シューティングスターというクリスマスローズです。
これはクリスマスに真っ白な花を咲かせる原種ニゲル(ニガー)と
葉がきれいなステルニーという交配種のハイブリッド。
1月下旬に蕾をつけたので、名農生が卒業する頃には開花するのではないかと
期待していましたが、残念ながら蕾が膨らむスピードがかなりゆっくり。
卒業式には間に合いませんでした。それどころか今は雪の下です。
ステルニーはアーグチフォリウスとリビダスの交配種。
調べてみると原種であるアーグチフォリウスは地中海のコルシカ島原産、
同じく原種であるリビダスは地中海のマジョルカ島原産。
いずれも1月から3月の早春に咲くとのことで、
ニゲルよりこちらの性質が現れているようです。
さてFLORAがクリスマスローズの栽培に取り組んだ頃、
まだ品種というものはなく、すべてがハイブリッドでした。
したがってどんな花が咲くか分からないというのが欠点であり魅力でした。
ところが今は品種があります。このシューティングスターは交配した中から
優れた形質を持った個体を組織培養(メリクロン)で増やしたもの。
つまり欲しい花が手に入るようになっているのです。
技術の進化に驚くばかりです。