goo blog サービス終了のお知らせ 

花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

反省だけなら・・・

2019年11月12日 | 研究
栽培すると土壌は酸性に傾いていきます。
多くの作物が好むのは中性なので土壌の酸度を調整するため、
収穫が終わった後やこれから栽培を始めるという時に
アルカリ性の消石灰を畑に散布するのが普通です。
ところが中にはへそ曲がりがいて
酸性じゃないとちゃんと育たない植物もいます。
それがブルーベリーやリンゴンベリーです。
ではアルカリにするなら石灰を用いますが、
酸性にするにはどうすれば良いでしょう?
さまざま方法はありますが、簡単なのはピートモスを混ぜること。
ピートモスとはミズゴケなどが堆積腐敗したもので泥炭ともいいます。
これがpH3〜4と強烈な酸性。
したがって土壌改良剤として用いられます。
ではなぜブルーベリーやリンゴンベリーは酸性土が好きなのでしょうか。
それはこれらのベリーが自生している場所が森林だから。
北欧の森に自生しますが、日本の森林もpHは4〜6と酸性。
つまり彼らが育った環境を再現しているというわけです。
昨年、pH調整に失敗したため実のつきが悪かったリンゴンベリー。
猿と違って反省ばかりじゃなく、
ちゃんとピートモスで対策しました。

コメント    この記事についてブログを書く
« 人災 | トップ | 養液冷えてます »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

研究」カテゴリの最新記事