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世界に冠たるウォシュレット

2023-05-21 07:17:11 | 日記


日本の家庭でウォシュレットを使っていない家庭など、ほぼ無いでしょう。
全体での普及率は80%くらいらしいです。
しかし、まだ20%の未使用トイレが存在する事が、逆に不思議に思えます。
私は骨が硬いので、子供の頃から和式トイレが苦手でした。
大嫌いでした。
ですから、洋式トイレをどれほど望んでいた事か。
それが温水洗浄暖房便座になった時の喜びはありませんでした。

ウォシュレットという名前はTOTO(昔の東洋陶器)の商品名という事です。
それを開発したのはTOTOですから、温水洗浄暖房便座・・などと言うより、
堂々とウォシュレットと名乗れる資格を持つ唯一の企業ですね。
私の姉は若い頃TOTOで働いていた事があります。

TOTOがウォシュレットを開発する時の苦労話を読んだ事があります。
あれは何しろ、女性が一番知られたくない部分に関する事なので、
(男性には無関係のビデという項目があったからですが)
開発に関わった男どもは、その部分の寸法をどうやって測ったらいいか、
所帯持ちの男は、妻に寸法を測らせてくれと言って、
妻から変態扱いされ、気味悪がられ、中には離婚までいった人もいたかも知れません。

そうやって今まで誰もやった事のない商品の開発には、
実に涙ぐましい男どもの苦労があったのです。
(開発陣に女性は居なかったのかな~?)

1980年の販売開始から日本中に浸透し、
今や一般家庭はおろか、急速に広がりを見せているウォシュレット。
しかし、海外の人達の殆どはウォシュレットの存在自体を知りません。
それは、日本の水道は軟水ですが、海外の殆どは硬水なので、その違いが大きいのです。
軟水と硬水、その差が普及の妨げになっているらしいのです。

「水の硬度」
水1リットルあたりのカルシウムやマグネシウムの含有量で、
WHO(世界保健機関)が定める基準では、
硬度120ml以上が硬水(日本基準では100ml)120ml以下が軟水。
これを飲用すると、硬水は口当たりが重く、苦味を感じ、
軟水はまろやかで口当たりがさっぱりとした風味が特徴、ということです。

ヨーロッパは石灰岩が多く、山から海までの傾斜が緩やかな地形が広がっている。
雨や雪はゆっくりとミネラル成分が豊富な石灰層を通って濾過され、
ミネラル成分がたっぷり溶け込んだ硬水になり、
 日本は花崗岩が多い土に、山から海までの傾斜がきつく起伏の激しい地形です。
水の浸透が早い花崗岩を通って濾過された水は、
山から海まで流下する速度が速く、ミネラル成分の浸透が少ない軟水となるのです。

ウォシュレットのアメリカでの普及率は10%以下。
中国では5%以下だそうです。
私は個人的に、あの中国という劣悪なトイレ事情で、
ウォシュレットが存在している事自体が信じられない気持ちがします。

海外でウォシュレットが普及しない要因として、
➀ トイレに電源が無い。
➁ 硬水地域で利用すると、モーター部分に石灰や小石が詰まり、壊れやすい。
③ 不衛生なトイレ環境が多い。

だいたいは、そういった理由らしいので、
ウォシュレット普及までの道のりはかなり遠いと思わざるをえないでしょう。

しかし、一度日本でウォシュレットを経験した人は、ほぼ虜になり、
あれの良さを何としても自宅でも使いたいと必死になる様です。
日本人の大リーグ選手になった人でも、アメリカでウォシュレットが無い事が、
とても苦痛だったという選手は多く、
逆に日本でプロ野球選手になったアメリカ人選手は、
みな、あの素晴らしさが忘れられなくなるみたいです。

一度、寒い時期にキャンプに行き、夜中にトイレに行ったら、
トイレの建物のなかがホンワカと温かく、暖房でもしてるのかと思ったら、
それはウォシュレットの暖房便座の熱が、建物全体を暖めていたので、
これほどまでに電力を使っているのかと驚いた事があります。
という事は、電力不足の国ではウォシュレットの普及は無理でしょうね。

それにしても、人間のトイレ事情は、お国柄もあり、個人的事情もありますが、
衛生学からも、医学的からも、あれほどの優れ物は今まで前例がありません。
私達日本人はそういう意味ではラッキーでしたが、
これが早くグローバルスタンダード(世界標準)になるといいですね。


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