私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

湯浅元禎という人

2010-06-04 21:08:22 | Weblog
 湯浅元禎は、寶永5年(1628年)に、父子傑、母瑠璃子の長男として岡山に生まれています。
 この元禎、幼少の頃より学問が大変好きでした。16歳の時、江戸に出て荻生徂徠の高弟であった服部南郭に師事して古学を学びます。その後、岡山に帰り家業を継ぎますが、学研の思い留めがたく、再び江戸に出て、太宰春台らと交遊して学問の幅を広げます。
 
 彼は誠実で同情に富んだ人であったのですが、その後、直言に貶けられます。その後、世の中から遠ざかって読書三昧の生活を送り、74歳まで生きています。

 「常山紀談」は、彼が32歳の時に書きあげたもので、古今の名将勇士の逸話を中心にして書いたものです。

 その序文に
 「日本古来からの多くの武勇の誉れ高き人の記録は、時代と共に、おしいことに薄れ消えて入って、忘れ去られています。それらを集めて後世に伝えんと思い、この書物を著した」
 と、書かれています。

 「往事の棼々として滅するがごとく、亡するがごときを慨」き「遺逸の事」を得る毎に、「牘を削って之を識」して後世に伝える為にこれを書いたと記しています。

 なお、彼の日常の生活では晩年に至るまで武事を愛して、刀槍を揮って心身を鍛練していたと言われます。

 なお、また、余談ですが、この常山は、先に書いた池田綱政侯と大体同時代の人でした。綱政が生まれたのは寛永15年です。しかし、此の二人が、果たして、面識があったのかどうかはよく分かりません?知っている人があれば教えてね。

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