何をとち狂ったか、今更「アクロイド殺害事件」を読んでいます。
ほんとに(今更)だと自分でも思っています。
(ミステリーの女王)と言われる、アガサ・クリスティーの著名作。
中学生の頃、「中学時代」とか「中学コース」といった雑誌があって、
そこには毎月、薄っぺらい小さな冊子が付録として付いてきました。
あまり覚えてはいないのですが、大体海外のミステリーだった様な・・・
多分、そこでこの本も読んだのかも知れません。
「まだらの紐」は読んだ記憶があります。
この本は様々な意見が飛び交ったそうですね。
事件の語り手が犯人だったなんて、そりゃないだろうといった。
見事に騙された、そんなのって許せないとか。
しかし、外国のこういったミステリーって読みづらいですね。
登場人物(この本では13人)を把握する事が中々できない。
一覧表を書いたのを横に置きながら読まないと、面倒きわまりない。
我が妻は、こういった外国作は名前が覚えられないと、完全に無視です。
彼女は、江戸時代を背景にした本ばかりを読んでいます。
これだと登場人物の名前を覚えやすい、それは言えますね。
かつ、あの場面の意味は何だったのかと、そんなシーンが多い。
テレビドラマの「刑事コロンボ」でも、そんなシーンが多かった。
こういった作は、DVD版映像で観るといいのですが、
どれもこれも高価なのが玉に瑕。
そして言えるのは、コロンボの時もそうでしたが、
よくよく気をつけて観ていないと、
肝心のシーンの意味が把握できない内に通り過ぎてしまうのです。
これは毎日テレビでやっている日本のミステリーが、
まるで小学生に教える様な「手取り足取り」方式で描いているのと大違いです。
だから、観終わった後でもう一回観ないと、見過ごしていたりするのです。
この本も多分、読み終わった後で、全部とは言いませんが、
その部分だけでも繰り返して読む羽目になるのでしょう。
同じ外国の本でも「モンテクリスト伯」が、
寝るのを忘れて一気呵成に読み切ってしまったのとは違いますね。
寝食を忘れてとは言いますが、ホントにあの時はそうでした。
それほど「モンテクリスト伯」は凄かった。
しかし、「アクロイド・・」はそうはいきません。
ドラマにひき込まれるまで時間がかかりますね。
これら一連のアガサ・クリスティーのDVDは全部を観たいですね。
「刑事コロンボ」は全作シリーズがお手頃価格であったので、買いましたが、
このシリーズは全作買うと、いったい何万円するのか?
何だか、この作品の日本版があるみたいですが、
私はこんなのは絶対に観ません。
「モンテクリスト伯」でも、日本版がありましたが、
そういった(ふざけた真似)はやめて頂きたいですね。
原作を汚す様な真似はやってはいけないと、私は思っています。
こういった素晴らしい原作は、それを大切に大切にして欲しいですね。