河童の歌声

歌声喫茶&キャンプ&ハイキング&写真&艦船

人を指さしながら唄うのはやめろよ!

2016-08-30 15:47:00 | 歌声喫茶
菊池章子(オリジナルシンガー)/「星の流れに」(昭和22)


歌声喫茶でこの歌を唄うと、若干の問題点が起こるのです。

歌謡曲が大好きなエリカさんがこの曲を時々唄うのですが、
分りますよね・・

♬「こ~んな女に誰がした・・」のその部分。
そこに至ると、何故かその辺に座っている女どもの目に、
怪しげな光がギラリと輝きを発するのです。

そして、あろう事か・・
女どもが一斉に私の顔を睨み付けて、指さすのです。

ヤメナサ~イッ!
あのね、やっていい事と悪い事があるって、アンタ達知らないの?
ダメじゃんか!
そんな事されたら、俺、立場ないじゃんか!

俺がいったい何をしたってんだよッ。
何も悪い事なんかしてないじゃんかよ~。

他人を指さしちゃいけないよって、お母さんから教わらなかったの?
そんな事するとサーカスにさらわれちゃうよって言われなかったの?

アンタ達が一斉にそんな事するから、
その辺に居る無関係の人まで、面白がってクスクス笑ってるんだよ。
俺が如何に心に傷を負い、責め苦に喘いでいるかと思わないの?
この前なんかエリカさんまで皆んなと一緒になって、
俺んとこ指さして笑ってやんの。
あ~、何でこんな歌があるんだよッ!
人の迷惑を少しは考えろよ。

そんでだ。
誰か作曲してくれよな。
「そんな男に誰がした」って歌を。

そしたら男どもはみんな一斉に女を指さしてさげすんでやろうぜ、な。
このままやられっ放しじゃ、男の意地が立たないよな。




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圧巻・・滝雲

2016-08-30 08:41:38 | 登山
枝折峠の滝雲 October 2012 "clouds flowing like a waterfall" Lapse


ブログにも書きましたが、
槍ヶ岳の頂上で、生まれて初めてブロッケン現象に遭遇しました。
その時の感激・感動は、ただただ呆然として立ち尽くし、鳥肌が立ちました。

その後、何回かブロッケン現象は見ましたが、
私の登山経験で、後にも先にもたった一度だけという珍しい体験があります。

それが「滝雲」です。

それは33歳くらいの事だったと思います。
場所は、私のホームグランドの丹沢です。
その日は真夏の平日で、天気は小雨で、まったく悪かったのです。
大体、真夏の暑い盛りともなると、
登山者は涼しいアルプスに行ってしまい、
暑いばかりの丹沢に登る登山者など殆ど居なかったのです。

しかし、その当時の私はまだ北アルプスも知らずに、
山に行くと言えば丹沢だけの山男だったのです。

人っ子一人とも会わずに、丹沢山塊の最高峰・蛭ヶ岳(1673m)に、
私は向かっていました。
その頂上にある蛭ヶ岳山荘に宿泊するつもりです。
頂上に着いた時は既に夕方になっていました。



山小屋に入ろうとした私の眼前にとんでもない光景が出来つつありました。
それを眺めている内に、その光景(滝雲)は最盛期に差し掛かってきました。

目の前にある山は檜洞丸(1601m)ですが、
そこに至る尾根が真っ直ぐに伸びているのですが、
右側にはその尾根より低い場所に雲海が広がっていて、
強風に押されて右から左へと勢いよく流れています。
雲は、一旦尾根を目指して駆け上がり、
そこから一気に左側の谷を目指して落下して行くのです。

そのスピードの速い事。
まるで、滝の音が轟いているかの様に私には感じました。
この素晴らしいシーンを見ているのは、私だけ、たった一人っきり。
自然のなせるそういったシーンに出会うと、
ただただ呆然とするばかりなんですね。

勿体なかったのは、ザックの中にカメラはあったのですが、
こういう動きのある光景は動画でなければ無意味なんですね。
写真などで撮っても意味がないんですね。

あれは本当に凄いシーンでした。
写真家は天気が悪い時こそ山に登れといいますが、それがその時でした。
でも、あれは私の目に焼き付けた、たった一回きりの感動でした。

しかし、その夜の山小屋の泊り客は私が一人だけ。
おまけに夜になって雷鳴が大音響で轟き、
外は雨と強風音で小屋はガタつき、心細い思いをさせられました。


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