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尊厳死宣言書

2023-12-04 16:20:57 | 日記
自分が何らかの理由で意識不明になり、
自分の意思では、自分をどうして欲しいという意思表示が不可能になった。
そういった場合、自分の妻、夫、あるいは親族が、
医師にその後の処置を一任する人が多いのではないでしょうか。
つまり、その人の意識が無いのですから、
医師は「生命維持の治療に入ってもいいですか?」と親族に尋ねます。
そうなると伴侶や親族たちは、もう治療しなくてもいい、
そのまま逝かせてください、という人はあまり居ないと思います。

少しの可能性を信じて「助けてあげてください」と言うと思います。
しかし、その一言がとんでもない事態を招いてしまうのです。
一旦、生命維持となった人を、途中で生命維持装置を医師が外す事はできません。
それは「殺人」となってしまうからです。
一旦生命維持となったら、その患者が自然死するまで、
入院し、延命治療し、生かし続ける事になってしまうのです。
死ぬまで治療費はかかり続け、もう誰にも止める事はできません。

そうなった患者の連れ合いとかは、もう堪ったものではありません。
早く死んでくれないとお金が持たないよ。

そんな悲惨な事にならない様に、私達夫婦は「尊厳死宣言書」を財布に入れてます。
それは意識がある時に作っておかなければなりません。
もう何年も財布に忍ばせているのですが、ボロボロになったので、新たに書き直しました。
参考までに、その内容を書いておきます。
まだ作ってないという方の参考になれば幸いです。

  「尊厳死宣言書」
 私は、私の病気が不治であり、かつ死期が迫っている場合に備えて、
私の家族、縁者ならびに私の治療に係っている方々に次の要望を宣言致します。
 なお、宣言書は、私の精神が健全な状態にある時に書いたものです。
したがって私の精神が健全な状態にある時に私自身が破棄するか、
又は撤回する旨の文書を作成しない限り有効であり、
その効力が持続するものとします。

➀ 私の病気が、現在の医学では不治の状態であり、
  既に死期が迫っていると診断された場合には、
  いたずらに死期を引き延ばすための延命治療は一切お断り致します。
➁ ただし、この場合、私の苦痛を和らげる措置は最大限にして下さい。
  その為、例えば麻薬などの副作用で死期が早まったとしても、
  私は一向に構いません。
➂ 私が、3日間以上にわたって、いわゆる植物状態におちいった時は、
  一切の生命維持措置は取りやめて下さい。

以上、私の宣言による要望を忠実に果たして下さった方々に、
深く感謝申し上げると共に、その方々が私の要望に従って下さった行為の、
一切の責任は私自身にある事を付記致します。

    2023年〇月〇日
住所 ・・・・
氏名 ・・・・   印鑑〇
生年月日 ・・・
連絡先 ・・・・

人はテレビドラマみたいに、ベッド周りに集まって、
〇〇さん、ありがとう、などと言って逝く人は皆無と思った方がいいでしょう。
殆どの人は、もう意識も薄れて、何も喋る事はできないそうですよ。


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