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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

美味しいトマトはどっちだ!!

2016年08月19日 | 研究
1年生のフローラJr.の女子が取り組んでいるトマト研究。
その一部をご紹介します!
トマトの房が並んでいますが、ずいぶん大きさが違います。
実は栽培方法が違うのです。
小さい方はプランターで育てた昔ながらの栽培法。
右の大きい方は水耕装置で育てたものです。
水耕栽培で育てると水をたくさん吸って
こんなにも大きく育つことに1年生もびっくりしています。
さぞかし美味しいのだろうと思って試食したら
これまたびっくりしています。
なぜなら薄味であまり美味しくないのです。
理由は簡単、水分をたっぷり吸っているため
トマトならではの美味しい果汁が薄まっているからです。
それに比べ土で栽培したトマトは
この暑さもあり半分しなびた状態。
したがって口に入れると濃くて甘い味が楽しめるのです。
そもそもトマトは雨の多くない北米アンデス地方原産の植物。
茎にたくさん生えている毛は朝露など空気中の水分を集める知恵なのです。
ところが近年、良いのか悪いのか水耕栽培で作られるトマトが増え
昔に比べて薄味のトマトが普通になっています。
トマトってこんなにも甘くて美味しいものかと
あらためて実感したジュニアでした。
しかしこれでは研究になりません。
彼女たちはそんな水耕栽培でも美味しいトマトにする研究を行いました。
結果は大成功。従来の水耕栽培よりもずっと味の濃いトマトができました。
種明かしは後日。どうぞお楽しみに。
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アドバイザーはチャンピオン!!

2016年08月18日 | 研究
8月下旬に神戸ハーバーホールで開催される全国高校生観光選手権。
全国から応募された113プランの中から決勝進出する8プランが発表になり
嬉しいことに2年生が出場することになりました!
チームがこの大会に出場するのは今回で3回目。
過去2回はいずれも入賞を果たし、
昨年はなんとグランプリである文部科学大臣賞を受賞しました。
今回は3度目となるので慣れたものだと思われるかもしれませんが
出場するのはすべて初めての2年生。
どうすれば良いのかわからず不安のようです。
そこでチームの3年生が夏休み中ですが、お手本を示してくれました。
彼らはご存知、昨年度のチャンピオン。
最も身近なところに最強のアドバイザーがいました。
資料から大会の様子を読み解くよりも
実際に先輩の発表を聞くと一目瞭然。
とても参考になったと話しています。
大会は夏休み明けの翌々日。
出かける前には先輩の前で練習の成果を披露する計画です。
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仁義なき戦い?

2016年08月18日 | 学校
8月も中旬を過ぎ、名農も桃の収穫が最盛期になってきました!
品種によって収穫時期がずれるので、
この約1ヶ月は毎日のように桃が校内に並ぶことになります。
サクランボもそうですが、品種が違うと
どうしても食べ比べてみたくなるのは人の心情。
したがって出費もかさみ、8月は桃貧乏になってしまいます。
今日並んだ桃は「まどか」という品種。
2001年に登録された山形県の種苗メーカーが育成した大玉です。
川中島のような甘さはないものの、
「あかつき」と「川中島」の間を埋める品種として
福島はもちろん青森でも栽培されているそうです。
来週の火曜日から名農は2学期スタートですが、
桃は女子生徒も大好き。
サクランボに続く教師、生徒の垣根を越えた
仁義なき購買競争がまもなく始まります。
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積算温度とハスの開花

2016年08月17日 | 研究
法光寺で復活に取り組んでいるハスの花。
池では低水温のため、枯れてしまいましたが
大鉢で育てているものは元気です!
近づいてみるとなんと立派な蕾がついているではありませんか。
大きさにして5cmぐらいですが、
下からもっと小さな蕾もあがってきています。
しかしチームの2年生は嬉しさは隠せませんが
さほど驚くことはありません。
「思った通り」というのが本音です。
なぜなら彼女は4月からの積算温度を求め
今年の咲く時期を予想していたのです。
ハスは平均気温15℃以上の日を足していき
合計で1500℃になると開花がピークになるといわれます。
3日ぐらい前に行った積算温度の計算では約1450℃。
つまりもう数日で開花してもおかしくないという予想がたったので
この日、実際に確かめにきたのです。
しかし若干の気温のズレはあります。
なぜならこの近くでアメダスの測定値が公開されているのは八戸市と
お隣の盆地である三戸町だけだからです。
法光寺は標高200mもある夏でも涼しいところなので
気温がとても高くなる三戸町とは大違いです。
その差を1℃として計算してきましたが、
まだ開花していないということはもっと差があったかもしれません。
後日、法光寺に取り付けた気温の自動計測装置で確かめたいと思います。
この様子だと後1週間ぐらいで開花する可能性が出てきました。
もし法光寺に行かれたらぜひ確かめてみてください。
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白華山復活プロジェクト

2016年08月17日 | 研究
大きなハス鉢で調査をしているのはチームの2年生。
ではいったいここはどこかおわかりですか。
どうも名農の風景とは違うことにお気づきでしょうか!
ここは白華山法光寺の境内。
名農から自動車で7〜8分走った名久井岳の麓にある
開山数百年という歴史のある名刹です。
なぜ法光寺は白華山というのでしょうか。
それはかつて白いハスの花がたくさん咲いていたからだそうです。
ところが現在は環境が変わったのか、まったくありません。
そこで法光寺の和尚様と相談して復活に挑むことにしたのです。
増やす方法は2つ考えました。
ひとつは3つある池に直接植え付ける方法。
もうひとつは大きなハス鉢に植える方法です。
しかしハスを育てるのは初めて。
いろいろ資料を調べながら4月から取り組んできました。
するとなんと池の苗はまったく育たず姿を消しました。
ハスの栽培条件は日の当たる所、そして光の当たる所。
おそらく池は夏でも冷たい湧き水のため育たなかったのだと思われます。
後日、水中に取り付けた水温のロガーがそれを証明するはずです。
ところがハス鉢に植えたものはこのように元気に育っています。
したがって日照についてはそれほど問題はないと思われます。
では花の咲く気配はあるのでしょうか?
近づいてみましょう。
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