1941年(昭和16年)12月10日。
太平洋戦争から、まだ2日目にいわゆる「マレー沖海戦」が勃発しました。
マレー半島、東方沖で、イギリス戦艦2隻と、日本の航空機85機との戦いです。
海戦と言いながらイギリスの戦艦2隻に対し、日本軍には軍艦は1隻もなく、
85機の攻撃機だけという、軍艦対航空機という変則的な戦いでした。
当時、戦艦という艦種はあらゆる軍艦の中で最強と信じられ、
それを航空機などで沈める事などあり得ないと、海軍関係者は誰もがそう思っていました。
イギリス艦隊の提督、トーマス・フィリップ中将は熱烈な戦艦支持者であり、
自分が乗る新進気鋭の新戦艦、プリンス・オブ・ウェールズと、巡洋戦艦レパルスは、
航空機など物の数でもないと信じ切っていました。
それが、たった3時間で航空機に対し、手も足も出ない状態で沈められてゆく姿に絶望し、
救命ボートに乗り移る事を「ノーサンキュー」と拒否して艦と運命を共にしたのでした。
最強と思われていた戦艦が航空機の前には、まるで無力であったという事実は世界中を駆け巡り、
イギリスのチャーチル首相は第二次大戦中、一番ショックを受けたと語っています。
この海戦は、以後の戦争スタイルを根本的に変えてしまいました。
つまり今更、戦艦など造っても無意味となったのです。
この海戦の直後に世界最大の、あの、戦艦大和が誕生したのです。
もう、お気の毒としか言いようがありません。
海の、軍艦の主力は今や航空機をどこにでも運べる航空母艦になったのです。
とに角、航空機を載せた飛行場を何処にでも移動できるのですから、まさに無敵。
その、これからの主役となる航空母艦を、
世界で一番早く持った国は、それが日本だったのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/06/f31b1347498cfdbf91cdc34bd86e4a86.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/ee/769f8337f4e829863edc74f3282f80d4.jpg)
航空母艦・鳳翔(ほうしょう)
1920年(大正9年)12月起工。
1922年(大正11年)12月完成。
排水量7470トン、全長168メートル。
しかし、それ以前に航空母艦を造り初めた国がありました。
イギリスです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/27/b06cd311e09c5a7bb4816d67d66faab5.jpg)
航空母艦、ハーミーズ。
排水量10850トン。全長182メートル。
鳳翔より大型の航空母艦です。
1918年1月起工。
1924年2月完成。
つまり造り始めたのは3年近くハーミーズが早かったのですが、
建艦に6年もかかっている間に鳳翔に先を越されてしまったのです。
ハーミーズが完成したのは、鳳翔に遅れる事、1年2か月後でした。
世界初の航空母艦は、日本に栄冠が輝いたのでした。(それがどうした)
しかし、これは正規空母の話です。
正規空母・・初めから空母として設計された空母。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/4f/d26fbca50fdd1db725be1dc01c0d0a14.jpg)
実は正規空母以前に完成した航空母艦があったのです。
イギリスの航空母艦、アーガス。
1918年9月完成。14500トン、全長172メートル。
この空母は貨客船を改造した、いわゆる護衛空母でした。
でも、鳳翔より4年も前に完成しているのです。
そういった意味で見ると、日本が最初に正規空母を完成させた国とか言っても、
まさに、それがどうした、だから何なんだというレベル、だよね。
それより日本は、世界最大の戦艦、大和を持った国という意味の方がはるかに偉大ですね。
偉大というか、世界最大の無用の長物というか・・・
太平洋戦争から、まだ2日目にいわゆる「マレー沖海戦」が勃発しました。
マレー半島、東方沖で、イギリス戦艦2隻と、日本の航空機85機との戦いです。
海戦と言いながらイギリスの戦艦2隻に対し、日本軍には軍艦は1隻もなく、
85機の攻撃機だけという、軍艦対航空機という変則的な戦いでした。
当時、戦艦という艦種はあらゆる軍艦の中で最強と信じられ、
それを航空機などで沈める事などあり得ないと、海軍関係者は誰もがそう思っていました。
イギリス艦隊の提督、トーマス・フィリップ中将は熱烈な戦艦支持者であり、
自分が乗る新進気鋭の新戦艦、プリンス・オブ・ウェールズと、巡洋戦艦レパルスは、
航空機など物の数でもないと信じ切っていました。
それが、たった3時間で航空機に対し、手も足も出ない状態で沈められてゆく姿に絶望し、
救命ボートに乗り移る事を「ノーサンキュー」と拒否して艦と運命を共にしたのでした。
最強と思われていた戦艦が航空機の前には、まるで無力であったという事実は世界中を駆け巡り、
イギリスのチャーチル首相は第二次大戦中、一番ショックを受けたと語っています。
この海戦は、以後の戦争スタイルを根本的に変えてしまいました。
つまり今更、戦艦など造っても無意味となったのです。
この海戦の直後に世界最大の、あの、戦艦大和が誕生したのです。
もう、お気の毒としか言いようがありません。
海の、軍艦の主力は今や航空機をどこにでも運べる航空母艦になったのです。
とに角、航空機を載せた飛行場を何処にでも移動できるのですから、まさに無敵。
その、これからの主役となる航空母艦を、
世界で一番早く持った国は、それが日本だったのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/06/f31b1347498cfdbf91cdc34bd86e4a86.jpg)
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航空母艦・鳳翔(ほうしょう)
1920年(大正9年)12月起工。
1922年(大正11年)12月完成。
排水量7470トン、全長168メートル。
しかし、それ以前に航空母艦を造り初めた国がありました。
イギリスです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/27/b06cd311e09c5a7bb4816d67d66faab5.jpg)
航空母艦、ハーミーズ。
排水量10850トン。全長182メートル。
鳳翔より大型の航空母艦です。
1918年1月起工。
1924年2月完成。
つまり造り始めたのは3年近くハーミーズが早かったのですが、
建艦に6年もかかっている間に鳳翔に先を越されてしまったのです。
ハーミーズが完成したのは、鳳翔に遅れる事、1年2か月後でした。
世界初の航空母艦は、日本に栄冠が輝いたのでした。(それがどうした)
しかし、これは正規空母の話です。
正規空母・・初めから空母として設計された空母。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/4f/d26fbca50fdd1db725be1dc01c0d0a14.jpg)
実は正規空母以前に完成した航空母艦があったのです。
イギリスの航空母艦、アーガス。
1918年9月完成。14500トン、全長172メートル。
この空母は貨客船を改造した、いわゆる護衛空母でした。
でも、鳳翔より4年も前に完成しているのです。
そういった意味で見ると、日本が最初に正規空母を完成させた国とか言っても、
まさに、それがどうした、だから何なんだというレベル、だよね。
それより日本は、世界最大の戦艦、大和を持った国という意味の方がはるかに偉大ですね。
偉大というか、世界最大の無用の長物というか・・・