

トヨタ2000GTは、
1967年から1970年にかけて造られたトヨタのスポーツカーです。
製造台数は、337台。その内の100台は輸出用の左ハンドル車でした。
エンジンは直列6気筒。150馬力。
全長4,175メートル。全幅1,6メートル。全高1,16メートル。車重1120キロ。
この車は007の映画で(ボンドカー)にも使われ、名車の名を欲しいままにしています。
ですが、「間違いだらけの車選び」の著者、徳大寺有恒氏は、
2000GTは言われるほどの名車ではないよ。と言ってます。
世に眼医者は星の数ほどいますが、
名車となると、そうザラにはありません。
名車と言われた車を少し挙げてみましょう。

イギリスが世界に誇った名車に、
MGがあります。一時はスポーツカーの代名詞的な言われ方をしました。

ドイツのフォルクスワーゲンのワゴン車。
これを名車と言うかどうかは知りませんが、
現在、日本でもこれを熱烈に愛する人達が存在します。

ベンツ300SL
これが名車であった事は誰しも認めるという位の優れた車でした。
かの石原裕次郎もこの車の所有者でした。
上に開くドア(ガルウィング)のはしりです。(最初だったか?)
あれは見た目のカッコよさなのではなく、
車体の剛性を保つ為に普通はドアのある部分にパイプが通っていて、
上に開く形式にしないと乗り降りが出来なかったからです。

ポルシェも名車と今でも言われる車ですね。
その基本形をポルシェはずっと踏襲していました。


ジャガーEタイプ。
この流麗なスタイルは今でも全然古臭さを感じさせない一級品です。
もう50年以上昔の車なんですがね。

イタリアのフェラーリには色々なタイプがありますが、
徳大寺有恒氏は、フェラーリこそスポーツカーであり、
それに比べたらポルシェなどスポーツカーではないとすら言ってます。
それは(死)の匂いのする壮絶な車なんだそうです。(私にはわっかりませ~ん)

フォルクスワーゲン(かぶと虫)これを外す訳にはいきませんね。
ヒトラーが(国民に自家用車)という構想で、ポルシェ博士に造らせた大衆車。

そして日本版のカブト虫だった、スバル360.
カブト虫ではなくてんとう虫と言われましたが、
今でもその名車ぶりを覚えている方は多数いますね。

フランスにはシトロエンという名車がありました。
日本人には中々馴染めないスタイルの車がフランスにはありますが、
この車には、人を優しく包み込む偉大さがあったそうです。

私が初めて持った車は、スバル1000でしたが、
そうだから言うのではなく、これは名車だったと思います。
その後に乗った車で、これ以下の車はいっぱいあります。
さて、話をトヨタ2000GTに戻すと、
とに角、生産台数に絶対的な限りがあり、
その数は年と共に減って行く一方ですから、
この車を何が何でも欲しいという人は金銭に糸目をつけないみたいです。
過去にはオークションで1億2000万円の値が付いた事もあるとか。
先日やっていたテレビでは、その車屋さんでは2000GTを3年の年月をかけて、
完全にレストア(元通りに蘇らせる)をしたそうです。
その価格は?と訊いたら「1本だね」
つまり1億円だそうです。
その代わり部品はネジ1本に至るまで完全に最初からの物みたいです。
もし貴方が道路を走っていて、この車が来たら、お逃げなさい。
もしぶつけたら、もう只じゃ済まないよ。
身の破滅だよ(嘘)でも、近寄らない方がいいね。