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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

マジンガーの次は?

2014年04月26日 | 環境システム科
名農の2階から大きなロボットが
窓越しに顔を出しています。
体はありませんが、無意識に見えない
大きな体を想像してしまいます。
これは昨年、文化祭である名農祭に
新学科「環境システム科」が製作展示した作品。
今までの農業高校ではありえないものです。
今年は名農創立70周年。
環境システム科ではこれを記念して
なにやら新たな作品作りに
挑戦するという情報を入手しました!
しかしいったい何を作るのかはまだ謎。
期待したいと思います。
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環境問題

2014年04月25日 | 研究
白いサクラソウの写真でもわかりますが
地面がずいぶん乾燥していると思いませんか?
サクラソウは地下水位の高い湿った場所を好み
開発などによって乾燥化が進めば、姿を消す植物です。
不思議に思ってこちらもガイドに伺ってみると
この荒川の自生地脇にに出来た大きな水門について説明を始めました。
この水門は荒川の氾濫を防ぐために作ったそうで
確かに川の増水被害は減ったようです!
しかし水門で川の水位をコントロールしはじめたところ、
このように乾燥化してきたというのです。
さらに自生地の観光化により周辺の土地が舗装された駐車場となったり
雨水を川に流すため水路をつけたため、
自生地に雨水がしみ込まなくなったともいわれているようです。
周囲の舗装をはがし元の状態に戻してほしい保護団体と
観光化をどんどん進めていく行政。
天然記念物の田島ケ原自生地も大きな問題を抱えていました。
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種差海岸との植生の違い

2014年04月25日 | 研究
種差海岸のサクラソウは海浜植物などによって
開花期が終わると埋もれてしまいます。
チームは光量などを継続的に測定し、
サクラソウに光が届かず実が登熟しにくいことを証明しました。
ところが田島ケ原自生地に行って感じたことは
こちらもかなり他の植物に覆われていることです!
そこでボランティアガイドの方に伺ってみました。
ボランティアガイドは自生地を守る有志で組織され
想像以上に専門的な知識をお持ちの方々です
すると興味深い答えが返ってきました。
この自生地はヨシなどのイネ科が多く
草に埋もれているように見えても葉が立っているため
サクラソウには上からの光が十分届いているというのです。
写真を撮ってみましたが、確かに光が地峡に届いています。
葉の広い草で覆われてしまう種差海岸とは大違いです。
この自生地が維持できるのは植生も大きな要因だったようです。
所変われば環境も変わる。
足を運んで初めてわかりました。
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シロバナタンポポ

2014年04月24日 | 研究
自生地の中にシロバナタンポポを発見しました。
これは絶滅危惧種ではありませんが、日本在来種のひとつです。
北海道での繁殖の記録が残されているようですが
主に関東以西に多く自生しているため
残念ながら南部町では見ることはありません。
それ以外にノウルシなどの絶滅危惧種も
この自生地には多く見ることができます!
市民と行政が連携した保護活動が
多様性に富む草原を支えていました。
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変異種と園芸種

2014年04月24日 | 研究
ボランティアガイドの方がこれだけは見ていきなさいと
案内されたのが白いサクラソウ。
たった一株だけ咲いているので、とても目立ちます。
これはサクラソウの花色の変異です。
サクラソウは日本最古の園芸種といわれます。
というのも江戸時代後期、サクラソウは江戸で
爆発的なブームになったことが記録に残されています!
おそらく猟場だった武蔵野の田島ケ原に来た殿様が
変わった花を持ち帰ったのがきっかけではないかといわれています。
つまり変異種を見つけては増やしながら育て楽しみ、
いつしか広まって園芸種になっていったのです。
サクラソウの愛好家は今も日本中にいます。
このように特別保護されていなければ
珍しいこのシロバナのサクラソウは
とっくに盗まれてしまうはずです。

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