「短編画廊」「短編回廊」ローレンス・ブロック編 を読みました。
前者は、アメリカ1900年代前半に活躍した
画家エドワード・ホッパーの絵から
17人の作家がそれぞれインスピレーションを受けて
自由に物語を紡いでいます。
後者は、「短編画廊」の第2弾。
エドワード・ホッパーを始め、
ゴッホ、ゴーギャン、オキーフ、マグリット、バルテュスなど
世界中の天才画家の作品から、
17人の作家が妄想の限りを尽くして書いている本。
どちらかといえば、後者の方が
様々な世界が楽しめて面白かった。
ホッパーは、灯台、教会などの淋しい風景や、人々の日常生活を描いている。
人々の視線は交わらず、孤独感、哀愁が滲み出ているのが特徴的。
そして、絵にはドラマ、物語が感じられ、
作家にしてみたら想像力を刺激するモチーフになるのがよくわかる。
ホッパーは、20代の頃、ニューヨークのメトロポリタン美術館MET、
ニューヨーク近代美術館MOMA、
グッゲンハイム美術館などを訪れた際、どこかで見たような。。
季節外れのコニーアイランドの遊園地をぼんやり眺めていたことも思い出す。
ジャスパージョーンズ、ポロックといった
現代美術はよくわからないが、ホッパーのアメリカは好きだ。