ボイシー日記

手がふさがっていては、新しいものは掴めない。

2010年読本・備忘録。

2010-12-25 12:55:43 | 
そろそろ2010年も終わり。
で、忘れないように、今年、読んだ本のリスト。

今年は、宮沢賢治の、永遠の未完成の世界に迷い込み、
徒然草などの古典からは現代にも通じる教訓を得て感銘し、
さらにブログには書かなかったが「李陵」「山月記」など、
中島敦の厳しい自己批判に心打たれた。
海外ものも読んだが、やはり明治・大正・昭和初期の頃の小説が
あらためて自分には心地よいことがわかった。

■小説・随筆
【宮沢賢治】新編・宮沢賢治詩集〈新潮文庫〉
イーハトーボ農学校の春/ポラーノの広場/インドラの網/
ビジテリアン大祭/まなづるとダアリア〈角川文庫クラシックス〉
【武田泰淳】ひかりごけ/富士/才子佳人/蝮のすえ/「愛」のかたち/司馬遷伝
【中島敦】李陵/山月記/名人伝/弟子/悟浄出世/悟浄歎異/幸福
【徳田秋声】新世帯/黴/縮図/爛 
【伊集院静】海峡/春雷/岬へ/乳房/機関車先生/お父やんとオジさん
【古典】徒然草 方丈記 東海道中膝栗毛(講談社・少年少女古典文学館21) 
井原西鶴名作集(講談社・少年少女古典文学館17) 
近松名作集(講談社・少年少女古典文学館18)
【その他】歯車/点鬼簿/偸盗(芥川龍之介) 焚火/豊年虫/赤西蠣太(志賀直哉)  
人間の條件〈第一部~第六部〉(五味川純平) 野火(大岡昇平) 
楡家の人々(北杜夫) 兄弟(なかにし礼) 私訳歎異抄(五木寛之)
他人の顔(安部公房) 小さき者へ(重松清) 正法眼蔵随聞記(水野弥穂子)
異邦人/ペスト(A.カミュ) 生きて、語り伝える(G.ガルシア=マルケス) 
森の生活〈上・下〉/市民の反抗(H.D.ソロー) 野性の棕櫚(W.フォークナー)
失われた時を求めて1第一編〈スワン家のほうへ1〉(M・プルースト)
狭き門/田園交響楽(A,ジイド)

■評論・評伝・実用書
漱石先生 お久しぶりです(半藤一利) イーハトーボゆき軽便鉄道(別役実)
宮沢賢治-存在の祭りの中へ(見田宗介) 兄のトランク(宮沢清六)
宮沢賢治に聞く(井上ひさし)宮沢賢治〈心象〉の現象学(田中末男)
言葉の流星群(池澤夏樹) 宮澤賢治をめぐる冒険(高木仁三郎)
宮沢賢治(中村文昭) 宮沢賢治研究ノート(山内修)吉本隆明対談選(吉本隆明)
柳宗民の雑草ノオト(柳宗民) 菜譚根(久須本文雄) 徒然草の鑑賞(寺田寅彦)
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プルースト「失われた時を求めて」。

2010-12-12 11:56:54 | 
プルーストの「失われた時を求めて-第一編スワン家のほうへ1」
(光文社古典新訳文庫/高藤弘美訳)を読みました。
まだ第1巻目だけですが。。。
この小説は、前々から読みたいと思っていましたが
なかなかあの重量感、ぶ厚さの前にくじけていました。
しかし今回、意を決して読み始めてみました。

で、この高藤弘美訳の「失われた時を求めて」、
まだ第1巻目を読んだだけなのに、
なんだかとても幸せな気分になりました。
それは、ほとんど翻訳の美しさといっても
過言ではないかもしれません。
外国の小説は、唐突な言葉や、ぎこちない文章が
出てくることがあって、興ざめすることもありますが、
この高藤弘美さんの翻訳は、
自然描写からメタファーまでイメージがふくらんできて、
上手な言い回しだなぁと感心しました。
そしてストーリーよりも一行一行をじっくり読んで、
その甘美な世界に浸るのがいいです。
(高藤弘美さんも、まえがきで書かれていました)

また、最後の「読書ガイド」というところに、
今まで他の人が訳した文と高藤弘美さんが
訳した文の比較がでていて、その違いがわかりましたが、
そこを読んだだけでも、本当にプルーストの世界を
丁寧に表現しようとしているのがわかりました。
これは第2巻目以降も楽しみです。
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鼻は大切。

2010-12-09 20:06:16 | 独り言
きのう、鼻をかんでいたら
粘膜を傷つけたのか
鼻血が出て止まらなくなり、
近くの耳鼻科へ行って
処置してもらいました。

鼻に詰め物をしていると苦しくなる。
鼻は大切。当然、息がしずらい。
食べるときも、鼻は使っている。
一口食べるごとに、
ハーと口で息をすることになる
眠るときも口呼吸になり、喉は乾く。
そして、顔全体がうっとうしい感覚になる。
鼻は大切だったんだと、再確認した。

そういえば、ここ1ヶ月くらいで
総合病院から歯医者まで、
診察カードが一挙に3枚になった。
今までは保険証がどこにしまったのかも
忘れるほど使うことはなかったのに。
まあ、そういう歳になったのだと
受け入れるしかない。
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