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佐藤琢磨インディー500優勝

2017-07-02 07:08:41 | 自動車
『佐藤琢磨』インディ500優勝!快挙


日本人ドライバーの佐藤琢磨が、インディー500に優勝しました。

と言っても、遅まきながら(5月28日)の事です。
これは・・「もの凄い」・・事です。
車好きの日本人には、信じられない事でした。
そう言っては彼には申し訳ないのですが、
彼も、その辺の事は重々承知していると思います。

信じられない・・・

そのくらい、日本人ドライバーは世界的カーレースに於いて、
優勝とは無関係だったのです。

私がオートバイを好きになったのは13歳でした。
それ以降、ずっと車好きをやってるのですが、

と言っても私はカーレースというのはあまり好きではなく、
道なき道を行くといったアルペンドライブや、
オートバイではトライアルといった方面が好きなんです。

誰も行かない様な荒れ果てた林道に入り込み、
もしスタック(車が動けなくなる)したらオシャカみたいなのが好きでした。
何度もそんな林道や河原に、ノーマル車で入っては、
独りで楽しんでいました。
ジープで入り込んでも、それが可能なのは当たり前、ジープなんですから。
普通の車で、それをやるとこに醍醐味があるのです。
誰もが「あいつは、もう川にはまって動けない」と眺めている時、
彼等の思惑を外して脱出しちゃうトコに腕の見せ所があり、面白いのです。

しかし、カーレース。
いわゆるスピードレースというのは、
そういった車の楽しみ方とは、まるで別物。

昔、知り合いに(飛ばし屋)がいました。
彼は、一旦車に乗ろうものなら、アクセル全開。
高速道路など200キロ超しか彼にはありませんでした。

私はそういった(飛ばし屋)ではないので、
カーレースにはそれほどの興味はありません。
でも、日本人がレースでは、まるで情けない状態である事は、
ある面悲しさを感じていました。

オートバイでは、天才と言われた、伊藤史郎。
彼は大きな事故を起こしてから、その才能が発揮できなくなってしまいました。

高橋国光・星野一義・中嶋悟・鈴木亜久里・片山右京・
みんなダメでしたね。

世界のカーレースには3つの大きなレースがあります。

モナコグランプリ。
ル・マン24時間レース。
そして、アメリカの、インディー500(マイル)。

モナコとル・マンは、ヨーロッパでの、公道、
つまり普通の道路を使ってのレースです。
その為に、急なカーブがあったりで、テクニックは非常に難しいのです。

それに比べて、アメリカ・インディアナポリス州で行われるこのレースは、
如何にもアメリカ人の好みそうなレースで、
カーブのテクニックとか、小うるさい事などはどうでもいい。
要はぶっ飛ばせばそれでいい、最高のスピードが全てというレースなんです。

一周4キロの楕円形のコースを200周するというレースです。
しかし、カーブのテクニックなど不用なので、簡単という気がするのですが、
とんでもない、その超高速(最高時速は380キロ)を操るテクニックは並大抵ではないのです。

モナコの平均時速が160キロ。
ルマンが240キロに比べ、
インディーがどれほど、ぶっ飛ばすレースかが分かります。


私は、日本人にはカーレースの才能が無いのではないかと思っていました。
だって、それまでの歴史を見るとそう思わざるを得ないからです。

このインディー500に4回の優勝をしたのは、
A・J・フォイト。(アンソニー・ジョセフ・フォイト・ジュニア)他に3人。
彼は1935年生まれで、その名前は私も覚えています。

また、3大レース全てに優勝したのは、
グラハム・ヒルただ一人で、その名前は私もよく覚えています。





そういった歴史に残るレーサーを見ると、
日本人というのには、レースの才能が無いのかな~と、
チョッと淋しい気がしていたのですが、
それを佐藤琢磨という40歳のレーサーが破ってくれたのです。

イヤー嬉しかった。
涙が出ました。
解説者が、絶叫している動画を観ながら、泣けてきました。
「これ、夢じゃないでしょうね~、夢じゃないでしょうね~」
という言葉には・・もう泣けて泣けて・・

遂に・・とうとう日本人が世界の三大レース優勝者に名を残す。
まさか、こんな日が来ようとは・・・
私が生きている内にこんな日が来ようとは・・・信じられない・・泣きました。

私は、カーレースというのに基本的には興味はそれほど有りません。
高速で車を走らせるという行為もさほど好きでは有りません。

でも、車が大好きな人間として、日本人として、
佐藤琢磨のインディー500優勝は、
ある意味、幕末維新の英雄に匹敵する人が現れた。
そんな気さえするのです。

ありがとう、佐藤琢磨、貴方は私達日本人車好きの夢を叶えてくれました。
ありがとう。本当にありがとう。



コメント (2)
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