私の町 吉備津

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江戸での噂

2011-10-17 16:37:40 | Weblog
 駿府から江戸に帰ったビスカイノ達は、次のような噂を聞いたと云うことが書いてあります。

 「父なる皇帝死せば彼は基督教を保護すべしと噂する者あり。何となればイスパニア国民に対し厚情を示し、又我等の神聖なる教に関する談話に於いて其心に傾きたる事を発見したれば、キリシタンとなるの望みなきにあらず。神陛下彼に真の光明を与へ給へ」

 このような事をビスカイノ達は感じていたのでしょうか。日本人が皆キリシタンになる事が有益と考えていたのだと書いています。

 私は昨夜NHKの日曜ドラマ「お江」にあったような、家康と秀忠との不和の様子が放映されているのを見たのですが、それが歴史的事実であるのかどうかは分かりませんが、家康と秀忠との間にある程度の考えの違いがあったのは間違いない事だと思われます。
 家康はその側近にイギリス人三浦安針(ウイリアム・アダムス)等を置いて、17世紀初頭の西洋の事情についても十分知っていたのでしょう、スペインに対してそんなに好感を以ていたとは考えられませんでした。1588年のアルマダの海戦等についての知識を持っていたのでしょう。
          
 だから、駿府を訪れたビスカイノ達イスパニア人を余り歓迎してはいなかったのだと思われます。それに対して秀忠は、どうしてだか分からないのですが、ビスカイノ一行を大いに歓迎しています。その違いは、もしかして、二人の仲違いが原因しているのかもしれませんね。
 でも、この秀忠が基督教を信じていたなどと言うことはあり得ないことではないかと思えます。まして、それが日本にとって有益な者になろうとは考えてはいなかったのではと推察しています。そんなに短時間の内に、わずか1回の会見で、基督教の良さが分かるわけはないと思えます。
 そこら辺りにもビスカイノ達の秀忠や日本人への情報の少なさでが物語っているのではないでしょうか????。
 

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