静かな音楽を聴いている。
ほかの住民はそんな音を八釜しいと感じていないのか。
管理人さんに「静かに開閉願います」という
張り紙をしてもらいたいと思うが、
まだ引っ越してきたばかりの新参者。
そのうち、訴えたいと思っている。
国分寺の恋ケ窪近く、五日市街道沿いにある
串焼・釜飯屋「六左衛門」という店に、
お昼を食べに行きました。
このあたりの店は、もうかなり昔に
しゃぶしゃぶだったか(?)「いろりの里」という店に
連れて行ってもらったことがあるばかりで
とんと訪れたことがありません。
「六左衛門」は、そこからまた車で
ちょっと行ったところにあるお店。
木立に囲まれた風情ある外観。
店内は、畳の座敷が広がり、
田舎の旧家に来たような落ち着いた雰囲気です。
注文したのは、つくね、椎茸などの串焼きと
特製の甘ダレで仕上げた手羽先と、鳥釜飯。
とくに手羽先は、絶品でした。(写真忘れた・・・)
鳥釜飯もほっかほかで、美味でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/1b/61/27b4328284be33bfd8e82c18d7352c38_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/47/01/37e10617ae09bc3dc904307968db62f6_s.jpg)
串焼・釜飯屋「六左衛門」という店に、
お昼を食べに行きました。
このあたりの店は、もうかなり昔に
しゃぶしゃぶだったか(?)「いろりの里」という店に
連れて行ってもらったことがあるばかりで
とんと訪れたことがありません。
「六左衛門」は、そこからまた車で
ちょっと行ったところにあるお店。
木立に囲まれた風情ある外観。
店内は、畳の座敷が広がり、
田舎の旧家に来たような落ち着いた雰囲気です。
注文したのは、つくね、椎茸などの串焼きと
特製の甘ダレで仕上げた手羽先と、鳥釜飯。
とくに手羽先は、絶品でした。(写真忘れた・・・)
鳥釜飯もほっかほかで、美味でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/1b/61/27b4328284be33bfd8e82c18d7352c38_s.jpg)
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石割透編「芥川竜之介書簡集」を読んだ。
で、そのなかの斎藤茂吉宛の手紙に
「このごろ半透明なる歯車あまた右の目の
視野に廻転する事あり」という一文があり、
ちょっと前「芥川龍之介の死」で書いた
歯車の話は間違っていたのに気づきました。
彼自身、眼科の奇病「閃輝暗点」の発作に
しばしば悩まされていて、
目の中で歯車がまわる話をまわりの人にしていた。
たいへん失礼しました。
ほかにも、親しい友人への手紙には、
内外の芸術に関する厳しい意見があり
あの人の絵はしょうもないとか、
あの人の小説はぜんぜんだめとか。。
妥協を許さないというか、理想が高いというか、
完璧主義が垣間みれました。
自然主義作家の田山花袋などは、
自然主義を標榜しながら自然主義の小説を書けていなくて
それはまるで、ハゲた男が毛生え薬の広告を
しているようだと書いていたり。
けっこうおちゃめな手紙もあります。
で、そのなかの斎藤茂吉宛の手紙に
「このごろ半透明なる歯車あまた右の目の
視野に廻転する事あり」という一文があり、
ちょっと前「芥川龍之介の死」で書いた
歯車の話は間違っていたのに気づきました。
彼自身、眼科の奇病「閃輝暗点」の発作に
しばしば悩まされていて、
目の中で歯車がまわる話をまわりの人にしていた。
たいへん失礼しました。
ほかにも、親しい友人への手紙には、
内外の芸術に関する厳しい意見があり
あの人の絵はしょうもないとか、
あの人の小説はぜんぜんだめとか。。
妥協を許さないというか、理想が高いというか、
完璧主義が垣間みれました。
自然主義作家の田山花袋などは、
自然主義を標榜しながら自然主義の小説を書けていなくて
それはまるで、ハゲた男が毛生え薬の広告を
しているようだと書いていたり。
けっこうおちゃめな手紙もあります。