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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

サクラソウの短柱花

2011年05月26日 | 学校
海風の中に立つ種差のサクラソウです。
葉も草丈も鉢で栽培されるサクラソウの3分の2の大きさしかありません。
サクラソウの仲間は雌しべが雄しべより長い長柱花と
雄しべの方が長い短柱花の2つのタイプがあり、
長柱花と短柱花の間でしか受粉しない仕組みになっています。
自家受粉すると同じ遺伝子を持った群落になってしまいます。
みな同じ性質だと全滅する可能性が高いので、
サクラソウはそれを避けるために自家受粉をしないように進化したのです。
健全な群落ではそれぞれ1:1の割合でありますが
何らかの影響で片方しかない場合も考えられます。
それでは人工授粉をすることができません。
チームは真っ先に2つのタイプがあるか探しました。
約230株を調査した結果、長柱花が150株、短柱花が約80株と2:1の割合で存在しました。
緊張していたチームでしたが、これでひと安心することができました。
この写真は記録のために撮影しました。
許可なく立ち入ることはできませんのでみなさんはご遠慮ください!

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