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絶対にやってはいけない趣味

2024-07-23 12:17:12 | 日記
趣味の数はいくつあるか?
それは信じられない数だと思います。
世の中の進歩に伴って趣味は増えるばかりです。
しかし、反面無くなってしまった趣味というのもあるでしょう。
人はいつの時代でも、己の心を満たしてくれる趣味を求めています。

そういった中で、
私が「これは最悪の趣味だ」「悪魔の趣味だ」と思うものがあります。
その名を「ケイビング」・・(洞窟探検)といいます。
ケイビングが何故にそれほど最悪、悪魔なのでしょうか?
それは他の危険な趣味であっても、ケイビングほど悲惨な死に方は無いからです。
悲惨というか、恐ろしいというか、とにかく半端な死に方ではないのです。



ケイビングという趣味は、
アウトドアでのあらゆる技術が要求されます。
ロッククライミング(岩壁登攀)水泳、スキューバダイビング(潜水技術)
カヌー、ザイルワーク(ロープの使い方)・・
谷川岳や穂高の滝谷、アイガー北壁といった岩壁登攀はロッククライミングが要求されます。
しかし、水に関する技術は要求されません。
洞窟には地底湖があったりします。
そうなるとカヌーを上手に操らなければなりません。
そして湖の向こうが側には、果てしない未知の世界があるのです。
カヌーでは行かれない湖水だったら何が何でも地底湖を潜るしかないのです。



そういった高度の技術が、全て暗黒の世界で要求されるのです。
言い忘れましたが、ケイビングで最も大切な物・・それは光です。
光が無かったら、全ての事は何もできないのです。
光、懐中電灯の光を失った人間は、その時点で一歩も前に進む事はできません。
昔、何かの資料で読みましたが、
何処かの未知の洞窟で、ある学校の校長先生が独りで探検に入り、
光を失ってしまい、真っ暗闇の中で3日間泣いていたのを発見されたという事がありました。
たった独りっきりで真っ暗闇で、発見されないかもしれないという恐怖。
その恐ろしさを思うと、決して気軽に洞窟など行ってはならないと、思います。

私も若い頃、恐い物見たさで、
富士山の麓にある「西湖のこうもり穴」や、その近くにある風穴を、
懐中電灯を手に、入った事があります。
懐中電灯のスイッチを切ると、もう何も見えません。
真っ暗闇の世界というのは、とんでもない恐怖なのです。

しかし、その恐ろしさに耐えて地底湖を潜って行った先に、
まだ人類が見た事もない、大空間があったり、
美しい鍾乳石が乱舞していたりしたら、もう病みつきになるのでしょう。
あれは、日本だったか外国だったか、
ある岩壁の上の方に小さな穴があるのが見えました。
その穴を見た人は何人もいたらしいのですが、
岩壁をよじ登ってまで穴の中に入ってみようという物好きいませんでした。
しかし、どうも気になるというので岩壁をよじ登り入った人がいたのです。
小さな穴に身をくぐらせて行った先には、とんでもない大洞窟があったのです。
それは大発見でした。
そういった事があるから、人間は危険を承知で潜って行くんでしょうね。



あれは外国の話でした。
狭い穴を身をよじらせて進んでいったのですが、
あまりの狭さに身動きが取れなくなってしまいました。
仲間達がそれに気づいて何とか彼を引っ張り上げようとしますが、
まるで手も足も出ません。
遂に救助隊が編成されましたが、どうにもなりません。
救助隊は身体の小さな人(150センチ、35キロ以下)を募集しました。
ある女性がそれに応じて救助に向かったのですが、ダメでした。
結局、彼はその場で窒息死が確認されたのですが、遺体すら回収できません。
彼の両親は、泣く泣く遺体回収をあきらめ、
その穴は遺体と共に、永遠に塞がれたのです。

ケイビングという趣味は半端な気持ちで、
まして遊び半分などといういい加減な気持ちでやってはなりません。
その結果があまりにも悲惨だった事件は限りなくあるのです。

誰にも助ける事のできない場所。
ほとんど半永久的に放置せざるを得ない遺体。
未だに行方知れずの人達、それはかなりいるのです。
真っ暗闇で自力では絶対に脱出不可能な状況。
そういった事を思うと、ケイビングだけは絶対にやってはならない趣味だと、
そう思うのです。




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