河童の歌声

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世界初の航空母艦

2023-02-12 14:32:25 | 軍艦
1941年(昭和16年)12月10日。
太平洋戦争から、まだ2日目にいわゆる「マレー沖海戦」が勃発しました。
マレー半島、東方沖で、イギリス戦艦2隻と、日本の航空機85機との戦いです。
海戦と言いながらイギリスの戦艦2隻に対し、日本軍には軍艦は1隻もなく、
85機の攻撃機だけという、軍艦対航空機という変則的な戦いでした。

当時、戦艦という艦種はあらゆる軍艦の中で最強と信じられ、
それを航空機などで沈める事などあり得ないと、海軍関係者は誰もがそう思っていました。
イギリス艦隊の提督、トーマス・フィリップ中将は熱烈な戦艦支持者であり、
自分が乗る新進気鋭の新戦艦、プリンス・オブ・ウェールズと、巡洋戦艦レパルスは、
航空機など物の数でもないと信じ切っていました。
それが、たった3時間で航空機に対し、手も足も出ない状態で沈められてゆく姿に絶望し、
救命ボートに乗り移る事を「ノーサンキュー」と拒否して艦と運命を共にしたのでした。
最強と思われていた戦艦が航空機の前には、まるで無力であったという事実は世界中を駆け巡り、
イギリスのチャーチル首相は第二次大戦中、一番ショックを受けたと語っています。

この海戦は、以後の戦争スタイルを根本的に変えてしまいました。
つまり今更、戦艦など造っても無意味となったのです。
この海戦の直後に世界最大の、あの、戦艦大和が誕生したのです。
もう、お気の毒としか言いようがありません。

海の、軍艦の主力は今や航空機をどこにでも運べる航空母艦になったのです。
とに角、航空機を載せた飛行場を何処にでも移動できるのですから、まさに無敵。

その、これからの主役となる航空母艦を、
世界で一番早く持った国は、それが日本だったのです。





航空母艦・鳳翔(ほうしょう)
1920年(大正9年)12月起工。
1922年(大正11年)12月完成。
 排水量7470トン、全長168メートル。

しかし、それ以前に航空母艦を造り初めた国がありました。
イギリスです。



航空母艦、ハーミーズ。
排水量10850トン。全長182メートル。
鳳翔より大型の航空母艦です。
1918年1月起工。
1924年2月完成。

つまり造り始めたのは3年近くハーミーズが早かったのですが、
建艦に6年もかかっている間に鳳翔に先を越されてしまったのです。
ハーミーズが完成したのは、鳳翔に遅れる事、1年2か月後でした。
世界初の航空母艦は、日本に栄冠が輝いたのでした。(それがどうした)

しかし、これは正規空母の話です。
正規空母・・初めから空母として設計された空母。



実は正規空母以前に完成した航空母艦があったのです。
イギリスの航空母艦、アーガス。
1918年9月完成。14500トン、全長172メートル。
この空母は貨客船を改造した、いわゆる護衛空母でした。

でも、鳳翔より4年も前に完成しているのです。
そういった意味で見ると、日本が最初に正規空母を完成させた国とか言っても、
まさに、それがどうした、だから何なんだというレベル、だよね。

それより日本は、世界最大の戦艦、大和を持った国という意味の方がはるかに偉大ですね。
偉大というか、世界最大の無用の長物というか・・・

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病気になってしまいました

2023-02-12 05:18:37 | 健康
数か月前から、身体に異変を感じていました。
顔が赤いし、頭髪からフケが落ちるのです。
そうなる前に、医者から「貴方は漢方薬の合わない体質ですね」と言われ、
そういった症状は、漢方薬による副作用だと信じ、
いつかは収まるだろう、治るだろうと忍び難きを忍び、耐え難きを耐えて、
私なりに必死に生きてきたのです。
壮絶な人生を、たった独りで立派に行き抜いてきたのです。
でも、いつまでたっても治らない。
で、先日ある病院に行ったのでした・・・・

そもそもの発端は、60歳の時の北アルプス登山で、
初めて(浮腫み)それも体重が4キロも増える重度の浮腫みになったのでした。
これは結局、原因は分からなかったのです。

それから十数年、昨年夏、足首にあの浮腫みが出たのです。
過去に大学病院でやった事のある、精密検査をしたのですが、やはり原因不明。
自分なりにネットで調べて、辿り着いた先が(血管クリニック)
これこそ長年の原因不明が解明されると、チョッと遠い病院まで行ったのです。
医者は、利尿剤と何やら血管の為の漢方薬を処方してくれました。
それを飲み始め、足には医療用のソックスを履く様になったのですが、
その結果が出て、足首の浮腫みは快方に向かい胸を撫でおろし、
ようやく真っ当な人生を歩み始めたその時、体の異常を感じ始めたのでした。

利尿剤というのは困ったもんで、トイレがやたらに近くなるんです。
年齢的に(最近トイレが近いな)と思っていた私は、
トイレの近い方にお勧めの漢方薬だという、
市販の薬、八味地黄丸を買って飲み始めたのです。
それから1ヵ月くらいから、恐るべき病気の症状が出始めたのでした。



血管クリニックの医者にその事を話したら、
「貴方は漢方薬の合わない体質ですから、八味地黄丸も飲むのをやめて下さい」と言われました。
それで耐え難きを耐えながら生き抜いてきたのですが、
症状はいっこうに良くなりません。

で、これは違った分野の医者に行った方がいいだろうと行った病院は、
2022年11月18日のブログ「足の小指が痛い」で書いた、
府中の皮膚科医院でした。
そうです、診察室にはパソコンも無く、電子機器も無く、
ただ年老いた医者がたった独りでやってる病院。
こんなトコで原因が解かるのかよ~っという病院。

その医師に対面して、私がゴチョゴチョと「漢方薬の副作用がどうのこうの・・」
と言ってる話を、その医者は中断して、いきなりの宣告!
「脂漏性皮膚炎です」

お前な~、俺が喋ってるのをぶった切って、いきなりそれはないんじゃない。
でも医者がそう言ってるんだから。
脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)何じゃそりゃ、そんなの聞いた事もないぜ。

「はあ、漢方薬の副作用は・・」
「それは全然関係ありません、たまたま時期が重なっただけです」

家に帰って帰宅して、ネットで見たら、
あの医者の言う通り、まさにドンピシャだったのです。



医者として最も重要な事・・
それは、患者が待合室から診察室に入って来る時、
その歩き方、表情、体つき、そういった身体のバランスを総合的に一瞬で見抜き、
「この患者は多分〇〇が悪いんだろう」と見抜く(勘)。
現代の医者はパソコン画面ばかり見て、患者の観察など全くしない、この差。



1912年に始めて大陸移動説を唱え、世界中の科学者たちからバカにされたヴェーゲナー。
しかし、今では彼を馬鹿にする人など存在しません。
医者も科学者も、最も大事なのは(勘)なのです。
一発で患者を見抜く(勘)

あの医者には恐れ入りました。
たった一発で、何の病気であるか見抜くなんて・・・

で、病気になってしまった私を可哀想だ、慰めてあげたいと思う女性は、
妻には内緒で私に、こっそりと電話してください。
今日一日、オペレーターを増員してお待ちしています。



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