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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

モチベーション

2021年08月06日 | 研究
チームのMacBook。Airじゃなくて普通のMacBookです。
そしてキーボードの上に、これまたいつも実験室に常備して使っているペン2本。
よく見るとテクノ愛2020と2015と印刷されています。
これは京都大学で開催されたテクノ愛という科学アイデアコンテストに
チームが参加し、参加賞として大会でいただいた記念品です。
もっと違う年度のペンもあったと思いますが
今、実験室にはこの2種類だけしか残っていません。
2020年、2015年はそれぞれどんな研究を発表したのでしょうか。
ちょっと思い出してみます。まずは記憶に新しい昨年の2020年。
この年、チャレンジしたのはトレジャーハンターズ 。
水の国際大会で世界一になったのは8月。この大会は11月にありました。
しかし残念ながらコロナで発表映像を送って審査してもらうという形式。
いつも秋の京都に行けるのを楽しみにしていたメンバーですが
こればかりはどうしようもありません。しかし結果はグランプリ。
発明は肥料成分をもった三和土ブロック。レンガやマスコットのような
可愛い形に成形した三和土を庭に設置するだけで肥料まで与えられるという作品。
もちろん世界グランプリを受賞した研究を応用したものです。
世界大会で大忙しの中、他のメンバーは着々と準備していたのです。
では2015年は何でしょう。忘れもしないワンツーフィニッシュを決めた年です。
1位はLED信号機のアイデア、2位は切り花のガーベラの茎を長く伸ばす方法。
環境システム科に移籍して2年目のフローラが大活躍した大会でした。
このグランプリがきっかけで、その年の春から京都大学と協働研究が開始。
フローラから引き継いだ環境システム科の特任チームが
数年に渡り研究し、大いに話題になりました。
さて2021年の大会はどうなるでしょう。今のところ、京都で開催予定ですが
こればっかりはわかりません。現地で開催されるか、オンラインになるのか。
メンバーのモチベーションを大きく左右する重要なポイントです。
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次なるステージへ

2021年08月06日 | 研究
夏休み中の課題研究。工業系のモノづくりに取り組むグループだったら
集中して数日間続けて出校するという計画も立てられますが
環境班は定期的な調査があるため基本的に週1回出校しています。
これは先日の活動風景。新しい取り組みを行っているのではなく
1学期に終了した研究の後片付けをしています。
よく見ると彼らは自分で作った三和土をなんと壊しています。
でもこの三和土、先輩が作ったものとはだいぶ質感が違います。
なぜなら先輩は砂質の土を用いましたが、彼らが選んだ素材は珪藻土。
そのため緻密で、どことなくガラスのような輝きもあります。
よく三和土は土でできているので、不要になったら叩いてすぐ壊せると
先輩のトレジャーハンターズが話していましたが、この点についてはその通り。
今後はリサイクル資材として利用される予定です。
さてそんな課題研究ですが、今週は6名全員揃って取り組むのではなく
2名ずつ分かれて出校するという変則的なプログラムで活動を行いました。
なぜなら先月でメインの研究がほぼ終了したフローラハンターズが
次に取り組むのはまとめの作業。他の班のように全員で同じテーマに取り組んでいたら
みんなで一斉にまとめ作業ができますが、フローラハンターズは一人一研究。
今年初めて研究に取り組んだ彼らは、当然ながらまとめも初めてなので
いろいろな質問が出ます。しかしこちらはお釈迦様ではないので、
まったく異なる内容に同時に対応できません。
そこで3グループに分かれて、焦らずじっくりまとめ作業をしようと思い
この変則的な活動が行われているのです。
これは今までのフローラでも同じ。
環境研究班は次なるステージに移行しています。
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お世話になりました

2021年08月05日 | 研究
馴化温室脇の大鉢のブルーベリー。
チームフローラフォトニクスやトレジャーハンターズが
肥料やピートモスを与えながら大切に管理してきました。
その甲斐あって今年も豊作。フローラハンターズによって
収穫販売され、微々たる活動費を確保することができました。
そんなブルーベリーの現在の姿です。
小さなもの以外は収穫され、もう食べる果実はほぼありません。
今年もお世話になりました。
さてこの後、ブルーベリーはどう管理すれば良いでしょうか。
実は最後の追肥を行わなければなりません。
時期は9月〜10月頃。収穫する果実がないのになぜ追肥をするのでしょう。
それは来年のため。たくさんの果実を私たちに恵んでくれた樹はもうヘトヘト。
すっかり体力が失われています。来年もまた立派な果実をつけてもらうには
ここでたっぷり栄養を吸収してもらう必要があります。
この最後の追肥を農家は「お礼肥」(おれいごえ)といいます。
自然に感謝するなかなか素敵な言葉です。
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溶けちゃいそう

2021年08月05日 | 研究
8月になり毎日のように30度を越す気温になっている南部町。
お隣の三戸町は名久井岳などの山に囲まれた盆地のため
35度という猛暑もすでに記録しています。
ここは馴化温室内の乾燥地を想定した実験を行う区画。
24時間窓を開けないので、日中はものすごい暑さになっています。
そこで気になるのが自動灌水装置。
暑さで溶けたり変形してしまわないか心配なのです。
この装置は決められた時間に決められた水量で灌水してくれる優れもの。
このような装置は小型のタイプがいろいろ市販されていますが
このパナソニック製は水タンクが18Lもあるので
1週間に1〜2回だけの水補充で済むのでとても便利です。
チームはフローラ時代から愛用していて2台も所有しています。
今年はその2台をフル活用。5月から休む間もなくずっと稼働させています。
しかし残念ながらだいぶ前に生産終了。今では中古品しか手に入りません。
これだけ便利な装置は今はないので中古でも高く、
チームはまだ市販されていた時に1万4千円程度で購入しましたが
今ではインターネットで1台6万円〜10万円もしています。
それだけ人気の灌水装置なのです。
メンバーはシルバーのウレタンで装置を被覆。
なんとか暑さを凌いでほしいものです。
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エネルギー充填120%

2021年08月04日 | 研究
先週、7月下旬のフローラハンターズ。
夏休み中とはいえ、課題研究のために集まりました。
暑いのでお揃いのユニフォームでも良いのですが、なんと制服。
カジュアルではなくみんなフォーマルスタイルです。
実はこの日、環境省の気候変動対策の会合になんと講師として招かれたのです。
環境班は昨年、世界グランプリを受賞したため
新聞もテレビもその話題でいっぱいでしたが、
気候変動アクション環境大臣表彰も受けているのです。
また数年前、環境省の方が環境活動に熱心に取り組んでいるということから
わざわざ名農に来校され、全校生徒に講演もされています。
そんなご縁で今回は一般企業2社とともに講師として
今までの活動を紹介する機会をいただいたのです。
この日は練習の忙しい中、野球部の男子も集まってのオールスターキャスト。
全員一丸となって発表と質疑応答に対応することになりました。
自分で取り組んでいることならいくらでも話せるのですが
おそらく質問が集中するのは昨年の集水システム。
先輩に代わって説明するとなると勉強しなければなりません。
これは発表直前の様子。発表は何度か練習したので問題はなし。
おそらく質問への返答を頭の中で確認しているところだと思われます。
エネルギー充填120%。フローラハンターズ発進します。
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