皆さんは、大崩(おおくずれ)海岸という場所をご存じでしょうか。
それは静岡市と焼津市を結ぶ、用宗(もちむね)街道という場所にあります。
大崩れという何やら不吉な名前。
そうなんです、大崩海岸というのは昔から、海岸線の崖が頻繁に崩れる危険な場所なのです。
実は私も大昔、仕事の都合で車でここを通った事が一度だけあるのです。
現在は廃道となっている、このトンネルを通って行ったのを覚えています。
行く前から、そこが崖崩れが多発する危険な道路だと知っていたので、
「俺が通ってる間だけは崩れないでくれよな」と、祈る様な気持ちだったのを覚えています。
海から見た大崩海岸。
だいたい、こんな場所に道路を通そうなんて考える方がおかしいよ。
無理だろ、こんなトコ。
1971年7月に、大規模な土砂崩れが起きて、乗用車1台が下敷きになったのを機に、
国(県)はそれまでの道路をあきらめ、海上橋(石部海上橋)を設けました。
でしょ、最初からそうやっときゃ良かったんだよ、アホ。
見りゃ分かるじゃんか。
ここは自然が自然の法則に従って、在るがままに伸び伸びやっていたかった場所なんだよ。
それを、やれホテルだ、やれ民宿だなんてやってる場所じゃないんだよね。
海岸線から約1キロ以内の山中に、
海側から、東海道本線、新幹線、国道150号線、東名高速道路(日本坂トンネル)が走り、
俺はヤダ。俺はあくまでも空を見ながら走るんだと、用宗街道だけが我を張って頑張ってる。
明治の頃までは、焼津側で海岸に張り出している虚空蔵山(こくぞうやま)より北側は、
海岸に道路があり往来していたというが、
浸食が激しく、昭和以降は完全に通行不能となったそうです。
それは新潟県の親不知(おやしらず)と全く同じで、
考えるとそれは周囲が海に囲まれている日本では、
何処にでも在る事象なのかも知れません。
大崩海岸をよりよくハッキリと観たいという方は、
ユーチューブで(大崩海岸、ドローン)で検索すると、
沢山の動画で観る事ができます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます