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チェコ出身力士・隆の山

2020-02-07 12:46:55 | 相撲
隆の山 テレ朝


隆の山と言って、分かる人、覚えている人は、
まず居ないと思います。





彼はヨーロッパの小国(人口1500万人)、
チェコ共和国から18歳の時に日本にやって来ました。

隆の山・・

1983年2月生まれ。
本名・・パヴェル・ボヤル。
身長186センチ・体重98キロ。
最高位・前頭12枚目。

両親は3歳の時に離婚。貧しい母子家庭で7歳の時に柔道を始めます。
17歳の時に、日本の両国国技館で行われた、
世界ジュニア相撲選手権大会に於いて、軽量級3位に入賞。
この時の活躍でチェコの協会から「プロを目指してみないか?」
と声がかかり、悩んだ末に鳴門部屋(元横綱・隆の里)に18歳で入門。

しかし、入門から3年経っても、
入門時の体重88キロから、たった3キロしか体重が増えず、
2009年まで体重が100キロを超える事がなかったのです。



2011年5月、十両に昇進。
晴れて関取の仲間入りを果たしました。
この年に4歳年上の日本人女性と結婚します。
いわゆる出来ちゃった婚みたいで、
すぐに女の子が生まれています。

2012年は幕内4場所・十両2場所。
2013年は幕内1場所・十両5場所。
2014年、十両2場所・幕下2場所。

7月の幕下戦で左腕を負傷し、
関取復帰の見込みが無くなった事で、引退を発表しました。
まだ31歳でした。



通算成績は、325勝・318敗。(勝率50、5%)
幕内、26勝・49敗。(勝率34、6%)でした。

しかし、私が彼を「立派だった」と思うのは、
何も分からない日本という遠い国へ来て、
10年間は故国チェコには帰らないと決心していた事です。

そして、その通り彼は10年間故国の土を踏む事はありませんでした。

18歳の、まだ少年だった男が、
そこまで思い詰め、逢いたい母親に逢う事もせず、
ひたすら増えない体重と戦いながら遠い異国で頑張った姿に感動するのです。

私は現在の外人全盛の大相撲は、もう観る気がしませんが、
こうやって外人の中にも、「人間として立派だった」と思える男が、
居たんだという事は、実に嬉しいですね。

日本国籍を取ることはしなかったので、
引退後は相撲協会から外れ、チェコに帰りました。
現在、彼は何をしているのでしょうね・・?
でもきっと、日本語が堪能という事で、
何かそれに係る仕事にでも就いていたらいいですね。






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