河童の歌声

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ユーフォニアムは素晴らしい楽器です

2015-12-15 07:46:12 | 楽器
ユーフォニアム奏者 外囿祥一郎さん


私とユーフォニアムとの出会いは、高校一年生の時でした。
中学時代は、自分と楽器とは、まだ結びつかずでしたが、
段々と「高校生になったらブラスバンドに入りたい」と思う様になりました。

憧れの楽器はトロンボーン。
行進の時には大体最前列で、実にカッコいい。
楽器の入門なんて、大体はそういったいい加減な気持ちな事が多いですね。
私がそもそも何故ブラスバンド・・かと言うと、
それは中学生の時の初恋の女性がブラスバンドでクラリネットを吹いていたんです。
彼女を見ている内に段々と楽器に興味を覚えたのです。

それで高校に入ると、私は憧れのブラスバンド部を訪ねました。
私が「ブラバンに入部したい」と言うと、
それまで、そこにたむろしていた先輩達が急に衿を正したのをよく覚えています。

「それで君の好きな楽器は?」の問いに、
私は「トロンボーンです」だったのですが、
それは叶えられずでした。空きが無かったのです。

で、「君にはこれをやってもらう」と言って示されたのが、
このユーフォニアムでした。
あの華やかなトロンボーンに比べ、何と風采の上がらないその姿。
はっきり言って失望感しか感じませんでした。

しかし、言われたままに吹いている内に私はそのまろやかな音色に
段々と魅せられていきました。
日曜日もへったくれもなく私は学校に行っては吹きまくっていました。
練習すればするだけ当たり前に、見る見る内に上達し、
それは自分でもビックリする程でした。

学校の勉強そっちのけで、授業が終われば楽器。
日曜日も春休み、夏休みも学校に独りで行っては吹きまくり。
ユーフォニアムどころか、他の楽器・クラリネットもサックスも、
トランペットもトロンボーンも私は吹きまくっては楽しんでいました。

しかし、そのユーフォニアムとの付き合いもたった一年で終わってしまいました。
私が2年生になった時に、ブラスバンド部は新しい楽器を購入しました。
それはユーフォニアムより低音の(中バス)です。
私がその楽器を任され、私はまたもや日曜日も吹きまくり。
ですが、その楽器も一年間でお終いになったのです。

3年生になった時、ブラスバンド部はまたもや新しい楽器を購入しました。
それはスーザフォーン・・金管楽器の最低音を受け持つ大きなラッパです。
それはチューバという楽器を行進用に、
肩にかついで演奏する形態に変えた大きく重いラッパです。
その楽器も私が任される事になりました。
スーザフォーンの最低音の魅力というのは確実に存在します。


そんな楽器の思いではそこまででした。
私の中から楽器は遠ざかったのですが、
今から6年前になって、私はもう一度楽器をやりたくなりました。
そして購入した楽器は・・やっぱりユーフォニアムでした。
あのまろやかな音色は、私にとって最も好きな音だったのです。

さて、バンドに入って吹きまくるぞと、
地元のアマチュアバンドに電話したら、ユーフォニアムの空きが無く断られました。
それは結果的には正解でした。
その頃はまり始めた(歌声喫茶)
バンド活動と歌声喫茶との両立は、まず無理だったからです。

という訳で、せっかく買った楽器は押入れの中で野ざらし状態。
たまに車の中で吹いたりもしましたが、
楽器ってやはり皆とやらないと、ちっとも面白くないんですね。
それと、昔はあれ程の音を出せていた私が、
自分でも信じられないレベルになっていて、元に戻せないのです。
これにはひどくガッカリし、まったく気落ちしました。


そういった楽器の思い出があって、
この外囿祥一郎氏の演奏を聴くと、やっぱりユーフォニアムって最高だと感じます。
しかし、「外囿」という名前、読めないですよね。
これは「ほかぞの」と読みます。
彼の演奏は、5~6年くらい前、
錦糸町で行われた「航空自衛隊音楽隊」の演奏会で聴きました。

ユーフォニアム演奏家として、日本のトップルレーヤーである彼の演奏は、
とても素晴らしかった。
やっぱり、「いい音」を聴くと、心がなごみ、
とても耳が心地よいんですね。

外囿さんもユーフォニアムも最高です。






コメント (2)
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