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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

戦う「植物研究集団」

2012年06月08日 | 学校
昨年、2年生が始めた植物の根を伸ばす研究です。
目的は根を利用する植物の効率的な栽培法の考案です。
そんな彼女等も今年は3年生になったので最後の実験となりました。
しかし植物を変えて2年生も同じ実験を開始しています。
このようにチームでは3年生と2年生が植物や方法を変えながら
同じテーマの研究をしています。
するとわずか1年間でも2年分の研究ができます。
さらにチームでは1テーマに約2年かけるので
4年分ものデータを蓄積することができるのです!
先輩のノウハウやデータを後輩が引き継いでさらに工夫する。
この研究スタイルがチーム最大の特徴だと思います。
個ではなく集団。だからチームなのです。
先日、チームの2年生と3年生が集まって顔合わせを行いました。
まるで運動部のようだといわれますが
初代先輩が作ったキャッチフレーズが「戦う植物研究集団」。
秋になるとまた研究成果をまとめて校外の発表会で議論という戦いが始まります。
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田植え復活!

2012年06月08日 | 生物生産科
ここは第1農場。
青と白の実習服を着た生徒が
名久井岳の方角に向かって歩いています。
白い服の生徒は脚立をもっています。
これは一面に広がるリンゴの木の摘果をするためで
まもなく右折してしまいました。
しかし青い服の生徒たちはさらに先へ向かっています。
手には苗をもっています!
実は先日、名農では久しぶりの田植えが行われました。
そこで生物生産科の生徒はみんな手にイネの苗をもって
水田に向かっているのです。
天気も良いのできっと気持ちのよい1日になったはずです。
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環境システム科

2012年06月07日 | 学校
今日の新聞に名久井農業高校に
新しい環境システム科ができるという記事が掲載されました。
現在、環境に負荷をかけない新エネルギーや
そのエネルギーの効率的利用法が求められています。
対象になるのは太陽光や風力など再生可能エネルギー、
そして植物工場でお馴染みのLED照明や
省エネ住宅に欠かせない新しい冷暖房などきりがありません。
これは単なる流行ではなく人間の新しい生活スタイルに必要なものです。
しかし需要は多いのにまだまだ技術者は少ないのです。
そんな環境に負荷をかけない技術を学ぶことができるのが環境システム科です。
おもに温室を使いながら学びますが、身につける技術は住宅で多く使うもの。
したがって活躍する場は農工商など広範囲です!
ユニークな新学科の特徴はまだまだあるので
また別の機会にご紹介します。



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光工学と農業

2012年06月07日 | 学校
2年生が取り組んでいる研究のひとつを紹介します。
栽培しているのはミツバやセリのように茎が細く長くなるミニセロリ。
今まで食べたことがないので楽しみですが調査するのは味ではありません。
右と左では発芽率がずいぶん違うと思いませんか?
右は太陽光で育てていますが、左は太陽光に赤色LEDを加えています。
いつもながら赤色光の圧倒的な発芽率には感心させられます。
植物の種子は自分が日陰にいるかどうかがわかります。
日陰であれば発芽しても生きていけないからです。
自分の居場所を判断するのにおもに用いるのが
赤色光と遠赤色光の比率。
赤色光が多いと日当り、その逆だと日陰です。
つまり赤色光を照射されることで自分が日当りにいると感じ
安心して勢い良く発芽がしてくるのです。
これだけはっきりした効果なのですが
農業の現場ではほとんど利用されていません。
そこで2年生は発芽後、いったいどんな姿になるのか?
農業に役立つものが栽培できるのかなどを知るために
いろいろな野菜で調査を始めました。
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これぞフローラ・フォトニクス

2012年06月07日 | 学校
茎が短いミニガーベラです。
しかし開花させてみると左の茎が少し長くなっています。
もちろんこれも光マジック。
茎が長い方が赤色LEDをある強さで照射したものです。
光の強さによって茎を伸びたり縮んだりさせる。
以前、先輩がナデシコやストックで成功させた技術で
京都大学主催のテクノ愛で準ブランプリ、筑波大学主催の科学の芽賞では
最高位の科学の芽賞を受賞しました。
まさにフローラ・フォトニクス(花における光工学)というテーマです!
2年生はこれを切花で人気のガーベラで試しています。
これができたら切花農家は本当に助かるはずです。
しかしなぜミニガーベラなのでしょう。
理由は簡単。先日まで普通のガーベラを見つけられなかったからです。
でも大丈夫。第2農場の温室の中に見つけました。
果たしてこちらでも同じ結果になるのか楽しみです。
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