江戸時代で最も見たいもの

時代小説というと、最も多いのは、やはり江戸時代でしょうね。
その江戸時代で、
最も見たいものと言ったら・・貴方は何でしょう？

あまりにも多すぎて、ひとつだけには絞れないかも知れません。









でも、私だったら「侍」かな・・・
いわゆる二本差し。

江戸時代も前半はまだ戦国時代の名残で、
いつまた戦いが始まるかといった緊迫感が残っていたのかも知れませんが、
後半ともなると世は平和ボケしてしまって、
武士と言っても刀は飾り物的であり、何だかな～になってしまいましたが、
それでも、人殺しの為の武器を日常的に持ち歩いている様は、
現代人には絶対に無い姿ですから、空恐ろしいと言えば恐ろしい姿です。

そういった平和ボケの時代に、
あの赤穂浪士のかたき討ちが起こったのですから、
当時の人達の驚きと、彼らの忠義心に対する畏怖の念は相当なものだったのでしょうね。

そういった「侍」「武士」の真の姿を見てみたかった。
刀一本で生きるか死ぬかの世界に生きるというのは、
現代人の我々からすれば、信じられない生き様であり、
ある日、突然、空から災難が降ってきたり、
青天の霹靂がいきなりやってくる武士の世界の緊迫感は、
どうあがいても現代の日本にはあり得ない世界なのですから。

そういった世界に絶えず身を置いている、
置かざるを得ない武士の世界。

そんな世界に生きる、同じ人間であって人間でない人達。
その空恐ろしい姿を見たいと思うのです。