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大川隆法死去で思い出す女性

2023-03-03 10:52:52 | 日記
「幸福の科学」という宗教の建築物をあちこちで見かける様になって、どのくらい経ったか?
それが大川隆法という人が立ち上げた新興宗教だと知った。
あちらでもこちらでも、あの独特の建物を見かける度に、
宗教というのはお金があるんだな、儲かるのだなと思わざるをえませんでした。
その総裁、大川隆法氏が亡くなりました。



私は「幸福の科学」に特に興味がある訳ではないのですが、
約20年前に知り合った、ある女性の事を思い出します。



その頃、私は大好きな戦艦「シャルンホルスト」を描いた油絵が欲しかったのです。
それでそれを描いてくれる、あちこち画家の心当たりを探していたのですが、
そこでたまたま知ったのが、美大出身の彼女Yさんでした。
彼女とは絵の打ち合わせなどで何度もお会いして話し合っていました。
それがきっかけになって、彼女とはデートみたいな事もありました。
(結局、絵画の話はウヤムヤになってしまい、
後年、絵画ではなく精密軍艦模型という形で希望は果たされたのですが)

そのYさんが、幸福の科学の熱烈な支持者だったのです。
といって宗教に興味の無い私にその話をしたがったり、勧誘したりは全然ありませんでした。
彼女の実家が宗教関係だったので、それが背景にあったのかどうかは、分かりません。

彼女の父親は「東大卒の人間以外は認めない」という、そういった親だったそうで、
彼女の兄は、父の理想どおりに東大を出ました。
しかし、Yさんは美大卒。
父親は人にお兄さんを紹介する事はあっても、彼女は紹介せずに、完全に無視したそうです。
父親からすれば、美大出身など話にもならず、
言わば出来損ないの娘など恥ずかしくて紹介する気にもならなかったみたいです。

彼女は男性から見ると「護ってあげたくなる」そういった女性でした。
親から無視される自分、男から見ると護ってあげたくなる女性。
それもあってか信頼していた大学教授や、勤務先の社長さんから、性被害を受けたのです。
その結果、彼女は精神的な重圧を自己解決できずに、精神科医に通っていました。

会って話をしていると、実に魅力的な女性だったのですが、
話せば話すほど彼女の辛さが伝わってきて、時々複雑な思いがする私でした。

ある日、幸福の科学の、何かの祭典だったかが北陸であるので、
私、それに行ってくると出かけました。
精神科医に通う彼女には定職がありません。
いつも臨時のアルバイトみたいな仕事をしていて、生活保護ギリギリだったのです。
そんな彼女によくそんなお金があるなと思ったのですが、
大学時代の友人とか、友達は多かったみたいなので、援助してもらったのかもしれません。
行った先の北陸で、以前、彼女と知り合いであった男性(彼も信者)と再会し、
彼等は急接近し、結婚を決めたのでした。

北陸から帰ったYさんから、結婚の話を聞いた私は素直に喜べませんでした。
というのは、その頃になると私の心に、彼女の占める比重がかなり大きくなっていたからです。
そして、彼女の口から「実は私、貴男との結婚を考えた事があるの」
と聞かされたのも大きかったのです。

私とYさんとは年齢が18才も違っているのです。
彼女も18才という年齢差でためらっていたという事でした。
それは私も同じで、私は彼女を好きにはなりましたが、結婚は無理だろうと思っていました。
でも、好きだという気持ちに変わりはありません。

男と女・・いつの世も悩ましく切ないものですね。
今頃、彼女はどこでどうしているのかな~?



コメント
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