さて、この不折の描いた豪渓が絵ハガキになっています。 それが「豪渓奇勝」です。五枚一組です。
「金毘羅社」「鸚鵡石」「毘沙門堂」「三鈷の淵」「見返り橋より天柱をのぞむ」です。
不折先生が、この天柱を画いているとき、ここを案内した人たちが、しきりに、
「どうです。見事な字でしょう。」
褒め称えます。でも、不折先生は、後で次のようにその時のことを述懐されています。
「うまいうまいと、みんなが言うていたが、そんなにありがたがるような感心した字でもなかったのだが・・・」
なお、1800年頃、この字は備前の医師武元登々庵と言う人が書いた字を、4人の職人が刻んだということです
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