河童の歌声

歌声喫茶&キャンプ&ハイキング&写真&艦船

世界に冠たる、日航鶴丸マーク

2023-02-09 06:45:28 | 日記


私は、日航(JAL)の鶴丸マークが大好きです。
あれは航空会社として世界最高のマークだと思っています。
外国の飛行場で、あのマークを見ると、日本人である事を誇らしく思ったりします。



本当に美しく、あのセンスの素晴らしさに感動します。
それはどんな経緯から生まれたのでしょう。



1950年代前半、創業時のブランドマークは、
日の丸をバックに飛ぶ航空機でした。
しかし、このマークは「どこの航空会社かわからない」と、
評判が良くありませんでした。



1953年12月、日航は太平洋路線開設の為、ニューヨークに営業所を開設し、
アメリカ向けの広告を現地の代理店(BCG)に依頼しました。
その時のマークがこれでした。

同時期、日本国内向けの広告も見直される事となり、
この時、初めて(鶴)が登場します。
画家の永井郁氏が描いた鶴の絵がポスターに採用されます。

1958年、JAL初のジェット旅客機の導入に合わせ、
日航は新しいブランドマークを策定する事になりました。
アートディレクターを務めた宮桐四郎は、5人のデザイナーに
「ジェット時代に相応しい現代的なスピード感を持ちつつも、
(日本)を想起できる伝統的な面も織り込んで欲しい」との課題を与えたといいます。

翌1959年2月、日米の広告担当者が東京に集い、
ブランドマークに関する会議が開かれました。
そして(鶴)をモチーフにしたブランドマークを製作する事が決定。
最後に日系2世のデザイナー、ヒサシ・タニ氏が仕上げ、
1959年8月、鶴丸マークが誕生しました。
このマークは1965年に社章に採用されます。



しかし、日航はその後経営不振におちいり、
1989年に鶴丸マークを廃止し、アルファベット3文字の平凡なマークになってしまいます。
あの時は本当にガッカリしました。
どこの飛行場であろうが、何の存在感もなく、何処の国のマークか分からない3文字。
鶴丸を廃止した奴はバカだと思いました。

しかし、2009年、JAL再生の為に、政府と企業再生支援機構から、
会長就任を要請された稲盛和夫氏は、
その頃のロゴに難色を示しました。
そして(鶴丸マーク)の復活となったのです。

あの、世界に冠たる鶴丸マークがどれほど素晴らしいか、
そんな事も理解できない頭だから、きっと経営破綻なんかしたんだね。



本当に惚れ惚れします。
外国の飛行場でこれを見る時の、日本人としての誇らしい想い。
アルファベット3文字なんて、誰もが考え、何の存在感も無いマーク。
これからは、あんな馬鹿な真似は二度としないでね。
鶴丸は日本が世界に誇る、美しく素晴らしく、世界一のマークなんですよ。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする