河童の歌声

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リオデジャネイロ市民に喰い尽くされた船

2023-02-20 12:01:25 | 船舶
大型客船・マグダレヌはイギリスの会社が、
同社の基幹航路である、南米東海岸航路用の客船として、1949年2月に完成しました。
17500トン、全長173メートル。



この船は独特の外観となっていて、
イギリスの大型貨物船によく見かける分離型船橋構造が採用されており、
船橋構造物と中央楼構造物が分離している独特の姿をしていました。



マグダレヌは1949年3月9日ロンドンを出港し、
ブエノスアイレスに向けて処女航海に出発しました。
船はブエノスアイレスで大量の穀物と牛肉を積み込みました。
また客室も満席の状態でした。
出港したのは4月24日で、次の寄港地のリオデジャネイロには、翌25日に到着予定でした。

しかし、船は進路を誤り早朝、リオ(デジャネイロ)から28キロの地点で座礁。
連絡を受けたリオの港湾局から曳船2隻が現場に急行しました。
しかし2隻の曳船による離礁は不可能でした。
マグダレヌは暗礁に乗り上げたまま動かないのです。
ところがその夜から天候は荒れはじめ、激しい波浪からマグダレヌは暗礁から離脱したのです。

この時、船底が破損してマグダレヌの船倉に浸水が始まります。
再び曳船により港内の造船所まで曳航し修理をする事になりました。
そして船を万が一の沈没に備えて海岸近くに仮泊したのです。

この頃になると大型貨客船の遭難を知ったリオ市民はもとより、
近隣住民が海岸に集まってきて、珍しい見世物を眺めるように人々は群衆になっていました。
その頃、再び天候が荒れだし、曳船とマグダレヌを繋いでいたワイヤーが切れてしまい、
マグダレヌは海に向かって流され始め、リオ湾の入り口に突き出した砂州に乗り上げてしまいます。
それと同時に船体は二つに切断され、船首部分は沖に流されて沈んでしまいました。



このニュースを知った地元住民は、事故の海岸に群がり始めます。
そして大群衆は静止する警備の警官の声も聞こえずに、
切断されて露わになった船倉から、大量の牛肉はアリの様に群がった群衆に、
アッという間に数百トンの牛肉は持ち去られ、
船倉に続く客室からは豪華な家具や調度品は、たちまち運び出され、持ち去られてしまいました。

船は多数のアリの大群に襲われた姿で、全ての寝具、マットレスまでが消え失せ、
大群衆が去った後のマグダレヌ号の船内には何も無くなっていたのでした。
群衆は数万人に及んだと言われ、世界に類を見ない海難事故になったのでした。

悪いけど、チョッと笑ってしまいました。
って言うか、殆ど爆笑、抱腹絶倒だよね。
そんな状況になったら、アンタだけは見て見ないフリできる~?
ちなみに、この事故による死者はゼロでした。めでたしめでたし。


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缶コーヒーって、何故不味いの

2023-02-20 03:50:59 | グルメ


街中で一般的に見かける飲料自販機。
そこで買う缶コーヒーを、美味しいと思って飲んだ人はいるのでしょうか?
私も時々は飲むのですが、缶コーヒーに限って言えば、いつも不味い。
「微糖」と書いてあっても甘ったるい。
「無糖」は、私の好みではなく飲めたものではない。



家ではドリップで淹れて飲んでいますが、
妻は無糖、私は微糖で飲んでいます。
一時は無糖にしてみたのですが、やっぱりホンの少し砂糖は入れた方が美味い。



キャンプに行った時は、モンカフェのを淹れて飲んでいます。
缶コーヒーを飲むなんて事は絶対にありません、不味いんですから。
昔はフツーにインスタントコーヒーだけを飲んでいた時代もありますが、
一旦ドリップを飲むと、もうインスタントには戻れませんね。



高速道路のサービスエリアには、こういった紙コーヒーを売る自販機が置いてあり、
あれだったら美味しいのですが。
コンビニでも美味しいコーヒーを売ってますが、何だか面倒くさいのです。

「缶コーヒーは何故不味いのか」で検索したら、

〇  香りが無い。
   これは決定的にダメで、どんなに良い豆を使おうがどうにもならないそうです。
〇  ほとんどはロブスタ種と呼ばれる安くて不味い豆で、
   喫茶店では出せないような品種だそうです。
   美味しいのはアラビカ種という豆なんですが、コンビニコーヒーには負けるそうです。
〇  大量生産の為に、ベストな抽出は不可能。
   豆を多くすると長時間の抽出になり、苦味、コクが出過ぎてしまうそうです。

結論、コーヒーを美味く飲みたいのなら、その場で1杯を1杯を少量で淹れ、
いっぺんに沢山のコーヒーを作るのはやめるべきみたいです。
缶コーヒーに至っては、どう考えても美味しいのは無理と思うべきです。
コーヒーというのは、基本的にそういった飲み物であり、自販機などには向かないのですね。

コーヒーを飲みたいからといって、すぐそこにある自販機から、
美味しいコーヒーを飲もうというのは幻想に過ぎず、幻滅しか感じないのですね。
ハイ、わかりました~。

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