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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

野菜苗販売

2019年05月14日 | 生物生産科
名久井農業高校には3つの学科があります。
それぞれ学科は特色を活かした代表する学習活動を行なっていますが
生物生産科は自他ともに認める野菜苗販売です。
毎年、地域からたくさんのお客様がやってきます。
理由はホームセンターなどの市販価格より安いこともありますが
それ以上に品質の高さが人気なのです。
みなさんは良い苗の見分け方をご存知ですか。
よく勘違いされるのが大きい苗。
ただ大きいだけでは徒長している可能性があります。
見て欲しいところは茎の太さ。
良い苗は茎が太いもので、逆に草丈は低いくらいの
ずんぐりむっくり体型の苗が最高なのです。
このような苗に育てるには細かなハウスの温度管理が必要不可欠。
名農のプロフェッショナルな技術が支えます。
さて野菜苗販売は1日1000名以上もくるビッグイベントですが
駐車場での誘導、商品案内、ポスター、苗選択のアドバイス、会計など
すべての業務は生物生産科1〜3年生が担当。
さらにお買い上げの苗をお客様の自動車まで運んでくれるので
皆さんとても喜んでくださいます。
そして最後はにっこり笑顔でお見送り。
「ありがとうごさいます」と頭をさげる姿を見て
皆さん笑顔でお帰りになります。
ここにも緑育心を見つけました。
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逆行する時間

2019年04月24日 | 生物生産科
校舎から第三農場に向かう途中、必ず通る小道があります。
それがこの木々のトンネル。
今はまだ若葉が出揃う前なので、何となく寂しいのですが
これがまもなくびっくりする風景に変わります。
昔、タイムトラベラーという不思議な映画や小説がありましたが
体が受ける感じはそれと同じ。
冬から春に向かう季節のはずなのに、
この小道だけはなぜが時間が逆行するのです。
さらにその不思議な風景は、息を飲むほど美しいのです。
かつて日本一美しい学校の証である緑化活動「内閣総理大臣賞」を
受賞した名久井農業高校は四季折々に見事な風景を見せてくれますが
春先に見せるこのトンネルはダントツです。
時間が逆行し始めるのはまもなく。
このトンネルがどう変わるのか、どうぞお楽しみに。
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バイオテクノロジー

2019年04月16日 | 生物生産科
こちらは生物生産科の生物工学研究班の実験。
試験管の中に入っているのはコチョウランとイチゴです。
どちらもバイオテクノロジーを学ぶのに用いる代表的な植物ですが
これに赤色光を照射して生育の変化を探っているようです。
一般的に植物工場では赤や青の光を照射して生育を制御しますが
培養段階の植物に照射するのはあまり聞いたことがありません。
しかし10年以上前、サボテンを試験管内に播種して
同じような実験をしたことがあります。
すると試験管内といえども、他の植物同様の反応を見せました。
きっとこの実験も何らかの変化を見つけることができると思います。
生育促進されるなら、農家にとっても良いこと。
結果を待ちたいと思います。
本来ならばチームが本拠地にしている馴化温室は
その名の通り、試験管内で栽培した植物を
外の世界に馴らすための温室で生物工学班のもの。
そんな大切な温室をこの10年間フローラは借用しており
とんでもない恩義があります。
そこでフローラもこのようにLEDや過去の実験例を提供するなど
互いに協力して活動しています。
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妙丹柿の渋ぬき

2018年11月23日 | 生物生産科
生物工学実験室で妙丹柿を見つけました。
これは懐かしい真空パックによる渋ぬき法ではありませんか。
今から7年ほど前、チームはこの柿に紫外線を照射する脱渋法を開発し
京都大学で開催されたアイデアコンテストでグランプリを受賞しました。
その後、このニュースをご覧になった県内外の地元の加工業者さんから
この技術を使わせて欲しいとの依頼を受けました。
使ってもらうことは嬉しいのですが、紫外線のため色が黒くなるのが
欠点だったため、地元業者さんには1ケ月ほど待ってもらいました。
そこで短期間で再開発したのがこの真空パックで渋を抜く方法。
酸欠になることで渋が抜けるという原理を応用したもので
今度はきれいな黄色のまま脱渋に成功しました。
そこでこの新しいアイデアを業者さんに紹介するとともに
チームは他の研究が佳境に入っていたため、生物生産科の生物工学班に
さらなる研究を依頼してバトンタッチしました。
するとさすがは機材がそろっている生物工学班。
何度で加温するとどれぐらいの時間で抜けるかを数値化しました。
チームの思いつきが技術になった瞬間です。
その後、業者さんは生物工学班と連携して
今までなかった妙丹柿のお菓子を開発し、
今では駅などでこの地域ならではのお土産となっています。
そんな生物工学班がまた柿の実験を始めました。
今度はどんな改善が行われるのか楽しみです。
さて今日はそんな思い出深いコンテストが京都大学で開催されます。
どんな楽しいアイデアが飛び出るか楽しみです。
柿のお菓子の紹介HPがあるのでご覧ください。
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南部太ネギハウス?

2018年11月16日 | 生物生産科
生物生産科といえば南部太ネギ。
今年の名農祭でもたくさんのお客様が買い求められていました。
では名農ではどのようにして栽培しているのでしょうか。
南部太ネギを求めて農場に行ってみると男子生徒が調整していました。
南部太ネギはなんと露地ではなくビニールハウスの中で育っていました。
名農の野菜のほとんどが名農祭に向けて生産されています。
でもこれなら天気も気にせず、計画通りに収穫できそうです。
加熱すると甘くなる南部太ネギ。
持ち前の柔らかさと相まってそれは美味しい食材です。
現在、南部町以外には種子は持ち出せません。
また柔らかいので普通のネギのような流通にも乗りません。
ぜひこの南部町まで足を運んで堪能してください。
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