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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ほろ苦さが魅力 !

2018年11月15日 | 生物生産科
久しぶりに生物生産科の農場にやってきました。
いつもは環境システム科や園芸科学科の温室周辺にばかりいるので
食糧生産現場という感じの大きな農場に来ると気持ちが良いものです。
名農祭であらかた売り尽くしたようですが
南部町の秋の風物詩とも呼べる作物を発見しました。
それがこの真っ黄色の食用菊「阿房宮」。
数ある食用菊の品種の中でも苦味が少なく風味豊かなため
最高級品種という扱いを受けています。
薄い白い不織布がかけられていますが、これは霜除。
薄い花びらは霜に当たると茶色に変色してしまうので
保護しているようです。
収穫された食用菊はむしって、味噌汁などに入れるか
蒸して海苔のように加工する「菊のり」にするのが一般的。
しかし菊で大根などを巻いて漬物にする「菊ずし」という
ユニークなものもあります。
いずれもほろ苦さと風味が魅力ですが、
産地といえども今では食べる若い人が減っているようです。
食べて種を守る活動に皆さんもぜひ参加してください。
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冬キャベツと春キャベツ?

2018年11月11日 | 生物生産科
名農祭直前、生物生産科の第3農場には
キャベツがたくさん育っています。
名農祭で販売されましたが、みなさん何キロという
袋詰めをたくさん購入されていました。
漬け物にする人、新聞紙などで包み
保存しながら春まで持たせる人などさまざまいると思いますが
美味しい名農のキャベツを楽しんでほしいと思います。
さてこの時期のキャベツを冬キャベツといい
春になって店頭に並ぶのを春キャベツといいます。
植え付け時期、生産地はもちろん違いますが
味も変わってきます。
なぜなら冬の寒さを受けて育った冬キャベツは
葉も芯もしっかりしています。
そのため加熱しても崩れにくいので鍋にはぴったり。
またポトフやロールキャベツなどにも最適です。
逆に春キャベツは甘く柔らかいのが特徴。
サラダに最適といわれます。
どちらも美味しいキャベツ。
みなさんはどのようにして食べられますか。
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巨大モンスター

2018年11月10日 | 生物生産科
チームがときどき使わせてもらっているのがこの実験室。
生物工学実験室という生物生産科の生物工学研究班が
ベースキャンプとしている実験室です。
この研究班には本当にお世話になりました。
実はチームが長い間使ってきた屋外の馴化温室は
そもそもこの研究班の温室でした。
当時、幸いあまり温室を使う研究をしていなかったので
借用しましたが、気がついたら10年も過ぎていました。
チームは来春をもって解散。そこで先日、きれいに片付けて返還しました。
また生物工学研究室では植物の培養で人工光を利用したいということなので
チームが長い間買いためた数十万円にもなるLEDたちや
測定機器を提供することにもなりました。
どれも学校の予算では買ってもらえないような貴重な機器。
眠ってしまうよりも使ってもらえれば機器だってうれしいはずです。
さて久しぶりに実験室に足を踏み入れると
高さ2mをこす巨大モンスターを発見。
LEDで何やら青く光っています。
観察にきていた女子生徒に話を伺ったらこれは園芸科学科のキノコ実験。
ヒラタケらしいのですが、楽しそうに管理をしていました。
チームは解散しますが、次から次へと新しい研究がスタートしている名農。
農業高校とは本当に面白い学校です。
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南部太ネギ

2018年11月06日 | 生物生産科
大盛況だった名農祭。
今年は例年よりお客様が多いような感じがしました。
みなさんのお目当は名農の新鮮野菜。
中には名農を代表する農産物「南部太ネギ」も
数量限定ですが生物生産科展に並びました。
甘く柔らかいネギですが栽培が難しく生産者が減り
気がつくとたった1軒の農家だけが自家用として
密かに栽培されているだけでした。
そんな在来種の危機を救ったのが生物生産科の野菜斑。
種を分けてもらっては栽培と採種、そして普及に努め
今では地元に再び生産農家を復活させるところまで成功しました。
数年前、東京の伊勢丹で1本なんと500円で販売したところ
飛ぶように売れたといいます。
またドラマティックな復活物語が注目され
TOKIOのメンバーも来町され鉄腕ダッシュで紹介されました。
柔らかすぎて現代の流通に乗らないという難点を
ここじゃなければ食べられないというセールスポイントとしてPR。
南部太ネギはますます人気が出ています。



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胡桃

2018年10月04日 | 生物生産科
このところ環境システム科2年生の研究サポートをしているチーム。
実験場所はもっぱら生物生産科の生物工学班が本拠地としている実験室です。
先日、実験の後片付けをしていたら胡桃(くるみ)を発見しました。
彼らはこのくるみを何に使うつもりでしょうか。
くるみの木の周辺には雑草が生えにくいといいます。
これはくるみがアレロパシー物質を出しているからですが
まさかこの実から抽出して天然の農薬を作ろうとしているとは思えません。
実験に使うのか、それとも食べちゃうのか気になります。
さて大学や研究機関ではいろいろな事業に手を上げて
研究費用を外部から調達してくるのも大切な仕事だといいます。
それに比べて名農ではこのようにキャンパスを探すと
くるみやギンナンを手に入れることができます。
いずれもみかんのネットにいっぱい詰めると
1000円以上にもなる高級品。
もしかしたらこれを文化祭で販売し、
研究費を調達しようとしているのかもしれません。




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