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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

押し花アート

2011年10月04日 | 園芸科学科
園芸科学科の生徒が製作した押し花アートです。
色とりどりの花や葉を使って
まるでちぎり絵のように仕上げています。
まるで名久井農業高校芸術学部です。
というか園芸とはそもそも「植物を素材にした芸術」の意味です。
したがって園芸科学科では単に栽培だけではなく、
このような花の活用についても学びます。
押し花、アレンジ、ポプリなど
作って、見て、食べながら
花のある生活を提案する指導者を育成するのが目的です!
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天が教えてくれたもの

2011年10月04日 | 学校
かつて名農が県下に誇っていたものが2つあります。
それは毎年京都の駅伝全国大会に出場していた陸上部と各方面から表彰されていた気象班です。
名農の気象観測は半世紀以上も前から先生と生徒によって始まりました。
農業の近代化に伴うニーズや八戸測候所の委託もあり
検定を受けた正式な機器で測定したデータは
毎月公開され地域の試験場などで活用されていました。
もちろん地域の農家から天気の問い合わせもよくありました。
果樹地帯に役立つ霜害予測や被害分析はもちろん
岩手県奥中山の雨量データを毎時間収集し
刻々とやってくる水害を予測するなど
極地観測ならではフットワークで地域に貢献してきたのです。
アメダスの設置でその歴史的任務も終わり気象班は解散しましたが
農場ではコンピュータを導入し、今でも学校独自で自動観測をし歴史をつなげてきました。
しかしその観測システムもこの水害で完全に破壊されました。
システム再構築もおそらく難しいでしょう。
運び出される廃棄物の中にはかつて名農気象班を支えた観測機器が山ほどあります。
休み返上でお天気と格闘してきたかつての生徒や職員のことを考えるととても悲しくなります。
自動観測は機械が勝手に測定するので人は意識的にデータを見ないと変化に気づきません。
もし今も気象班が手作業で観測していたらきっと事前に避難勧告を出したに違いありません!
もちろん電子機器に頼らない手作業だから観測できなくなることもなかったでしょう。
いかに自分の目で確かめながら意識的に考えることが大切なのかを痛感しました。
気象災害から地域農業を守るために立ち上がった名農の気象観測が
3mもの水が押し寄せた50年に一度という水害でピリオドをうつとは皮肉なものです。
「天を侮るな」
諸先輩が声が聞こえてきそうです。

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