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歌声喫茶・新宿ともしび店、最終日

2020-10-09 16:42:16 | 歌声喫茶


日本の歌声喫茶界の総本山。
新宿ともしびが、2020年9月30日をもって、
36年間の営業を全て終了しました。

歌声喫茶ともしびの歴史は66年という事ですので、
その内の36年間という事は、半分以上であり、
ともしびの歴史では最も長い営業だったのだと思います。

私自身はともしびは新参者で、長い過去を知る者ではありませんが、
やはり、いい歳こいてから目覚めた歌声喫茶の世界は、
ともしびが全てと言ってもいいくらいの存在感があります。

勿論、ともしび以外にも、
いわゆる(はまった)歌声喫茶もあったのですが、
それでもかつ、ともしびは、心の何処かで(故郷)だったのですね。

そういった歴史的な日を、
新型コロナなどという誰もが予想もしなかった黒いベールで覆うとは、
何とツイていない事態が起こってしまったのでしょうか。

歌声喫茶ファンの皆が、歌声人生の一大事。
これに行かずして何とするという時になって、
予約無くしては店に入る事もままならず、
心は千々に乱れ、皆が半狂乱になって我を忘れ、
夫は妻を、妻は夫を、親は子を、子は親を忘れ、
・・そんな訳ないだろ状態に日本中がわめき叫びしたのです。(嘘)

最終日だからと言って無制限に客を入れる事はままならず、
やはり20名に限定せざるを得なかったのでした。

「もう、これで終わりなんだね」
そういった思いは切ない程でした。

14.3.01.乾杯の歌・仙台バラライカ最終日前夜祭


今から6年前には、
歌声喫茶・仙台バラライカが閉店になりました。
何と、バラライカもともしびも、
全く同じで36年間の営業だったのです。

バラライカの最終日は、本当に切なくて切なくて、
そのどう仕様もない想いに涙が出ました。
何人もの方が目にいっぱい涙を浮かべて唄っていました。

ともしびの最終日も涙を浮かべている人は居ましたが、
私はそこまでは行きませんでした。
それが何故なんだかは分かりませんが。
(本当に何故だったんだろう?)

そうして、ともしびは静かに36年の歴史のベールを降ろしたのです。

これが最後なんだ、明日はもう無いんだという私の強い思いで、
「みんなで記念写真を撮ろうよ」になったのです。

この記念写真に自分も一緒に写りたかった、という方もいらっしゃるでしょう。
しかし、それは時の運で仕方ない事です。

でも、何で俺はこういった歌声喫茶界の両巨頭の最終日なんだ。
それって、あまりにも理不尽だろう、
貧乏くじだろうって思うんですね。

本当にやり切れない、何でなんだ!
でも、あの女性と別れた時の方がもっと切なかった。

所詮、俺はその程度の歌声喫茶人間なのかな~?



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