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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

原因は猛暑・熱波か

2018年08月04日 | その他
日本におけるイチゴの旬は冬から春です。
これは青森県でも同じなのです。
ところがそもそも青森県では冬は雪が降り
気温も低すぎるので実などつくはずがありません。
庭で育てると初夏に実をつけることから
植物としては春から初夏にかけて実をつける植物というのがわかります。
ではなぜ冬が旬なのでしょうか。理由があります。
旬というのは最も多く出回る時期をいいます。
イチゴはクリスマスなどで冬に消費が増大します。
したがって農家はビニールハウスなどの施設を利用し
石油を燃やして加温しながら無理やり真冬に育てているのです。
旬は美味しいと重宝されますが、
イチゴの旬は経済的な理由で人が作ったもの。
植物が本来持っている特性のもと、
実をつけた時期が本当の旬だと思うのですがいかがでしょうか。
しかしこの夏でもイチゴが収穫できるようになりました。
それが夏秋イチゴ。冬とるイチゴとは品種が違い
暑さでも耐えられるちょっと酸っぱいイチゴです。
ところが今年はこのように変色してしまいました。
暑さに耐えられるといっても30℃が限界。
もしかしたら毎日の猛暑と厳しい日射が原因かもしれません。
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どこに行った根粒菌?

2018年08月03日 | 研究
では水の張った樽の中で育ったインゲンの根を観察してみましょう。
無数の根が伸びていますが、観察したい根粒がどこにも見当たりません。
マメ科植物の代名詞ともいえる根粒がないのです。
マメは生育に必要な窒素分の約半分を根に共生した
根粒菌から供給してもらいます。
根粒菌は空気中のから窒素を取り出す優れた微生物。
したがって共生しているとマメは窒素分の少ない土地でも生きていけるのです。
ところが窒素分のたくさん入っている富栄養化を再現した
水道の水で育てたらなんとなくなってしまいました。
そもそも水道の水の中には根粒菌はいません。
だからつかないと考えられますが違う原因も考えられます。
調べてみるとマメ科植物は窒素分の多い土壌では
窒素を供給してもらわなくても生きていけるので根粒菌と共生しというのです。
根粒を作るのは植物にとって大変エネルギーのかかる仕事。
「必要性がなければ作らない」とは賢明な判断です。
おそらくそんな理由で根粒がなくなったのだと思われます。
すると生育に必要な窒素分はすべて根から吸収することになります。
どちらが理由なのか証明することはできませんが、もしそうであれば
水の中の過剰な窒素分を吸収しようと活動しているチームにとっては好都合。
もしかしたら根粒がないおかげで浄化力が格段にアップしたのかもしれません。
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大地に根を張らない生き方

2018年08月03日 | 研究
チームが開発中の水質浄化と食料生産を同時に行うシステム。
今回はトウモロコシとインゲンマメの2つの植物をチョイスしました。
これは屋外で水耕栽培しているインゲンマメ。
水耕栽培の特徴である長く伸びた根が確認できます。
植物工場でも同じですが、苗を植えた直後は
なかなか生育せず、とても不安になりますが
ある時を境に一気に生育が加速します。
それがこの水中根の発生。
水の中でも酸素をもらえる特殊な根が出てくると
突然生育が良くなるのです。
「大地にしっかりと根を張って生きる」という言葉がありますが
こちらは不安定な水の上で大地がありません。
しかし硬い土がない分、根は自由にどんどん伸ばすことができるのです。
なんとなく人間にも共通するところがあるような気がします。
ところが水耕栽培といえばレタスなどの葉物がほとんど。
マメや穀物を育てようという人はまずいません。
したがって果たしてインゲンマメが育つか心配でしたが
案ずるより産むが易し。
立派に育ってたくさんの実をつけています。
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真夏の夜の夢

2018年08月02日 | 生物生産科
ご覧ください。グラウンドの白樺や桜の木の傍に
テントが複数たっています。
とはいっても運動会に使うようなものではなく
キャンプで活用するタイプです。
実はこの日、生物生産科の3年生が学校内でキャンプを行ったのです。
かつては学校の野外活動の代名詞であったキャンプですが
今はあまり耳にしなくなりました。
実際、名農生に話を聞いても経験者はそれほどいません。
そこでクラスみんなでテントに一晩宿泊し
野外炊飯をしながらアウトドアを楽しもうとクラスで計画したようです。
都会ならどこのキャンプ場に行こうかと悩むと思いますが
名農であればキャンパスのどこを取っても緑だらけ。
テントの設営地には困りません。
しかしあいにくこの日は猛暑。
日中は外に出たくないほどの暑さで心配しましたが
夜になると気温がグンと下がり逆に寒いぐらいだったそうです。
進路決定のために本格的な準備が始まっている3年生。
届けを出して焚き火も行ったようで
きっと忘れられない夏の思い出となったはずです。
真夏の夜にテントで見た夢はどんな夢だったのでしょうか?
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経験は心を育てる

2018年08月02日 | 研究
現在、スピーチ練習に励んでいるフローラ10。
もちろんスウェーデンでの発表なので英語です。
ファーストステップはまず覚えること。
さまざま工夫しながら練習しているので
1週間後には何も見ずに話せるようになりました。
ところがスピーチは独り言ではなく人に聞いてもらうもの。
したがって人前で話す練習をしないと意味がありません。
そこでセカンドステップではいろいろな方に聞いてもらうことにしました。
今日は校長先生が聞きに来てくれました。
しかし緊張するかと思いきや彼らは何の抵抗も感じていません。
いつも通りのスピーチができています。
それもそのはず、彼らはJr.出身なので
1年生の頃からポスター発表を経験しているのです。
千葉大学、学芸大学、日本植物生理学会、日本農芸化学会。
チームの代名詞ともいえるポスター発表を乗り越えてきた最後のフローラ。
いつの間にか、いろいろな苦労した経験が彼らの心を育てていたようです。
次は相手に伝わるように想いを込めるサードステップ。
渡航まで1ケ月を切りました。
フローラJAPANの応援をよろしくお願いします。
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