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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

別れても好きな人

2021年11月22日 | 園芸科学科
フローラで最も有名な研究は「白いリンゴ」。
しかし最初に作ったのは2009年、閉科直前の生活科学科の女子たちでした。
フローラはこの年、園芸科学科2年の男子で結成。
よく大会でお姉さんたちとご一緒したことから
卒業された後はフローラが研究を引き継ぎました。
これは2014年のフローラ。第1農場で白いリンゴのTV取材を受けています。
番組はNHKで今も放映されている「あさイチ」。
朝から丸一日密着取材していただきました。
収穫後、白いリンゴをNHKのスタジオに送り
確かV6のリーダーである坂本さんに食べていただいたのを記憶しています。
生活科学科の女子が考案した白いリンゴを発展させ
マスコミにも頻繁に登場した園芸科学科時代のフローラ。
そして白いリンゴを食べてくださったV6。
大好きな皆さんですが、偶然にも今年でお別れ。
しかし脳裏に刻まれた輝かしい姿は消えることはありません。
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三大香木

2021年11月22日 | 学校
つやつやとしたこの低木の照葉樹は沈丁花(ジンチョウゲ)。
いい匂いを発する香木で、もう来春の蕾ができています。
さて日本にはいくつか香木があり、香る庭造りに用いられます。
代表的なのが強い香りを漂わせる三大香木。
まずひとつ目がこの沈丁花で春になったのを教えてくれます。
ふたつ目は夏の香木である梔子(クチナシ)。
そしてみっつ目が秋の金木犀(キンモクセイ)。
いずれも芳香剤でおなじみの名前と香りです。
しかし残念なことに梔子も金木犀も耐寒性が低く
北国では花を咲かせてくれません。
「鳶色のひとみに 誘惑のかげり金木犀の 咲く道を」の
歌詞で有名なのはアリスのヒット曲「君の瞳は1万ボルト」。
歌の世界は北国ではないことが想像できます。
作詞は谷村新司さん。やはり西日本の大阪出身です。
もし谷村さんが北国育ちだったら金木犀ではなく
沈丁花になっていたかもしれません。
このように春夏秋の香木を三大香木といいますが
これに冬の花を追加したら四大香木になります。
入れるとすれば上品な香りの黄色い花を咲かせる蝋梅(ロウバイ)。
こちらは耐寒性が強いので北国でも育てられます。
さて昨日は東京での発表会に出場してきたフローラハンターズの4名。
女子ペア、男女ペアの二組に分かれて頑張りました。
結果発表はまだまだ先。気長に待ちたいと思います。
実は本日放課後に、また居残り練習が行われます。
行うのは昨日出場しなかった男子ペア。
明日、オンラインの全国大会に出場します。
女神フローラ がみんなが主役になる場を与えてくれています。
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花の東京へ

2021年11月21日 | 研究
先週から大会に向けての練習に取り組んできたFlora Hunters。
いつもは身内だけで練習してきましたが、
早いもので、もう大会直前。
最後は先生方を招いて発表を聞いていただきました。
いわば壮行会。でも声が緊張しています。
またいつもと違う視点からの質問に言葉が詰まる時もありました。
今までいろいろな大会に出場してきましたが、みんなオンライン。
ディスプレイと本当の人前とではやはり緊張感が違うようです。
でも戦う研究集団に変わってきた彼ら。
以前のように、へこんでばかりではありません。
放課後にまた集まって、答えられなかった質問への
回答を作っていました。練習会場となったのは土肥実験室。
2009年から活動を始めたTEAM FLORA PHOTONICS、
2019年のBubble BoysとTreasure Huntersと
歴代の先輩方も放課後、この実験室で
まったく同じような取り組みをしていました。
今年で結成13年目。大先輩のTreasure Huntersの卒業後に
結成されたFlora Huntersなので、
直接先輩から指導を受けたことはありませんが
フローラの心意気は新生環境班にちゃんと引き継がれていました。
大会は本日。寒い北国から花の東京を目指します。
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園芸科学科の思い出

2021年11月21日 | 学校
最も名久井農業高校らしい学科「園芸科学科」が今年度をもって閉科となります。
実は明日、全校生徒と園芸科学科の関係者によって閉科式が執り行われる予定です。
学校再編により、このところ青森県の新聞は閉科式の話題ばかり。
子供が少ないので仕方がないとは思いますが、なんだか寂しくなります。
さて現在、環境システム科に在籍する環境班フローラハンターズですが
前身は2009年に園芸科学科の草花班として結成されたチームフローラフォトニクス。
フローラの独特な研究スタイルや習慣はすべて園芸科学科時代のメンバーによって
確立されたものです。明日閉科式ということなので、少し当時の活動を振り返ってみます。
これは結成から3年後の2011年5月。そうです、あの東日本大震災から
まだ2ヶ月しか経っていない八戸市の種差海岸です。
津波に飲み込まれたサクラソウを救出しようと、青森県に直接かけ合い
フローラの3年生が2年生とともにレスキュー活動を開始しました。
いつもは学校の温室で園芸種の草花を扱っていた園芸科学科が
震災をきっかけに社会に目を向け、
野生植物の保護に立ち上がったとても印象的な活動でした。
この救出活動は青森県や全国のニュースで取り上げられたのはもちろん、
彼女たちの取り組みが番組になったり、国際放送で世界に発信されるなど
大反響を呼びました。チームのところにはダンボール1つになるほどの手紙や
物資、支援金が届いたのを覚えています。
この活動に参加したメンバーは間違いなく机上では学べない
とても大切なものを感じたに違いありません。
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初の国際大会

2021年11月21日 | 園芸科学科
種差海岸のサクラソウ救出に立ち上がった3年生が卒業した後、
その意思は後輩に引き継がれていきました。
そしてサクラソウ救出やマイクロバブルでの除塩活動が認められ
2年生たちが3年生になった2012年、ストックホルムで開催された
青少年水大賞に出場することになります。これはその時の様子。
ヴィクトリア王女様にご挨拶をしているのは当時のメンバーです。
フローラには希望する1年生に研究機会を与えるJr.制度がありますが
この彼女たちはその第1回生。好奇心が旺盛なメンバーで
1年生ながら秋には学会主催の発表会に参加。
さらに国立局地研究所と連携して「白夜のひまわりはどこを向くか」という
テーマでなんと北極を舞台に研究もしました。
またストックホルムでの国際大会とまったく同じ時に開催された
農業クラブの東北大会にも青森県代表として出場。
園芸科学科ここにありと、日本や世界で大暴れしました。
実は彼女たちが入学した時の園芸科学科の入試倍率はなんと2倍以上。
新聞でも高い倍率の学科として取り上げられました。
みんなが花を学びたい、花に関する仕事がしたいとやる気満々。
そんなとんでもない倍率の入試を突破したメンバーでした。
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