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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

第3農場

2020年07月01日 | 生物生産科
施設園芸を学ぶ環境システム科の研究班トレジャーハンターズを紹介しているため
なかなか広大な農地を紹介する機会がありませんでした。
先日、久しぶりに第3農場に足を運んだので少し紹介します。
ここは主に野菜圃場。文化祭である名農祭で
販売されるたくさんの野菜が栽培される場所です。
ご覧ください。こちらの広い圃場はゴボウ畑。
まだ小さな芽しか出ていませんが、秋には大きな葉を広げているはずです。
しかし歩いてみると植えつけられている畑は半分ぐらい。
お話を伺ってみると、7月下旬から夏休みにハクサイやキャベツ、
ダイコンなど秋野菜が播種されるとのことでした。
さて数十年前、この高台に移転してきた名久井農業高校の主な農場は
馬淵川沿いの一番大きな果樹園である第1農場と
高台の校舎脇の草花温室群のある第2農場のふたつでした。
ところがもっと学校に近い場所に圃場が欲しいとの要望に県が応え
グラウンド奥に民間の農地を買い取ってくれました。
それがこの生物生産科のホームである第3農場です。
したがってこの農場を存在を知らない卒業生も多いのではないでしょうか。
では最も新しい環境システム科の圃場はどこでにあるのでしょう。
それは第2農場。圃場ではなく温室なので
草花温室の並ぶ第2農場に設置してもらっています。
施設を見るのも学科の特徴がわかり面白いもの。
ぜひ緑を感じながらキャンパスを散策してみてください。
ところで昨日、南部町で栽培されている大粒のサクランボのジュノハートが
とうとう全国デビューしたというニュースが流れました。
その価格はなんと1粒2万円。誰が食べるんでしょう?
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空飛ぶカボチャ

2020年06月29日 | 生物生産科
少し前の写真になりますが
生物生産科のベースキャンプである第3農場での一コマです。
実っているのは、ごく普通の小ぶりのカボチャですが
なんとリンゴやサクランボのように
空中にぶら下がっているではありませんか。
カボチャは普通、スイカのように地面を覆うように広がったツルに
ゴロゴロと転がってつくものです。
しかしツルを上手に支柱やアーチに絡めて仕立てると
このような空飛ぶカボチャとなるのです。
確かこれは北海道の農家の方が考えた栽培法。
特別、美味しくなるわけではありませんが
カボチャのユニークな姿が話題となりました。
かつて前任校でスイカの空中栽培をしたことがありますが
見た目のインパクト以外にも良い点がありました。
それはスイカは地面についている部分は光に当たらないので
白くというか黄色になり、スイカらしい緑色になりません。
そのため、農家はスイカをぐるりと回して光を当てる作業をしますが
空中の場合は満遍なく光が当たるのでそんな作業は不要でした。
聞いてはいませんが、おそらくカボチャでも同じ効果があったはずです。
こんな遊びのような栽培法、まだまだできそうな気がします。
圃場をたくさん持っている生物生産科ならではの
ユニークな栽培法の開発を期待します。
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名農新時代

2020年04月30日 | 生物生産科
緑の芝と木々。そして明るく鮮やかな色の建物。
まるでヨーロッパにでも行ったような風景です。
ここは第1農場。数ある名農の農場の中で最も古く、そして最も大きな農場です。
実は名久井農業高校、70年以上も前にこの地に誕生しました。
つまりここに校舎があり、名農生は実習をしながら学んでいたのです。
当時は畜舎もこの農場にあったらしく
馬淵川が氾濫するたび校舎の2階に家畜を避難させたといわれています。
そこで度重なる水害から逃れるため、
歩いて10分ぐらいの高台に校舎、畜舎などが移転しています。
ではここに残ったのは何でしょう。
それが果樹。移転して苗木から育てていたら
何年経っても勉強ができないからです。
現在はニンニクなどの畑作も少し栽培していますが
この広い第1農場はほぼリンゴ、ブドウ、サクランボ、モモなど
名農が誇る果樹類専用の農場となっています。
今まで果樹は園芸科学科の学習分野でしたが、今年から募集停止になったため
草花分野の学習が環境システム科に移るように
果樹の学習は今後、生物生産科が担当することになりました。
外から見ると単に1学科減っただけに見えますが、
農場の運営や学習のシステムを再構築しなければならず
校内では2つの新学科ができたのと同じ。大きな出来事なのです。
この春入学した1年生は、そんな新しい時代の名農を担うため
大きな期待を寄せられています。
名久井岳を眺めることができる果樹園で、新たな夢を語ってほしいものです。
今日は開校記念日です。
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ゾッとする風景 !

2020年04月25日 | 生物生産科
生物生産科には生物工学研究班があります。
名農のバイオテクノロジーの取り組みは早く、
クリーンルームを持った専用の実験室ができたのも県内では早い方です。
そんな研究班が職員玄関前のコチョウランに変な印をつけました。
実は人工受粉した花に担当者の名前をつけているのです。
受粉が成功したかどうか判断するのは簡単。
これだけ元気で大きな花がすぐ萎れてくるからです。
お客様をお迎えする花を教材にしてしまうあたり
環境班にはない生物工学研究班のたくましさを感じます。
ところで高校に生物工学が入ってきた時の教材は
コチョウランやカトレアなどの洋ラン。
あれから何十年も経ちましたが、どうやら今なお洋ランが主役のようです。
それだけ扱いやすいのだと思います。
さてこの風景を見るてゾッとするのが環境班。
生物工学研究班が試験管内で培養した苗を外気にならすための施設が
現在ハンターズが使っている馴化温室だからです。
コチョウランが試験管から出てくる前に
さっさとトンズラした方がいいかもしれません。
温室返還の日が近づいています。
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いつだって無観客

2020年04月17日 | 生物生産科
手前は畑作圃場、奥は果樹園。
ここは町のシンボルである名久井岳を眺めることができる
名久井農業高校で一番大きな第1農場です。
ご覧のようにまだ畑に作物は植えられていませんが
遅霜の危険がなくなる4月下旬から5月にかけて
おそらく生物生産科によってくジャガイモなどが植え付けられると思われます。
また今年は暖冬だったため、果樹の生育は早く
5月連休には果樹園のリンゴなどの花が満開になるかもしれません。
ご存知のとおり、多くの果樹はサクラと同じバラ科なので見事な咲きっぷり。
実はこの第1農場、知られざる花見の名所なのです。
今年は新型コロナでサクラの花見が全国で自粛されましたが
こちらは農場なので毎年、花見客はありません。
無観客会場で関係者だけが堪能できる絶景なのです。
南部町はフルーツの町。町が果樹園の中にあるといっても過言ではありません。
いつかコロナが収束したらぜひご覧いただきたいものです。
さて肝心の青森のサクラはというと今が見頃の予定。
ところが春の寒さのため開花が遅れています。



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