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世界の三大発明・火薬

2024-12-21 05:14:59 | 日記
世界の三大発明と言われるのは、羅針盤・火薬・凸版印刷(印刷技術)と言われます。
それにもうひとつ、紙を加えたのは、世界の四大発明とされています。

私が世界の三大発明品を知ったのはかなり昔、若い頃でした。
しかし、もう忘れて覚えていなかった。
と言うのは(何か時代ズレした感覚が)あり、
その重要性が理解できていなかったからだと思われます。
現代なら(なぜ電気の発明が無いのか)といった具合にです。

しかし、現代に無くてはならない物、それ以前に世界を根本的に変えた物、
それが世界の三大(四大)発明なのです。

その中で今回は(火薬)を取り上げてみたいと思います。
火薬というと、ダイナマイトなどと思うかも知れませんが、
それは後世の発明品であり、そもそもの火薬発明とは違うのです。

ちなみに三大発明(羅針盤・火薬・凸版印刷)
この3つ全部が中国の発明品なのです。
中国という国は、実に凄い国なんですね。

火薬が発明(発見)されたのは、7世紀前半(西暦600年~)と言われます。
それは日本では聖徳太子の時代であり、凄く古い時代という事が分かります。

不老不死の霊薬を求めた道教の錬丹術師が偶然、発明(発見)したものです。
古代中国の時代から、木炭、硫黄、硝石の混合物が(火の薬)と判明していました。
それが、今日の黒色火薬です。



中国で黒色火薬が発明されたのは、
黒色火薬の成分のひとつである硝酸カリウムが産出される為であり、
天然硝酸カリウムは世界でも限られた地域にしか存在しないのです。

これが最初に記述されたのは1040年だそうです。
火薬は軍事機密とされ、12~14世紀の中国では、
奇妙な名称の火薬兵器が作れらました。

13世紀、モンゴルの波状的な中国への軍事遠征に火薬が使われました。
制圧されたイスラム世界で硝石は、
「中国の雪」ロケットは「中国の矢」と呼ばれました。

その後、イスラム勢に対峙したヨーロッパ勢は、
火薬兵器を相手に前代未聞の辛酸を舐めさせられました。

低温のヨーロッパにおいて、火薬の製造は難しく、
硝石の生成も、腐敗した有機物の結晶化以外に方法が無く、
悪臭と闘わねばなりませんでした。

西暦1500年時点でヨーロッパには500を越える小規模な国家が混在しましたが、
その後4世紀の間に約25国家に減ってしまいました。
果てしない戦争で国家が生き残る為の、大型化した火薬兵器を大規模に、
投入できない国家は、消滅せざるを得なかったからです。

日露戦争で起こった日本とロシアとの決戦。
日本海海戦(1905年)で、
ロシア軍艦の大砲には、旧態然とした、黒色火薬が使われていましたが、
日本はピクリン酸を主成分とする海軍技官下瀬氏発明の下瀬火薬が使われ、
火薬能力の差が、海戦を決定づけました。

しかし、火薬という発明品が国家の存続を決定づける物となるのですから、
それがどれほど凄い発明かと痛感せざるを得ません。


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