最近、一日中雨の日が多かったので、
家でけっこう映画をみていた。
そのなかの一本、小津安二郎の「東京物語」は、
何度見ても、じんわりと胸にせまる映画です。
ストーリーは、尾道に暮らす年老いた両親が、
東京で暮らす子供たちを訪ねる物語。
長男、長女それぞれが開業医、美容院をしていて
せっかく来たのに、時間がなとれなくて、どこにも連れて行けないと嘆く。
父親は、物干にぼんやりすわったりして時間をつぶしている。
そしてしまいには、熱海へ行ったらいいだろうといわれ、
若者たちが夜遅くまでどんちゃん騒ぎをする旅館で
眠れない夜を過ごし、また東京へ戻ってくる。
そんななか、ひとり、8年前に戦死した次男の嫁であり
独身を続けている紀子が、仕事を休んだりして、
二人の面倒を快く引き受ける。
いまはもう縁が切れて他人も同然なのだが
この人だけがやさしく両親をもてなし、
上京した両親は、その時間がいちばん楽しかったと話す。
昔見たときは、せっかく上京してくる両親を
子供たちがあまり世話もしないで白状だ!冷たい!と思ったものだが、
この歳になると、家族なんてそんなものかとも思ったりもする。
親はいろいろ子供たちに我慢しとたり遠慮している一方、
子供たちはいろいろ、わがままを言ったり、許してもらったりする。
それが、家族というもの、家族だからこそできるのだと思う。
言いたい放題の杉村春子役のおばさんだって
親戚のなかには同じような人が一人ぐらいはいる。
そこいくと、次男の元嫁だけが他人であり、
つねに他人行儀で、気を使っている。
家族の外にいるからこそ、いつも気に使ってしまう。
家族だったら、そんな気を使うことはない。そこが悲しい。
ところで、田舎の両親が上京してくるというシチュエーションは
東京暮らしをしている人たちにとっては、
ほとんどの人が体験していること。
そこで、子供たちがどう時間をとって面倒をみるか。。。
墓に布団はかぶせられない、というセリフが響いた。
家でけっこう映画をみていた。
そのなかの一本、小津安二郎の「東京物語」は、
何度見ても、じんわりと胸にせまる映画です。
ストーリーは、尾道に暮らす年老いた両親が、
東京で暮らす子供たちを訪ねる物語。
長男、長女それぞれが開業医、美容院をしていて
せっかく来たのに、時間がなとれなくて、どこにも連れて行けないと嘆く。
父親は、物干にぼんやりすわったりして時間をつぶしている。
そしてしまいには、熱海へ行ったらいいだろうといわれ、
若者たちが夜遅くまでどんちゃん騒ぎをする旅館で
眠れない夜を過ごし、また東京へ戻ってくる。
そんななか、ひとり、8年前に戦死した次男の嫁であり
独身を続けている紀子が、仕事を休んだりして、
二人の面倒を快く引き受ける。
いまはもう縁が切れて他人も同然なのだが
この人だけがやさしく両親をもてなし、
上京した両親は、その時間がいちばん楽しかったと話す。
昔見たときは、せっかく上京してくる両親を
子供たちがあまり世話もしないで白状だ!冷たい!と思ったものだが、
この歳になると、家族なんてそんなものかとも思ったりもする。
親はいろいろ子供たちに我慢しとたり遠慮している一方、
子供たちはいろいろ、わがままを言ったり、許してもらったりする。
それが、家族というもの、家族だからこそできるのだと思う。
言いたい放題の杉村春子役のおばさんだって
親戚のなかには同じような人が一人ぐらいはいる。
そこいくと、次男の元嫁だけが他人であり、
つねに他人行儀で、気を使っている。
家族の外にいるからこそ、いつも気に使ってしまう。
家族だったら、そんな気を使うことはない。そこが悲しい。
ところで、田舎の両親が上京してくるというシチュエーションは
東京暮らしをしている人たちにとっては、
ほとんどの人が体験していること。
そこで、子供たちがどう時間をとって面倒をみるか。。。
墓に布団はかぶせられない、というセリフが響いた。